宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
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「慰安婦」問題 日韓合意  志位委員長 ”問題解決に向けての前進”と評価

2015年12月29日 | 日本軍「慰安婦」問題

 岸田文雄外相と韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相は28日、ソウルの韓国外務省で会談し、両政府の懸案だった旧日本軍「慰安婦」問題で合意に達したと発表しました。

 日本共産党の志位和夫幹部会委員長は、「日韓外相会談について」の談話を同日発表しました。 以下、「しんぶん赤旗」より、全文紹介します。

 一、日韓外相会談で、日本政府は、日本軍「慰安婦」問題について、「当時の軍の関与」を認め、「責任を痛感している」と表明した。 また、安倍首相は、「心からおわびと反省の気持ちを表明する」とした。 そのうえで、日本政府が予算を出し、韓国政府と協力して「全ての元慰安婦の方々の名誉と尊厳の回復、心の傷の癒しのための事業」を行うことを発表した。 これらは、問題解決に向けての前進と評価する。

 一、今回の日韓両国政府の合意とそれにもとづく措置が、元「慰安婦」の方々の人間としての名誉と尊厳を回復し、問題の全面的解決につながることを願う。

 同紙は3面で、日本共産党の取り組みを紹介しています。 以下、紹介します。

 「日本共産党はこの問題で、『国家責任の立場』で『慰安婦』問題を解決するために、一貫して被害者の尊厳が回復される解決を求めてきました。 2000年に民主党、社民党とともに、『戦時性的強制被害者問題の解決促進に関する法律案』を参議院に提出。 計7回にわたり同法案を提出しました」

 「志位和夫委員長は2014年3月、『歴史の偽造は許されないー河野談話と日本軍慰安婦問題の真実』と題した見解を発表し、次のように訴えました。 『歴史はつくりかえることはできません。 しかし向き合うことはできます。 歴史の真実に正面から向き合い、誠実かつ真摯に誤りを認め、未来への教訓とする態度をとってこそ、日本はアジアと世界から信頼される国となることができるでしょう」

 「同年10月にソウルで開かれた日韓・韓日議員連盟の合同総会では、日本共産党を含めた超党派議員の努力で『慰安婦』問題が初めて正式議題に取り上げられました。 閉会総会で採択された共同声明には、被害者の『名誉回復と心の痛みをいやすことができるような措置が早急に取られるように日韓双方がともに努力する』ことが盛り込まれました」

 「今年1月の第3回中央委員会総会で志位氏は、戦後70年にあたって日本とアジア諸国との『和解と友好』に向かう年とするために、『日本の政治がとるべき5つの基本姿勢』を提唱。 『慰安婦』への謝罪と賠償など、人間としての尊厳が回復される解決に踏み出すよう求めました」

 韓国政府に登録されている元「慰安婦」238人のうち、すでに192人が死去。 生存している46人も平均年齢が89歳と高齢となり、解決はまったなしとなっています。


「慰安婦」問題”尊厳回復される解決を” 「河野談話」見直し、米元高官「自分を銃で撃つようなもの」

2014年11月01日 | 日本軍「慰安婦」問題

 「しんぶん赤旗」日曜版11月2日号は、日韓・韓日議員連盟合同総会で訪韓した志位委員長の活動、発言を大きく取り上げています。 同紙6面では、代表団と朴・クネ韓国大統領との会談の様子を次のように伝えています。

 「日本共産党から志位和夫委員長、笠井亮衆議院議員が出席。 志位氏は『国交正常化50周年となる来年に向けて、両国の友好関係発展のために私たちも努力したい』と述べ、『両国の友好を考えた際、過去の歴史に正面から向き合い、過ちを真摯に認め、未来への教訓にすることが不可欠だと考えます』と強調しました」

 「さらに、『村山談話』『河野談話』を継承するとともに、それにふさわしい行動を取ることが必要です。 『慰安婦』問題については、被害者の女性の方々の人間としての尊厳が回復される解決が必要です』と指摘。 「そういう方向に両国が向うよう、そして北東アジアの平和・協力の枠組みをつくっていくために努力していきたい』と語りました。 朴大統領は『ありがとうございます』と応じました」

 10月31日の「しんぶん赤旗」は、30日、都内で開かれたシンポジウムでの元米国務副長官のリチャード・アーミテージ氏と元米国防次官補のジョセフ・ナイ氏の発言を報じています。 内容は次の通りです。

 「旧日本軍『慰安婦』問題での軍の関与と強制性を認めた『河野談話』を否定しようとするたくらみや安倍首相による靖国神社参拝について苦言を呈しました」 

 「ナイ氏は、一部右派政治家が『河野談話』発表後の記者会見での河野洋平官房長官(当時)の発言を問題視していることに言及。 『彼が話したテキストなどをもう一度蒸し返すことは、自分の傷をもう一度深めることになる。 自分を銃で撃つようなものだ。 これは過去のこととし、先のことを考えなければならない』と述べました」

 「アーミテージ氏は、『米国はアフリカ系アメリカ人に対する扱いについての謝罪を公式に伝えてきた。 これは100年謝罪を続けても済むものではない。 アメリカの先住民や戦時中の日系人の扱いについても謝罪を常に伝えており、今後とも謝罪は続ける。 これは何も自尊心を傷つけるものではなく、正しい選択だからだ』と『河野談話』否定の動きを暗に批判しました」

 「靖国神社参拝について、ナイ氏は、『靖国参拝のたびに、1930年代の日本をほうふつとさせることになる。 他の方法で戦死者に対する敬意の表し方を検討すべきだ』と指摘」

 「アーミテージ氏は『日本人が自ら決断しなければならない問題だ』と述べました」

 安倍首相は、「河野談話」を継承するという一方で、「性奴隷というのはいわれなき中傷だ」と述べています。 これは「河野談話」の事実上の否定です。

 こうした安倍首相の2枚舌的態度が同盟国アメリカからも理解されないものであることが鮮明になりつつあるように思います。