宮応かつゆきの日本改革ブログ

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オバマ大統領今日来日、靖国派大挙靖国参拝。 米国の「失望」は深まるのか、晴れるのか

2014年04月23日 | 憲法・平和・人権

 米国のオバマ大統領は今夕来日します。 こうしたなか、22日に靖国神社の春季例大祭(21日~23日)に自民、民主、維新、みんな、結い、無所属の国会議員147人が集団参拝しました。 副大臣、補佐官も含まれています。 閣僚では新藤義孝総務相が12日についで22日も参拝。古谷圭司国家公安委員長(20日)、も参拝しています。

 安倍首相は、「靖国神社の「春季例大祭」にあわせ、神事に使う真榊を「内閣総理大臣」の肩書で奉納しました。 

 「しんぶん赤旗」の新企画「とくほう・特報」は22日付で「政治部政党取材班」の記事「靖国と安倍首相の歴史観」を掲載しました。

 安倍首相や閣僚の靖国参拝が日本外交にどんな問題を引き起こしているのでしょうか。 

 【米国が戦後初めて疑い始めた

 「元外務省高官は、安倍首相が靖国参拝した後の日米関係についてこうのべます。 『安倍首相の靖国参拝は数え切れないマイナスの打撃を日本外交に与えた。 もし、もう一度行けば日本外交は死ぬとは言わないが、まさに瀕死の状態に追い込まれるという事案だ』と指摘します。 昨年末の首相の靖国参拝に対し、米政府が『失望した』と公式表明したほか、中国・韓国・ロシア・欧州連合(EU)など世界中が異例の批判をしました。 ところが安倍首相に反省のそぶりはみられません」 

 米側の反応は、どうでしょうか。

 「今年2月20日、米議会調査局の日米関係報告書は『歴史問題に関する安倍首相と安倍内閣の発言や行動は、日本政府は米国の利益に害をなすような形で地域関係を損なうのではないかとの懸念を生んでいる』と指摘します」

 「4月11日、都内で行われた講演で、日本政治に詳しいジェラルド・カーティス米コロンビア大学教授は、米国の苛立ちを代弁するように発言しました。 『歴史問題について、安倍首相の側近や友だちと称する人たちの発言によって、(日本は)歴史を美化している、弁解しているという印象を与えている。 一人でも”とんでもないことを言ってくれた”とクビにすれば、随分すっきりすると思うが、個人的な立場で言っていることだからと否定しない。 彼らは安倍首相の本心を話しているというふうに思われても無理はない」

 「歴史学の吉田裕・一橋大学大学院教授は、『安倍内閣になって、一番の特徴は、靖国問題が中韓だけでなく米国の極東戦略にマイナスだという判断をかなりはっきり打ち出している』と指摘します」

 「吉田氏は、『A級戦犯などを裁いた東京裁判の判決の受諾を前提に、日本は国際社会に復帰しました。 米国は賠償請求の放棄などの一方で、親米的な保守政権をつくることに動くわけですが、その最小限度の前提すら崩すとなると、戦後の国際社会の出発点を否定することになります。 いまのままでは、国際的に孤立していくだけです』と言います」

 元陸自第1空挺団・3等陸曹の湯本知史さんは、23日付「しんぶん赤旗」でつぎのように語っています。

 「1990年代以降、自衛隊の海外派兵が進みました。 『イギリスは集団的自衛権を行使してアフガ二スタンで多くの戦死者を出しました。 日本でも、最初に出て行くのは自衛隊員です。 でも、それだけではすまない。 いずれ徴兵制や民間人の軍事徴用もありうるでしょう。 安倍政権は『日本を取り戻す』といいながら、古い、戦前の日本を取り戻そうとしているのです」

 安倍首相のその精神的、思想的な柱になっているのが「靖国神社」です。