豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

おくりびと

2008年11月28日 15時32分54秒 | シネレポ2008
解説: ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった男が、
仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作。
監督には『壬生義士伝』の滝田洋二郎があたり、人気放送作家の小山薫堂が初の映画脚本に挑戦。
一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。
キャストには本木雅弘、広末涼子、山崎努ら実力派がそろい、主演の本木がみせる
見事な納棺技術に注目。
(シネマトゥデイ)

あらすじ: 楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は
好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、
業務内容は遺体を棺に収める仕事。
当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、
納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。
(シネマトゥデイ)



これは良かった。素晴らしかったです。

重い話かと思ってたら、適度に笑いも散りばめられてて

とてもリラックスして楽しむことが出来ました。

(冒頭のおかまちゃんのエピソードは笑えました)


何が素晴らしかったって納棺の儀のシーン。

見てるうちにその優しさというか、温かさというか、いたわりの心に

ジュワァァっと涙が溢れてしまってました。

人の死で金儲けしてるなんて非難や差別を受けるのはとんだ誤解だと思いました。

これほど死者や遺族に対して敬意を払ってくれる職業は他にはいないでしょうね


劇中で遅れてやってきたモックンたちに不機嫌な態度で接していたご主人が

納棺の儀で綺麗に清められた妻の顔を見て、表情が和らぎ帰りには手土産渡して

感謝していた姿には、全く同じ気持ちで見ていました。

あそこまでやってもらえたら、どれほど嬉しいことか。


私も数年前に葬式に出たことありますが、その時すごく事務的な感じがしてイラッときたことがありまして、

まあ年間数百回の葬式に立ち会ってたら、いちいち一人一人感情移入してたら体持たないだろうとは思いつつ

もう少し悲しんでる人たちの気持ちを考えてもらいたいものだと思ったんですが、

ココまでしてもらえたら大満足で感謝感謝だったことでしょう。

田舎にはまだこういう職業の人いるんでしょうかねぇ?

とにもかくにも、とてもイイ映画でした。

見終わって非常に心地よい余韻に浸れました。


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2 コメント

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名作でしたね (ちー)
2008-11-28 20:12:36
どこの国でも死者を弔う儀式は厳かで
「美」さえ感じます

ドキュメンタリーで「湯灌」を見ました
北海道の葬儀屋さんで行われたもので
優雅と言っていいのか・・・
穏やかなものでした

映画を見た後にそれぞれの思いがあふれ
流れた涙は清らか
暗い題材なのに清々しい映画でした!

納棺は立ち会うか会わないかでこの儀式そのものは
ありますね
故人は必ず「死装束」に包まれていますから
宗派によって身に付けるものに違いはあるけど
旅支度に六文銭は同じみたいです
(クリスチャンと神道以外?)

母のお棺に自分で書いた六文銭を入れました
多くても少なくても渡れない三途の川の渡し賃
葬儀の「儀」は奥深いです

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あるんですね。 (ゆうぞう)
2008-11-29 01:30:56
そうなんだ。ただ立ち会ってなかっただけで
儀式はしてたんですね。

六文銭を入れるってのも知りませんでした。
やってたのかもしれませんが、私は知りませんでした。

なかなか奥深い世界なんですね。
いろいろ勉強しとく必要あるかもですね。

今回のこの映画で少し興味を持ちました。
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