議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

ベーシックインカム導入のきっかけ

2008年10月10日 06時12分56秒 | ベーシックインカム
 ベーシックインカムなるものを導入するのは、周到な議論の上で行われるか、そうせざるを得ない状況に追い込まれるかの2パターンがあるのではないかと思います。では、前者はともかく、後者にはどんな状況が考えられるのでしょうか。

 たとえば、大規模災害が起こり、安定的に収入を得ることが出来ない方が急増したとしましょう。全人口の3割が被災し、各世帯に給付金を支給することとします。しかしそこでは、「給付すべき人としなくてよい人の区別をするのが大変!!」になります。台風などで被災地が全国に散らばっている場合はとくにそうでしょう。そこで、「悠長に区別しているよりも、全員に一律で配ってしまえ」とはならないでしょうか。
 つまり、「給付対象が非常に多くなり」かつ「給付対象者の選別が煩雑」な場合です。そんなときには、社会が大混乱に陥っているでしょう。経済はガタガタなはずです。だからこそ、最低限の生活保障を求めてベーシックインカムを導入するのです。

 しかし、こんなときには海外からの輸入はおそらくままならず、「金があるのに、モノがない」という状態になりかねません。したがって、国内でかなりの部分の財やサービスを供給できるのでなければ、回らないかもしれません。そのときのためにも、食料自給率を高めておかなければなりませんね。
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