宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

「21世紀の世界を展望して」の不破哲三氏の「核心的提起」発言

2016年12月15日 | 第27回党大会関係

日本共産党は、2017年1月15日~18日にかけて、第27回党大会を開催する予定です。党大会に向けて、全国の支部で大会決議案の読了、討議が進んでいます。討議の中で、最終章の第6章「95年の歴史に立ち、党創立100周年を展望する」が注目されています。

 その注目点は、「日本共産党は戦前、戦後の95年のたたかいを通じて、発達した資本主義国で社会変革をめざす政党としては、世界的にも最前線にたっている」という認識と自覚を述べた部分です。

 私もこの記述について、いろいろ考えを巡らしていたところでした。そうしたなかで、不破氏の「前衛」誌”17年1月号”の「対談 現代史とスターリン ③」(渡辺 治×不破哲三)(敬称略)に掲載された次の文章に出会いました。

 不破氏は、21世紀を展望した、綱領第17節を引用したうえで、次のように述べています。

 「なかでも、私たちは、経済的に高度の発展段階にあり、資本主義社会の矛盾が最も深刻に現れている発達した資本主義国の運動が、21世紀に担うべき役割と責任はきわめて大きいことを、自覚しなければならないと思います」

 「科学的社会主義の潮流がその中で、どういう成長と発展をとげるか、それをいま予測することは不可能です。ある意味では、21世紀は、世界的な共産党の運動が、スターリンによる捻じ曲げ、その結果としての世界の大きな部分での瓦解を経験しているだけに、マルクスが第1インターナショナルなどを通じて努力した科学的社会主義の運動の創成期とよく似た特徴をもつかもしれません」

 「しかし、私は、世界資本主義の現状は、多くの点で、過去のどの世紀も経験したことのないような危機的要素をはらんで進行しているだけに、世界のどの地域、どの国においても、社会進歩をめざす人民の運動が、その運動の中核として、地域と国の条件に合った科学的社会主義の潮流を生み出すことは間違いないと思います」

 「私は、『50年問題』を解決し、スターリン時代が残した悪しき遺産―-『中世的な影』――を一掃してきた日本共産党自身の歴史をふりかえって、その活動を科学的社会主義の『ルネサンス』と意義づけたことがありました。私たちが経験してきた『ルネサンス』はその内容や進み方はそれぞの状況に応じて多様であっても、科学的社会主義の潮流の再生と前進にあたって、世界のどこの地域でも必要な課題となるのではないでしょうか」

 「その意味で、私たちのスターリン研究が、その一助となれば、と願うものです」

 科学的社会主義の運動の現状を世界的視野で捉え、分析し、その中からその運動の発展の大きな展望を明きらかにしたこの発言は、大変注目されるのではないでしょうか。特に、世界的な共産党の運動の発展の展望を「マルクスが第1インターナショナルなどを通じて努力した科学的社会主義の運動の創成期とよく似た特徴をもつ」と述べていることは、不破氏ならではの”核心的提起”ではないかと強く感じました。