さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

カサゴとマコガレイ

2010-04-27 14:55:50 | 魚類生産
年明けに生産がはじまったカサゴとマコガレイですが、だいぶ色も付いてきて、立派になってきました。




カサゴは、30mm程度まで大きくなりました。
食欲も旺盛で、度重なる引越しにも耐えて成長中です。
放流は5月下旬から始まります。




マコガレイは、カサゴより一回り大きく、すでに放流もはじまっています。
いま施設内に残っているものも、連休中に全て放流する予定です。

親魚からみてきたカサゴとマコガレイの成長は、観察するのもとても楽しく
放流してしまうのが少し寂しい気がします。

しかし本来の生息場所である海で、大きく、逞しく育っていく姿を想像するのもいいものです。
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マダイの生産はじまる

2010-04-20 14:52:37 | 魚類生産
19日に静岡県の温水利用研究センターよりマダイの受精卵を譲り受け、
いよいよ今年度のマダイ種苗生産がはじまりました。

およそ350万個の卵を、6つの大型円形水槽に入れ、約2ヵ月後の沖出しまで育てます。

水槽が大きすぎて、孵化仔魚を間近で観察することは難しいですが、
なるべく成長の様子をお伝えしていきたいと思います。



↑いまにも孵化しそうな卵(卵直径およそ1mm)
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アワビの剥離(はくり)

2010-04-08 14:51:10 | 貝類生産
大きく育ったアワビやサザエの出荷が一段落して、
今は昨年末に採卵したアワビの波板はずし(剥離)が行われています。

低濃度アルコールで酔わせた貝を、波板から網の中へと振り落とし(写真①)



網に落ちた貝を水圧で網の下に集めます(写真②)



そこからバットへと移された貝は、ふるいにかけられてサイズ別に分けられます(写真③)。



最後に、アワビ棟の角型水槽へと移されます。(写真④)



このアワビたちは今から約半年~1年間、育てられ、早ければ今年の年末には海へと放流されます
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マコガレイの引越し

2010-04-07 14:45:28 | 魚類生産
成長に伴って今までの水槽が狭くなってきたのと、来るマダイの種苗生産に備えて、
マコガレイを魚類飼育棟の大型円形水槽からアワビ棟の角型水槽へと引越しさせました。


円形水槽内の水位を下げて胴長を来たスタッフが入り、稚魚を丁寧に網ですくいます。


角型水槽へ運んだところで、個体数をカウントします。
 

深かった円形水槽から、浅くて白い角型水槽へと移されたマコガレイは、
環境の変化に慣れず泳ぎ回り、疲れてしまうことが心配されます。

そのため担当者は、水槽にカバーをしたり底材を入れたりして、
ストレスを減らす方法を模索中です。


 
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