菅氏の公約「自助・共助・公助」を見て「教育勅語」を連想する

菅 義偉氏が自民党総裁に名乗り出た時に掲げていた理念は「自助・共助・公助」、そして「絆」だ。この3つの「助」は自民党の綱領にある語なのだそうだが、この3つに「絆」を加えると、私は戦前の日本の国民(かつては天皇の家来という意味の「臣民」)を育てる基本綱領というべき「教育勅語」の文言を思い出した。これは日本の教育の根本理念をうたいあげた天皇の命令だった(明治23(1890)年10月30日)。こういう文 . . . 本文を読む
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不登校の子どもが増え続けていることについて(2)

国を含めて公が「不登校」を公認した。この重要な例が2016年秋に成立した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(以下「確保法」という)だ。この法律は、「基本理念」に「不登校児童生徒に対する教育機会の確保」を目的にうたい、「不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の状況に応じた必要な支援」を公は民と協議してその方針をつくり実行すると言っている。私はこ . . . 本文を読む
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不登校の子どもが増え続けていることについて(1)

少子化現象が続く中でも、学校になじめず登校できない子どもたちが増え続けている。私が1980年代に札幌市内の私立高校に勤めていたとき、今で言う不登校の女子生徒が自分の担任クラスにいて、何度も家庭訪問して、「どうして登校できないか」を聞いたり、「仲間はずれなど問題があったらなんとかするから」といった話を、お母さんともどもして「明日の登校」を約束した。しかし彼女はやはり学校に顔を見せなかった。このころか . . . 本文を読む
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「石狩平和」、三度目の読了

これまで何度か記してきたが、船山馨という人のこの小説、三回読んだことになる。北海道の歴史が日本の歴史と重なって、この中で生き抜くたくさんの人たちの生き様が実に見事に感動的に描かれている。特に主人公の女性鶴代の70年余の人生が大きなテーマだ。メモによると第1回目は1996年だった。第2回目が2016年。下巻の後半はあの大戦。戦争に不安と不信をもち、それを口にするごとに厳しい攻撃をうけながら、必至にな . . . 本文を読む
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「これまでに経験したことのない…」がまた襲来

最近こういうセリフが絶えず耳にはいる。「これまでにない天災」「これまでにない人災」など。暴風のスゴさ、雨のスゴさ、冬になれば吹雪、大雪、などなど。次々と「これまでに経験したことのない」自然災害だ。日本でこういう事態が生じているのだが、世界ではどういう事態なのだろう。似た現象が起こっているのだろうか。北海道はまだ今のところ、こういう広い地域でいえる現象は生まれていないのではないだろうか。そんなに遠く . . . 本文を読む
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日本の政党(2)

安倍氏の後のアタマは誰か。それはほぼ決まっているというのが一般の理解。スガというこれまでの安倍氏の親身のヘルパー。この人が次期総理の筆頭という。立憲民主と国民民主が一緒になるという。党名とトップについてまだはっきりしないらしい。いずれも政権交代が可能な党勢をつくらなければという目標らしい。野党でいえば、似たような発言がこれまでいくつあっただろうか。何とかファーストとかいう人が出て一時ちょっと人気が . . . 本文を読む
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日本の政党(1)

 今の日本の政治権力を握っているのは自民党であり、もち論1999年以降、公明党が「小さな声を聴く」と大言壮語(?)して自民党とべったりの政治を進めてきた(2009年から2013年まで与党でなかったが)。そして国民の気持ちが自民から離れそうになると「野党には期待したくともダメだ」というような意見が出て、だいたい自公政治が今日にいたるまで続いている。今も似た現象がありそうだ。「安倍は降りた、 . . . 本文を読む
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アメリカの人種差別問題

アメリカでは今なお人種差別にかかわる紛争がおこっている。世界のリーダーと目される(昔だったかな)アメリカで、今まだこの種の論争、争いがあるなんて情けない。トランプ大統領ははっきりと差別問題にけじめをつける方向を明確に示していないようだ。明確な「人種差別は許さない」という姿勢ではない。世界で、私が言うまでもないのだが、アメリカ独立宣言(1776.7.4)に「すべての人間は平等につくられている」旨明記 . . . 本文を読む
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