議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

温室効果ガス排出量が減少

2009年10月22日 05時34分58秒 | ニュースクリッピング
 10月16日の日経新聞の記事で「CO2排出量が大幅減、自動車39%、鉄鋼11%、昨年度、90年度比で。」とあったのを読まれたでしょうか。鉄鋼大手4社は90年度比11%、自動車5社は同39%減ったということで、昨年からの世界的大不況の影響とのことです。

 確かに減りました。しかし2020年の25%削減はともかく、2050年には80%は削減しなくてはならないという計算です。少々の生産抑制や効率化ではとても間に合いません。実際のところ、選択肢としては「とんでもなく革命的な製造法を開発する」か「鉄ではなくCO2発生量が少ないほかの素材に切り替える」しか残ってなさそうです。

 これはCO2だけの話ではありません。CO2は気体なので廃棄物ではありませんが、「工程で発生する不要物」という観点から言えばCO2も汚泥も基本は同じです。いずれにせよ、不要物(=廃棄物、CO2その他)を大量に発生させる製造技術は今後は淘汰されていくのかもしれません。
 そんな製品を作っていたり、そんな製品に依存した事業形態であるならば、遅かれ早かれ代替案を練らなければならないでしょう。皆さんの会社では、いかがでしょうか。
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