宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「マルクス弁証法観の進化を探る」-不破氏が雑誌「経済」に連載開始

2019年04月19日 | 「資本論探究」

 不破氏が「『資本論』のなかの未来社会論」の初版を刊行したのは今年の3月でした。 この中には、「『資本論』のなかの未来社会論」第一篇に「資本主義の『必然的没落』の法則性をつかむ」が記述されています。

 今回の不破氏の新連載の冒頭で不破氏は、次のように今回の連載への意気込みを語っています。

 「この20年あまり、諸草稿を読みながらの『資本論』研究を続けてきましたが、その中で、経済学に取り組むマルクスの方法論そのものにも進化の重要な過程があることを痛感してきました」

 「方法論といえば、いうまでもなく、その中心は弁証法です。 しかし、マルクスには、弁証法についてのまとまった記述がありません。 そして、注目する必要があるのは、弁証法についてのマルクスの見方には、沈黙の時期を含む、進化と発展の歴史があることです」

 「連載」の第1回は、「序章 マルクスの弁証法探究の歴史」ですが、この章の最後で不破氏は次のように記述しています。

 「私は、現存するものの、『肯定的理解』のうちに、『その必然的没落の理解』を含むことを、前面におしだしたこの文章を、マルクスの弁証法観の到達点を特徴づける『第二の命題』(発展と没落の弁証法)と呼びたいと思います」

 ★「この文章」は「経済」誌をご覧ください。

 「そして、『叙述の仕方』と『研究の仕方』の区別を指摘したさきの『第一の命題』(研究過程の弁証法)と、『肯定的理解』のうちに、『必然的没落の理解』を含むとした『第二の命題』(発展と没落の弁証法)と、この二つの角度からの探究に、もう一つ、他の角度(使価値と交換価値の弁証法)からの探究もくわえて、『資本論』および諸草稿の執筆の過程で、マルクスの弁証法がどのような進化を遂げ、それが、現在私たちが呼んでいる『資本論』全三巻にどのように結実しているかを、見てゆきたいと思います」

 不破氏の尽きることのないマルクス探究に心から敬意を表します。 そして、その探究と解明に少しでも近づけるように努力していきたいと考えています。

 (統一地方選最終版の大激戦の合間をぬって)