議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

震災がらみでの諸質問について

2011年03月28日 08時36分03秒 | コンサル日誌
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震災を受けて、いろいろな質問を頂いています。

Q1:処理業者が処理できなくなったら、処理困難通知が来るのか?
A1:処理困難通知を出す事由にはいくつかありますが、震災を受けての
 事由としては、処理施設の廃止、休止が考えられます。廃止、休止を
 したら届出が必要ですが、そもそも廃止、休止は処理業者の判断です
 ので、届出をしたかどうかとは直接の関係はありません。
 施行前の4/1以前にその判断をしたのであれば、通知は不要です。
 4/1以降にその判断をしたのであれば、通知が必要です。

 ただ、契約がある排出事業者にだけ通知が来るので、それまでに
 契約を解除しておくとよいでしょう。

Q2:処理困難通知が来たらどうしたらよいのか。
A2:処理の状況を確認することになりますが、現場に行く義務はありません。
 処理業者に電話でも良いので状況確認し、措置内容等報告書を出して
 ください。環境省では、施行延期などの特例を設ける予定はないそうです。
 報告書を受け取る自治体としても、現場に行っていないからと言って
 問題視はしないと思います(たぶん)。

Q3:マニフェストが返送期限に間に合わなかったらどうするのか。
A3:これも、Q2と同じです。

Q4:処理委託先が被災したため、新たな処理先を探している
A4:アミタグループで震災支援セットアッププログラムを用意しています。

Q5:(処理業者からの質問)処理施設が破損したため再委託したい。ところが
 排出事業者と連絡が取れないため、再委託の承諾を受けられない。どうし
 たらよいか。
A5:排出事業場の担当者の承諾を得られない場合は、その排出事業者の本社
 などと連絡を取って、承諾を得られないか相談してください。

Q6:(処理業者からの質問)事務所が被災し、許可の更新をすることが
 できないが、何とかならないか。
A6:特定非常災害特別措置法により、更新手続きが猶予される予定です。
 こちらをどうぞ

Q7:災害により発生した廃棄物は一般廃棄物だと思うが、停電など災害の
 影響を間接的に受けた場合はどうなるのか。
A7:事業活動に伴って排出されたかどうかの解釈の問題となる。関係自治体
 と協議してください。まぁ、私が責任者だったら、産業廃棄物と解釈して
 処理すると思いますけど。

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■□■□■□■□■□■編集後記■□■□■□■□■□■□■□
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通勤途中に、日経新聞とウォールストリートジャーナルのポッドキャストを
聞いているのですが、日経よりウォールストリートジャーナルの方が日本の
原発関連の話の割合が多かったりします。それこそ、3分の1くらいのときも
あります。

最近存在感が薄かった日本が、いまや世界一注目されています。あのリビア
よりも。ここでしっかりした対応ができるかどうかが、今後世界における
JAPANブランドに影響するかもしれません。

聴く日経

ウォールストリートジャーナル
 
コメント (1)
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