さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

マダイの計量

2018-07-26 14:06:42 | 魚類生産
今日はマダイの計量でした。


小網代の海上筏で中間育成中のマダイ稚魚。
放流サイズの60mmに達したため、一つの生簀網に何尾いるのかを計り、放流に備えます。


魚類担当の職員2人。
仲良くデジタルはかりの準備中。


一気に全部を計ろうとすると酸欠で死んでしまうので、
ひとつの網を半分に分けて寄せます。


寄せた反対側ではマダイトルネードができています。


寄せた方の網。
高密度のため、素早く作業をしないと酸欠で死んでしまいます。
マダイは本当に酸欠に弱いです。


計量スタート。
まずはタルに水を入れて重量を出します。


そこに魚をすくって入れます。


魚を入れた重量を出して、海水分を引いて魚の重量を出します。


事前に稚魚1尾分の重さを量っているので、
この重量から尾数が算出できます。


計り終わった稚魚は、隣の生簀網へ。

この作業を繰り返し行います。


はじめに寄せた分が終わったら、
残りの半分も。


「あ、うん」の呼吸でドンドン作業が進みます。


30分ほどで、ひと網分の計量が終わりました。


城ケ島に戻ってからは、サンプル用に持ち帰った稚魚の測定です。

1尾ずつ、全長・重量・鼻孔隔壁の欠損を調べます。
種苗生産されたマダイは、ある程度の割合で2つある鼻の孔が繋がっています。


この個体は、繋がっていません。


こちらは繋がっています。

同じ個体でも右左で違うので、1尾ずつ顔の両側をみて記録していきます。

この鼻孔隔壁の欠損率は年度によって違うため、今後の漁獲データをもとに放流効果を調べます。

台風12号が接近中ですが、週明けの県内一斉放流は無事に実施できるでしょうか。。。
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