議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

素敵な宇宙船地球号

2009年09月07日 05時38分19秒 | ウィークリー・トピックス
 素敵な宇宙船地球号で、環境犯罪が取上げられていました。この番組を見ることはあまりないのですが、たまたまテレビをつけたらこのテーマでした。よほど廃棄物問題にご縁があるのか・・・。

2009/09/06 [第588回] 「密着!環境警察24時」


 環境犯罪といえば、もちろん不法投棄、それもお決まりの解体廃棄物がはじめに取上げられていました。番組では、県の廃棄物対策課なんてのは一言も触れられずに、県警の環境犯罪課の刑事たちの活躍が取上げられていました。それも最後の決め台詞は「我々の仕事は地味で・・・」だそうです。
 ということは県の廃棄物対策課は、県警の陰に隠れて、ますます地味な役回りということでしょうか。普段からお付き合いがあるのは県の方なので、ちょっと切ないです。警察は捜査のシーンがあって、分かりやすいですから、勝ち目はないんでしょうけど。。。

 もうひとつの汚泥の(汚水の)河川流出事件については、犯罪者は処理業者ということで、排出事業者のことは一切触れられていませんでした。それは県警の捜査がそこまで回っていないからだと思いますが、そこはやはり県警の片手落ちでしょう。捜査が排出事業者まで上がってこない限り、社内で適正処理のために日々努力されている排出事業者の担当者の評価が上がりません。少なくともテレビにでるんですから(って当初は分かってなかったのでしょうけど)、警察にはもうちょっと頑張って欲しかったです。

 そういえば、「環境警察」って、かっこいい名前ですね。「廃棄物警察」って言ったら「警察版窓際族」か「ゴミ屋敷専門部隊」を連想しそうですから、やめたんでしょうね。。。
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民主党に期待すること

2009年08月31日 05時02分21秒 | ウィークリー・トピックス
 民主党に期待することですが、官僚を敵に回すことではなく、「衆知を集めて政治決断」をすることです。

■調整していては改革はできない
 少なくとも私の知る限り、環境省は「本当はこうしたい、本来こうすべきである」という抜本改革についてのアイデアをちゃんとお持ちですが、それをいきなり表に出せないところに問題があるのだと思います。これは、環境省が悪いというより、関係者と調整をしなければ反対にあって進めない=少しずつしか進めない=抜本改革ができない、という状況(官僚機構??)に問題があるのだと思います。
 このようなことはどの分野でも起こっていることで、今の政治の機能不全の最大の原因だと言っても過言ではないでしょう。

 今回の圧勝を受け、「これが正しい」と思える改革を思い切ってやって欲しいと思います。何より「抜本改革ができた!!」という経験を、我々日本人は必要としているのだと思います。そのためにも、民主党が今回うまく出来なくても当然と思って、失敗を受入れるだけの度量が国民に求められていると思います。

■周知を集めて・・・
 とはいえ、「これが正しい」と思えるまでには慎重な検討をお願いしたいというのも本音です。そのためには中央官庁は当然ですが、その他の多くの方の意見を聞いていただきたいと思います。例えば廃棄物の分野については、処理業者はともかく、排出事業者の意見は経団連が大企業の意見を取りまとめているだけです。それこそ排出事業者だけでなく現場を知っているコンサルタントや地方行政の実務担当者の意見も聞くべきだと思います。発言に大きな責任が伴う幹部クラスの規定路線に乗ったブリーフィングで足りると思ったら、改善は出来ても改革はできないでしょう。
 こんなことは百も承知なのかもしれませんが。。。

■政治決断
 その意味で、民主党のマニフェストの「総合的な廃棄物・リサイクル対策」で言っている「一般廃棄物と産業廃棄物の区分の見直し(事業者が排出する廃棄物はすべて事業系廃棄物と整理するなど)」は大して新しいアイデアではありませんが、政治決断が必要なものです。利害関係者の意見調整などしていたら、100年経っても実現できそうにありませんから。とはいえ現場の声を踏まえた細部にわたる検討をしなければ、エライことになりそうです。

