さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

マコガレイの種苗生産

2016-02-08 13:04:36 | 魚類生産
年明けから、マコガレイの種苗生産がはじまっています。



1月5日に採卵し、人工受精をしました。




4日後の受精卵です。

卵の中で仔魚がグルグル回っていて、
いまにも孵化しそう。




孵化3日目。

卵黄がだいぶ小さくなって、
口がしっかりできてきました。




11日目。

初期餌料のワムシをいっぱい食べて、
体もひと回り大きくなりました。




18日目。

骨がちゃんとしてきました。

体もさらに大きくなり、
孵化直後の2倍ほど(8㎜前後)になっています。




25日目。

そろそろ着底がはじまり、
眼も移動する頃です。

初期餌料のワムシから、アルテミアに変わっています。

カレイなので、右側に両目が並んでいきます。

変態については、以前のブログでご紹介していますので、
コチラでご覧になってください。




30日目。

今日の様子です。

変態も終わり、着底しています。

体色も付き始めて、親と同じような形態に
なってきました。

これからどんどん体長が大きくなり、肉もついてきます。

また折を見て、成長の様子をご紹介したいと思います。
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アワビの剥離

2016-02-03 11:12:10 | 貝類生産
今期のアワビ剥離作業が今日からはじまりました。

剥離(はくり)とは、波板飼育から網生簀飼育へ
移行するために、稚アワビを波板から剥がす
作業です。



まずはアワビの付着している波板を、麻酔液を
入れて少し加温した海水に浸します。




麻酔が効いた頃合いで、波板カセットを振り、
付着している稚貝を落とします。




落ちた稚貝を、網の下部にあるポケットに
集めます。




ふるいにかけて、殻長毎に選別します。

まだまだ小さくて弱い時期なので、
全ての工程で、貝が死なないように注意して
作業を進めていきます。

春に向けて、この剥離作業が続きます。
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