志位和夫委員長は今月18日、革新懇全国交流会で「総選挙の結果と革新懇運動の役割」について特別発言を行いました。そのなかで「今回の総選挙はどういう選挙だったか。共産党はどうたたかったか」を4つの角度から語りました。(「しんぶん赤旗ー19日付」) この発言は、私たちが総選挙からの教訓を学ぶ上で重要なものと考えています。 以下、要旨を紹介します。
「第1に、安倍自公政権が追いつめられての選挙だったということです。『安倍政権が最も恐れたのは、市民と野党の共闘の成功でした。』と指摘し」次の点をあげました。
「▼解散直前の9月20日に共産、民進、自由、社民の4野党の書記局長・幹事長が小選挙区の候補者1本化で合意
▼同26日には4野党が市民連合と7項目の共通施策を合意したと述べ、『この流れが成功していれば全く違う結果になったしょう』と語りました」
「第2は、市民と野党の共闘に対する突然の逆流に、日本共産党がどう対応したのか」について、「希望の党への民進党『合流』の決定という、市民と野党の共闘に分断を持ち込む重大な背信行為に共産党がとった2つの対応を語りました」
「一つは、逆流と断固たたかうことを表明したことです。希望の党の政治的主張の2つの要は、安保法制容認と9条を含む憲法改正であることを批判。『自民の補完勢力』という正体を暴き、「民進党の候補者が希望の党の公認候補となった場合は、原則として候補者を擁立してたたかうこと」
「二つ目は、共闘をあきらめなかったことです。『共闘の道をしっかり追求しようという政党、議員、候補者とは連携・協力』することを表明。社民党との間で直ちに候補者を1本化することを合意」
「危機の瞬間に2つのメッセージを発信したことは、その後の共闘再構築の流れにつながった」と述べました。
「第3は、共闘の再構築とそれを可能にしたものについてです。10月2日に立憲民主党が結党した際、ただちに共産党が『歓迎』を表明。『選挙戦までの短い時間のなかで共闘を再構築ができたのはなぜか』まず、『全国の草の根での市民の頑張り』をあげました」
さらに、「共産党が共闘の危機という緊急事態のなかで67の小選挙区で候補者をおろす決断をした」と強調し、この対応に、「共闘が危機にひんした際、身をていして逆流を止め、日本の民主主義を守った」と評価されたことに「大変うれしいこと」と語りました。
「第4は、たたかいの歴史的意義についてです。『逆流を成功させていたらどうなっていたのか』市民と野党の共闘が破壊されただけではなく、改憲勢力による2大政党化が一気に進み、暗たんたる政治状況となる危険があったと指摘」
「危機の瞬間に日本共産党は共闘の道を揺るがず貫き、逆流を止め、展望を開いた。歴史に貢献する役割を果たしたことを確信にして共闘の本格的な発展に力つくす決意」を語りました。
この「確信」を自分自身のものにし、同時に広く、国民全体の確信に広げていきたいと思います。