さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

アワビの剥離

2015-02-09 10:21:14 | 貝類生産
秋に採卵したクロアワビの剥離作業が始まりました。

剥離とは、波板飼育から網生簀での飼育に切り替える際、
稚貝を波板から剥がす作業のことです。



屋外水槽にビッシリ並んだ波板。




水槽から取り出してみると、白いものが付着しています。

この白く見えるのがクロアワビの稚貝です。




アルコールの入った海水に、波板を浸して稚貝に麻酔をかけます。




麻酔が効いたころ、波板を上下に振ると、
稚貝が波板から剥がれ落ちます。




そうして集めた稚貝を、網の下にあるポケットに集めます。




ポケットの底はマジックテープになっていて、
そこを開けて稚貝を取り出します。




ふるいにかけて、サイズ毎に分けます。




分けられた稚貝はしばらくすると麻酔から醒めます。




稚貝を取り除いた波板は、洗ってまた使うため
10枚セットのカセットから1枚1枚に戻します。




稚貝は数を揃えて網生簀へ入れられます。


この作業が春まで続きます。
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