さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

カサゴとヒラメの放流

2018-08-31 14:29:53 | 放流、イベント
8月31日(金)、県内各所で稚魚放流がありました。

まずは三浦市松輪。


みうら漁協の事業で、カサゴ5,000尾を沖合放流です。


そして三浦市諸磯。

漁協の事業でカサゴを1000尾。
こちらは漁港内で放流です。


そして相模湾側へ移動。

茅ヶ崎にて、

茅ヶ崎市漁協の事業で、ヒラメを3,000尾沖合放流しました。

最後は平塚。

平塚市漁業振興対策協議会の事業で、
カサゴ稚魚800尾を地先に放流しました。

海上は時化模様でしたが、無事に放流を実施することができました。

関係者の皆様、ありがとうございました。
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サザエの仔貝

2018-08-27 14:17:51 | 貝類生産
波板上のサザエは順調に成長しています。


まだ貝殻は扁平です。


蓋もまだ厚みが出ていません。


触角の下の黒い点は目です。


殻長は1.5mm程度。
波板上でも肉眼でハッキリ見える大きさになりました。
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トコブシの採卵

2018-08-27 13:41:57 | 貝類生産

今日からトコブシの採卵を行っています。

アワビと比べて小さいので、
親貝?と思ってしまいますが、
れっきとした成貝です。


オスの放精
白くモヤっと写っているのが精子です。


メスの放卵
こちらも少々わかりづらいですが、
手前の貝から煙幕のように卵が放出されています。


ある程度の時間が経って卵が出たら回収します。


遮光をした状態でも採卵中。
明るい方と暗い方、どちらが産みやすいのかを比較しています。


受精卵の入ったパンライト水槽と、
記録を取る担当者。

トコブシは生産数があまり多くありませんが、
漁師さんの直売所などでは人気のある海産物です。

今年の生産も、順調にいきますように。
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マダイの試験放流

2018-08-23 11:07:40 | 放流、イベント
8月22日(水)、マダイの試験放流を行いました。
これは、毎年行っている県下一斉放流を
陸上輸送からの岸壁放流で実施できるかの試験で、
実現すれば天候に左右されることも少なく、
計画的な生産を行うことができます。


放流には、陸上で中間育成していた種苗を用いるため、
マダイ飼育棟で作業スタートです。


円形水槽の推移を下げて、


活魚トラックの水槽に水を溜めていきます。

準備が整ったら、沖出しと同じ要領で稚魚を集めて、


バケツを滑車で水槽内に降ろして、


稚魚を入れて、


滑車で持ち上げて重量を計測。

予め1尾当たりの重さは量ってあるので、
最終的な重量の合算から種苗数を算出します。


それをそのまま活魚トラックの水槽に入れていきます。


どの程度の密度まで収容できるかも、ポイントです。


高気温のため、各水槽に氷を入れて、蓋を閉めて移動します。


放流箇所では、現地の漁業者や漁協の職員に
今回の試験について説明します。


サイフォンの原理を使って、ホースで海水ごと稚魚を流していきます。


トラックの上は、こんな感じ。


ホースを動かして稚魚を吸っていきます。
これも沖出しと同じ要領ですが、
稚魚が大きく成長している分、泳ぐ力も強くて
なかなか吸いにくくなっています。


ホースからどんどん放流されていく稚魚たち。


種苗のサイズもチェック。
放流に必要な60mmはしっかり超えています。


ホースで吸いきらない種苗はバケツで放流。


元気に泳いでいきました。

今回の試験放流は、東京湾側と相模湾側の合わせて3ヶ所で行いました。

漁港内の岸壁からの放流だと、釣り人にすぐ釣り上げられてしまうのでは?
という声もありました。実際、釣り上げられることもありますが、
それは放流尾数のうち数パーセントにも満たない数で、稚魚たちは順次、
港の外に移動していくので放流効果にさほど影響はありません。
逆に、沖合いで放流されてもエサの多い浅場へと移動してくるため、
岸壁での放流の方が効率的で、歩留まりも良くなることが期待できます。

昨日のように台風のウネリが入ってきているような海況でも、
岸壁放流なら安全に実施できますし、地元の立ち合いもしやすくなります。

様々な点でメリットの多い陸上輸送&岸壁放流は無事成功しました。

今後も、実用化へ向けて色々と検討を深めていきます。
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マダイの陸上飼育

2018-08-21 14:55:46 | 魚類生産
当協会では数年前から、マダイの中間育成を
海上筏ではなく施設内の水槽で出来ないか、
飼育試験を行っています。

今年6月に池入れしたマダイが、順調に放流サイズまで成長し、
明日いよいよ放流が行われます。


担当者がエサを撒くと、


あっという間に稚魚たちが集まってきます。


さざ波を立てて泳ぐ稚魚たち


マダイは群れを成して同じ方向に泳ぐので、
見応えがあります。


試験のため、サンプリングも重要です。

各水槽から一部を取り上げて、全長や体重、鼻孔隔壁の欠損をチェックします。

陸上での中間育成が成功すれば、海上筏での飼育より
作業の効率化が図れて経費も節約できるなど、
多くのメリットがあります。

明日の試験放流が楽しみです。
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