爆音も墜落も基地もない、静かで平和な生活を求めて1981年1月18日に始められた第3日曜平和行動が、4月20日(日)400回を迎えます。 33年4カ月続けられてきました。 当日は、大和駅近くの大和公園に午前10時30分に集合し、同10時45分に行進を開始します。 約30分市内を行進し、大和駅北側で宣伝・署名行動を行います。
午後からは、同駅近くの大和市生涯学習センター207会議室で、記念講演と基地問題に取り組んでいる運動の交流集会がひらかれます。 交流会では、県内の運動ー上瀬谷、深谷通信基地の返還決定と今後の課題。 キャンプ座間、相模総合補給廠の新たな動向。 空母の交代が決まった横須賀基地の新たな課題等を報告していただく予定です。
今回は、県外の米軍艦載機の爆音被害が深刻になっている群馬県の前橋、渋川地域の状況を報告していただく予定です。
地元からは、400回に至る運動の経過、教訓と今後の取り組みについて報告する予定です。 また、5月中(場合によっては6月以降)にも予想される厚木基地第4次爆音訴訟判決について、同訴訟団から報告をしていただくことになっています。
また、今年は1964年9月8日厚木基地北側の館野鉄工所に米軍ジェット機が墜落し、作業中の3名が即死、負傷した2名が入院後死亡するという大惨事が起こってから50年になります。 こうした墜落事故を繰り返させないための記念行動等についても交流したいと計画しています。 なを、同年4月5日には、隣の町田駅(旧国鉄原町田駅)近くの商店街に米軍機が墜落し、4人が死亡、30人以上が負傷、27戸が全半壊する大惨事を引き起こしました。 さらに、1977年9月27日には、厚木基地を飛び立った米軍ジェット機が横浜市緑区に墜落し、幼児、母親が死亡し、住宅を延焼させる重大事故を起こしています。
「神奈川新聞」4月5日付は、厚木基地の空母艦載機の綾瀬市などがまとめた「13年度航空機騒音の測定回数と苦情件数」を公表したことを報じています。 同記事の内容を紹介します。
綾瀬市基地対策課のまとめでは、「一般的に電話のベル並みの70デシベル以上の音が5秒以上続いた場合に判定される航空機騒音は、13年度は1万7520回(前年度比731回増)だった。 そのうち、電車の線路脇に例えられる100デシベル以上は1064回(同67回増)で最近10年間では最悪。 最もうるさかった音は116.7デシベル(同1.8デシベル悪化)と自動車のクラクション並みの110デシベルを超えた。 苦情件数は1116件(同628件減)だったが、最近10年間では2番目に多かった」
「隣接する大和市では13年の苦情件数は1187件(昨年比457件減)、騒音の測定回数は2万2711回(同3410回増)だった」
【「しんぶん赤旗」6日付】は、日本共産党の塩川鉄也衆院議員に米軍機が自衛隊の訓練・試験空域を使用して行っている飛行訓練の実態に関する資料を提出したことを掲載しています。 この資料で明らかになったことは、陸地上空の米軍機訓練の急増です。
「資料によると、中国山地上空の『エリアQ』『エリア7』における米軍機の年間使用日数は245日間にのぼり、前年(12年3月~13年2月)と比べ27日間の増。 群馬県上空の『エリアH』『エリア3』もそれぞれ92、93日間で、23、28日間の増となっています」
「中国山地と群馬の両地域は陸地上空にある低高度・高高度の空域両方を使い、地表から7000㍍まで飛行訓練が可能な唯一のエリアとなっています。 海上空域の使用状況が減少もしくは変わらないのに対し、両空域での訓練が突出して増えており、訓練日数は過去3年間の実績でも最悪レベルです」
「塩川議員の話 全国の自衛隊空域に米軍が使う略称が付され、訓練場となっています。 この間の調査で、中国山地で岩国基地(山口県)の米軍機、群馬で厚木基地(神奈川県)の米軍機が訓練する実態が見えてきました。 住民・自治体の要望を踏まえ、危険な訓練の中止を引き続き求めていきたい」
4月20日(日)の第400回平和行動に多くの方が参加して下さるよう、お待ちしています。