議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

テナントからの産業廃棄物について、全国の拠点で直接契約をやり切った、というところがあります

2009年08月19日 08時50分09秒 | コンサル日誌
 タイトル、長くてすみません。

 よく引用するマニフェスト通知では、テナントからの産業廃棄物をビル管理会社が処理業者に引き渡している場合には、テナントと処理業者で直接契約すること、とされています。
 実態としては、このような契約をしているところはそれほど多くはありません。取組みが進んでいるところでも、実際にはビル管理会社の協力が得られずに断念している場所が残っているものです。

■全部やり切ったそうです
 しかし、「全部やり切った」という排出事業者さんにお会いしたことがあります。とぉっても大きな会社です。日本中に100以上の工場、支店、営業所があるところです。内心「いくらなんでも全部は無理でしょう」と思ったのですが、自信満々で達成感たっぷりにおっしゃっていたので、多少漏れがあったとしてもほぼ100%対応されたのでしょう。いやはや、恐れ入りました。

■見習うべきか否か
 皆さんもこれを見習って、、、と言うべきなのでしょうか。思うに環境省としても、法律解釈としては、あのような通知にせざるを得なかっただけであり、合理的かつ妥当な規制だと考えているわけではないでしょう。
 たかが通知です(されど通知、という声も聞こえてきそうですが)。日常的に出るオフィスゴミは、明らかにテナントではなくビル管理会社の管理、監督下にあります。したがって、ビル管理会社が排出者として管理してよい、という解釈はいかがでしょうか。もちろん、廃製品、廃販促品を直接処理業者に委託することを妨げるものではなく、どちらも排出者となりうるということです。やり切れる企業はともかく、こう考えないと現場が回りませんし・・・。
コメント
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