さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

マダイの沖出し

2019-06-12 08:52:29 | 魚類生産
昨日はマダイの沖出しでした。

沖出しとは、陸上水槽で飼育していた稚魚を
海上生簀に出す作業です。


スタッフは早朝4時集合。
海上準備をするチームと、陸上準備するチームに分かれて動きます。
みんな慣れているので、サクサク進んでいきます。


海上チームが戻ったら、
水位を下げた水槽の中にスタッフが入り、
エアーチューブと排水ネットを取り外します。


トラックの上に積んだダンべ(プラスチック水槽)に海水を溜め終わったら、


水槽内のマダイ稚魚を網(寄せ網)に追い込んでいきます。


網を持つ人、魚を追い込む人、
お互い声を掛け合いながらの作業です。


ある程度、魚が集まったら網を上げて


片方を水槽の外に渡します。


バケツで水ごと稚魚をすくい上げて、
トラック上のダンべに入れていきます。


魚が少なくなると、人の手では追いきれないので
もう一つの網(巻き網)を使います。


上手に集まりました^^


追い込んだら巻き網は畳んで、
寄せ網に入った稚魚をまとめます。


稚魚を弱らせないようにバケツで上手にすくいます。


ダンべに入れる時も丁寧に。


最後に海水を補充して蓋をします。

水槽1つ分の稚魚を積み終えたら、
海上生簀へ移動です。


シーボニアマリーナの岸壁をお借りしての作業です。
トラックのクレーンでダンべを吊り上げて、


移動用桟橋へ。
こちらもシーボニアのご厚意でお借りしています。
いつもありがとうございます。


桟橋にダンべが乗ったらすぐ蓋を開けて、
酸素を供給します。
マダイはすぐ酸欠になってしまうので、
細心の注意を払いながらの作業です。


みんな元気に泳いでいます♪


ダンべを積み替え終わったら、筏へ移動。


船で桟橋を引っ張ります。


後ろからもう一隻で押していきます。


筏に着いたら、予めセットしておいた生簀網に稚魚を移します。


ホースの片方を吸って、
サイフォンの原理で海水ごと移していきます。


ダンべからはグングン吸われ、


生簀網にはどんどん排出されていきます。


後半はダンべを傾けて、海水を補充しながら
1尾も残さず移動。

奥には富士山が頭を出していました。


生簀網に入った稚魚たち。
はじめは上のほうに固まっていましたが、
しばらくすると散っていきました。


稚魚を移し終わると岸壁に戻って
空のダンべをトラックに積み、
再び城ケ島へ。

この作業を4回繰り返し、
全てのマダイを無事に沖出しすることができました。
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ヒラメの放流 <長井・荒崎>

2019-06-05 15:47:05 | 放流、イベント
6月2日(日)、横須賀市長井でヒラメの稚魚放流がありました。


井尻地区の岸壁にて、関係者による事業放流。


4千尾のヒラメ稚魚が放流されました。


その後、荒崎海岸でのイベントに移動。


ビーチクリーンをして、綺麗になった浜辺からの放流です。


放流前に、ヒラメの種苗生産についてのおはなし。
稚魚たちが卵から稚魚までどのように成長し、
放流後にどのように大きくなっていくのか、
当協会の専務理事より説明がありました。


そして放流。


多くの参加者が1000尾のヒラメ稚魚を放流しました。

イベント会場ではお楽しみブースもいろいろ。


魚釣り体験


エギの色付け教室。

このイベントは秋にも開催予定です。

よろしくお願いいたします。
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