 ということで、とても大変だと思いますが「衆知を集めて政治決断」をお願いしたいと思っています。でも、本当に大変だと思うので、一生懸命やってくれたのであれば失敗しても許してあげましょう。

 ちなみに、ネクスト環境大臣は岡崎トミ子さんです。とっても日本社会党な感じです=嫌いではありませんが、やはりマニア向けとも言える廃掃法の話題はHPには載っていません。さて実際のところはどうなのでしょうか。
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本を書くことになりそうです

2009年07月27日 05時38分14秒 | ウィークリー・トピックス
 先週のトピックスはなんと言っても「本を書くことになりそう」です。

 「堀口さん、そろそろ本を書かないんですか」というお言葉を数年前から頂いていたのですが、ようやく具体的に動き出しそうです。現時点の構想では、読者層とテーマ、レベル・濃さはこのブログにかなり近いです。ただ、このブログは日々の仕事で起こったことや最近のトピックスをその都度取上げているため、体系だっていませんし、掘り下げ方もマチマチです。これを体系立てて「ちゃんとやる」ということになるでしょうか。

 類似の本があるかというと、どうもなさそうです(1割程度ダブル本はあるかもしれませんが)。素人目にも別の本だと分かるはずです。

 どこから出すかなどは、まだヒミツですが、公開できるようになり次第お伝えしていきたいと思います。ちなみに、書き下ろしの予定です。乞うご期待。
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占有者の意思というもの

2009年07月21日 05時30分09秒 | ウィークリー・トピックス
 先週、家族3人でディズニーランドに行きました。そこで、フットロングホットドッグというちょっとした名物を食べたのですが、やたら長いんですね、これが。フットロングというだけあって30cmはあるのですが、3歳の娘がパンを食べずにソーセージだけを口にくわえて、するする抜き出して食べるのです。「パンも一緒に!!」と言ったのですが、構わずパクパク。親としても、珍しいものだし「今日くらいは、まぁいっか」

 食べ終わると、紙製のトレー、ホットドッグの入っていた紙袋、フライドポテトの入っていたカップその他がゴミになりました。紙ナプキンやカップなどを集めて乗せたトレーを私がゴミ箱に持っていこうとすると、嫁さんが一言「ゴミだけ捨ててね」。
 私は意味がよく分からなかったのですが、深く考えずにゴミ箱に「ポイ」。

 しばらくして「あれ?さっきのトレーは?」・・・どうもゴミではなかったようなのです。かわいいミッキーマウスの絵柄があったらしく、大事に持って帰るつもりだったそうで。幸い、子供がソーセージをすべて食べてしまったため、もうひとセット注文していたので、事なきを得ました。ちなみに、家へ帰ったらそのトレーはつぶれていました。。。

 占有者の意思、というか関係者の意思でしょうか。それにしてもビックリでした。いやはや。

 ちなみに、廃棄物の定義(総合判断説)の説明は、、、いまさらいいですよね。
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衆院選ではどこに投票しますか?

2009年07月13日 06時06分51秒 | ウィークリー・トピックス
 先週のトピックは、セミナーを2本ほどやりましたが、それより何と言っても東京都議選でしょう(週の初めは日曜らしいので、本当は今週ですが)。民主党圧勝と言っていいと思いますが、さて次の衆院選はどうなるのでしょうか。

■影の主役?「温室効果ガスの削減目標」
 年金などの社会保障、消費税や政治とカネの問題などが焦点になるのかもしれませんが、民主党と自民党の政策の違いとしては、温室効果ガスの削減目標ほど大きいものはないような気がします。「2005年比15%削減」とするか「2005年比25%削減」とするかで、今後の日本社会の行く末には大きな違いが出てくると思います。

 民主党の岡田幹事長曰く「麻生首相は、補正ではグリーン・ニューディールと呼び、雇用確保のためにも地球温暖化対策が必要だと言いながら、他方で厳しい削減目標を課すと雇用も失われ、成長率もマイナスになるとしている。とても同じ人が言っているとは思えない」(民主党のこの記事より引用)だそうですが、全くその通りです。

