B近代欧州統合への思想(世界通貨のユーロが生まれるまで)
1.カントは、人類の理想は国際連合と恒久平和。これがヨーロッパ主義思想である。
2.シュペングラは、このままでは欧州は没落してしまう。大戦で疲労した欧州の復興。ソ連の進出を防ぎ欧州を統合し、欧州の栄光を取り戻す。
3.プリアン提案:国際連盟のもとに関税を廃止、政治経済協力体制を。結果は失敗、大恐慌、欧州のハァシズム台頭、仏独離反した。
C,2次大戦後統合の動き。
1.欧州の戦禍は甚大であった。生活が戦場であった。平和の維持が希求する。独仏の不戦を目指す。
2.1946年、チャチル:欧州復興には独仏和解を軸に欧州の連合が必要と提案。
3.マーシャルプラン 1947年米国国務長官が欧州復興計画を提案。ソ連封じ込め政策、ERPを受け皿とし48年にOECDを発足した。
4.ベネルックス関税同盟により統合の理念で合意し、1949年5月欧州評議会発足
5.1956年、英仏200年来の紛争に決着し、統合への促進剤となる。
6.1957年、EEC発足。1956年加盟国6カ国になる。英国は不参加。EEC-ECになり、
EUとなった。EUの通貨が「ユーロ」である。世界通貨は、現在ドルとユーロである。
ユーロとは:EUの統一通貨および通貨単位であり、加盟25カ国中12カ国が採用している。ドルに継ぐ世界の基軸通貨となっている。上の図のように、世界の通貨の1つとして広く使われている。日本の円も、噂にはたびたび上がったが世界通貨には未だなっていない。やがて中国の元が世界通貨に登場する世な気がする。
こんな過程を通ってEUが誕生した。以上講義内容を発信しました。
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