昨日はマダイの沖出しでした。
沖出しとは、室内で生産・育成してきた稚魚を
中間育成場である海上筏の生簀網へ移送する作業です。
とても大がかりな作業のため、沖出しの日は、
職員総出で早朝から作業に入ります。
朝5時、施設で水槽の底掃除や準備をする班と、
中間育成場である小網代でセッティングする班
に分かれて作業開始。
セッティングが完了すると、いよいよ作業開始です。
水位を落とした円形水槽に入り、網で稚魚を追い込みます。
後ろに写っている2人が追い込み隊。
魚が集まってきました。
頃合いを見て網で巻きこみます。
網の下はポケット状になっていて、
そこに稚魚が溜まるようにします。
溜まった稚魚をバケツですくい、
ダンベの中へ。
稚魚は酸欠になりやすく、デリケートなので
慎重に素早く行います。
ダンベ4つに適正な密度が入ると、トラックで小網代へ。
クレーンでダンベを吊って移動用の筏に乗せ換えます。
船で牽引して海上筏へ。
筏に着くと、サイフォンで稚魚を生簀網へ入れていきます。
ホースからどんどん出てきます。
数年かけて色々試した結果、これ一番稚魚にストレスが少なく
沖出し後の生残率が高い方法でした。
この作業を繰り返すこと計7回、
1ラウンド目のマダイは全て移送が終了しました。
穏やかな湾内で、元気に大きく育ちますように。