豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

殺人の告白

2013年07月19日 06時04分36秒 | シネレポ2010



解説: テレビドラマ「検事プリンセス」「王女の男」などで人気の俳優パク・シフが、
初の映画主演をこなしたサスペンス。突然自らの罪を告白した美貌の連続殺人犯と
彼を執拗に追う刑事、そして凶行によって愛する人を失った残された者たちの物語を
丁寧に紡ぎ出す。タフな刑事を熱演するのは、『黒く濁る村』などのチョン・ジェヨン。
犯人と刑事の緊迫感あふれる心理戦や、リアルで躍動感あふれるチェイスシーンに圧倒される。
シネマトゥデイ(外部リンク)




あらすじ: 時効の成立後、イ・ドゥソク(パク・シフ)という男が、自分は15年前に世間を騒がせた
連続殺人事件の犯人だと告白する。その後、暴露本を出版した彼はそのルックスの良さも味方し、
一躍時の人として世間にもてはやされる。
一方、ずっと犯人を追い続けてきたチェ刑事(チョン・ジェヨン)は、本の中にまだ解決されていない
事件の真相の記述がないことを不審に思い……。








またしても凄い韓国映画に出くわしました。
韓国映画の勢いが止まりませんね。
恐るべし韓流映画です。
「嘆きのピエタ」に次いで、これも素晴らしい映画でした。
この映画「殺人の追憶」のモチーフとなった、韓国で実際に起こった
未解決事件の「華城連続殺人事件」の、その後のお話。
時効成立後に犯人と名乗る男が現れ、告白本を発行することから
事件が新たに動きを見せる、あくまでもフィクションのお話なのですが、
もうとにかく脚本が素晴らしい!

有り得ないだろうっていうところもあるんですが、
そんな突っ込みを入れる暇を与えないくらいに、
先の読めない急展開の連続に、がっちりハートを掴まれて
終始画面に釘付けになってました。
特筆すべきはやはりラストの大どんでん返し!
衝撃の事実がまさかまさかの”ダブル”で押し寄せて
全くもって想像だにしなかった展開と結末を迎えます。
この展開を読めたなんていう人は絶対いないと思います。
マジ凄いです。

聞くところによると、この脚本8割くらいはわずか数日だったか、
数週間かで書き上げたそうなんですが、
ラストの結末を書き上げるのに2ヶ月近くかかったとか。
確かにそれも納得の素晴らしい脚本でした。

ただちょっと「殺人の追憶」や「嘆きのピエタ」と比べると
エンターテイメント寄りの映画で、長々と激しいカーチェイスシーンがあったりします。
無駄とは思いませんでしたが、もう少し全編重厚な雰囲気でもよかったかなと
思わなくもなかったです。
それと、やっぱり実際に起こった事件をモチーフにってのは
日本の出来事じゃないから見れるけど、日本で起こった猟奇殺人とか
未解決事件の話だったら、多分こんなに楽しめないだろうなぁとか思いました。
でも見てるときはそんなこと考える暇もないくらい怒涛の展開の
連続ですので、ご安心を。

しかし、これも「嘆きのピエト」に続いて、凄い衝撃的な余韻を
残してくれる傑作でした。
これも今年のベスト10に入りそうな傑作でした。
お奨めです!

しかし邦画は完全に韓流に差をつけられましたね。
今の邦画は韓流の足元にも及びません。
コミックとかTVドラマを映画化するんじゃなくて
これくらい独創性のあるオリジナルの脚本の映画を作ってもらいたいものですね。


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