豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

♪これは愛なの?と俺に尋ねるのはやめてくれぇ~♪by浜田省吾「LONELY」

2006年06月09日 22時20分38秒 | シネレポ
「雪に願いこと」を見終わって、劇場から出ると
何と行列が出来てるじゃありませんか。
水曜日レディースデイだったからでしょう、女性ばっかり。
次の回はレイトショーで上映作品が変わるので一体何があるんだろうと
見てみたら・・・なんと!タイトル「変態村」(爆)!!

女性ってこういうの見たいって思うもんなんですかねぇ。
1000円だったら見てみようと思うもんなんでしょうか??
普通タイトル聞いただけで、ひくとおもうんですが。

とか言いつつ、こんなに行列が出来てるのを見たら・・・
一体どんなバカ映画なんだとついつい興味がわいてしまい、
予定外のはしご見にチャレンジ。


内容は、さえない巡業歌手マルクが南仏に向かう途中大雨に見舞われて車が故障してしまう。
そこで犬を探してさまよい歩く奇妙な青年に案内されて小さな宿に向かう。
宿の主人バルテルは親切にマルクを受け入れて、こう言う。
「村には行かないほうがイイ」と・・・
翌日外を歩いていると、村人たちの異様な光景を目にして、慌てて宿に戻る。
宿に戻ると、バルテルの言動がだんだん異様なものへと変貌していく・・そして

こういうシチュエーションって何かホラー映画であったような・・
見知らぬ町に立ち寄ったらそこで殺人鬼に襲われ惨殺されるみたいな

この映画にはそんな殺人鬼は出てきません。
出てくるのは全員、変態です。
っていうか、変態というよりキチ○イ。

まず冒頭から変態チック。
マルクの楽屋に訪れた老婆。
ずっと憧れていたと告白して、マルクの手を取って自分のお股に・・・
そして我に帰って楽屋を出て行く老婆(老婆ですよ、老婆!)
思わず笑ってしまう変態。

犬を探して彷徨う男が見つかったと言って連れてきたのはなぜか牛(爆)
訳わかりません!変態というよりやっぱりキチ・・・

バルテルは逃げられた妻が元歌手だったことで、
歌手のマルクをだんだん逃げた妻だと思い込むわけです。
やがて暴力、監禁、女装させて、髪の毛を剃ってしまう。

マルクは抵抗することもなく、されるがままで許しを乞うばかり。
まるで笑ってるような泣き声。
これが悲惨なんだけど、どこか滑稽で笑えてしまう。
なんなんでしょ?この異様な不思議な雰囲気。まさに変態

やがて村人にもマルクの存在が知れてしまう。
突然の来訪者によって崩れていく村人たちの均衡。
村人はバルテルの宿に押しかけてきて、マルクはさらなる悲劇に見舞われる。

なんだか酷いことになるんですが、やはりホラーじゃないんですよね。
ホラー映画のような、大きい音でびびらそうとしたりする演出は全くない。
BGMもほとんどなくて無音に近い状態。
なんか来るか?っていうハラハラドキドキ感も特にない。
ただただ異様な光景。

チラシには”破壊と狂気のラブストーリー”と。これがラブストーリー?
愛の形は色々あれど、とても愛とは思えない。
これも一つの愛の形だという人間がいるなら、そいつらこそが変態だ。

一番嫌だったのは変態村民が連れている豚の鳴き声
まるで悲鳴を上げてるような鳴き声が頭に響いて
これにはもうウンザリ。勘弁してくれって状況でした

救いは、確かに悲惨な状況ではあるんだけど、どこか笑えてしまうところ。
これが目を覆いたくなるような映像だったら、即刻記憶から抹消てたことでしょう。