 民主党の数字が、単なる「ええカッコしい」で出てきたのか、それ以外の根拠があったのか私には分かりません。ただ、先進国で2050年に80%削減と言っているのであれば、バックキャスティング、という視点でからは妥当な目標だと思います。

■非常に高い目標
 2050年に80%削減をするには、経済や社会のあり方を大きく変える必要があります。同様に2020年に25%ということは、それに匹敵するくらいの努力が求められるような気がします。なにせ、あと10年後です。
 でも資源の大部分を輸入に頼っている国だからこそ、できるだけ早く取組みを始めるべきだと思います。温室効果ガスに限らず、資源消費を最小化させる取組みは、最終的に経済成長をもたらすかどうかは分かりませんが、少なくともリスクを低減できると思います。

 積み上げ式では達成できない目標を定めたほうが、大きなイノベーションが起こるといいます。民主党がこの目標の重大性をわかって言っているのかどうかはともかく、この目標を掲げるのはアリだと思います。もちろん、「ぶち上げてはみたけど、やっぱり出来ませんでした」というのは最悪なんですけどね。

 さて、次の衆院選、どこに投票しますか?
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自社の契約書、マニフェストのチェック演習

2009年07月06日 06時00分12秒 | ウィークリー・トピックス
■自サイトの契約書・マニフェストをセルフチェックするセミナー
 先週ある企業での研修で、契約書とマニフェストの間違い探し(というモデルケースを使った演習をよくやっています)の後に、自社から持参した契約書やマニフェストのチェックもしていただきました。やはり、モデルケースよりも、自社の書類の問題点をその場でチェックできるというのが、皆さんの当事者意識を刺激したようです。とても真剣に取り組んでいただきました。

 実は、このタイプの研修は過去にも何回かやっていますが、軒並み好評です。マニフェストのことをよくわかっている方が1人いれば、それだけで実践的な研修ができます。監査で訪問してマニフェストをチェックして回ることもできますが、来ていてただいて大勢の方と情報交換できたほうが効果が高いようにも思います。

■新セミナーのリハーサル
 先週は、「廃棄商品、廃販促品などの横流しリスク対策セミナー」のリハーサルをしました。私ともう一人スピーカーがいて、司会もいて、企画担当がいて、、、みんな相当慣れています。初めてのコンテンツですが、参加者の皆さんの反応が楽しみです。
 ちなみに、このセミナーは無料(つまり販促目的で開催します)なのですが、完全公開型の無料セミナーで話すのは3年ぶりくらいだと思います。今週と来週で合計3回も実施するのに、おかげさまですべて満員御礼です。

 今年は完全公開型の無料セミナーをあと1回は開催する見込みです。このブログでもご紹介しますので、その際には是非ご参加ください。
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アミタの社長、テレビ生出演

2009年05月25日 05時51分33秒 | ウィークリー・トピックス
アミタの熊野社長が、東京テレビのEmorningに生出演しました。そのときの映像が下記にありますので、是非ご覧ください。

環境ビジネス ~成功のヒント~

私はビデオの撮影ですら緊張するくらいですが、テレビの生出演なんてとんでもなく緊張するはずです。しかし、こんなことを私が言うのもなんですが、「さすが!!」というのが感想でした。

テレビで取上げられた「森林ノ牛乳」は京都駅の伊勢丹で販売されています。関西圏にお住まいの方は、是非お試しください。
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セミナー参加者の皆さんへ

2009年05月18日 05時51分11秒 | ウィークリー・トピックス
 新型インフル感染、国内すでに1千人規模か…感染研センター長だそうです。もう東京に感染者がいると見たほうがよいかもしれません。

 感染が先行している関西でイベント中止相次ぐ 祭、試合、ジェット風船もということです。

■マスクをご持参ください
 政府方針として、企業に対して集会等の自粛要請まではしないということ(とテレビか何かで見ました)だったので、セミナーは予定通り開催すると思いますが、移動中もマスクを着用するなどして注意していらしてください。途中具合が悪くなったら、ご遠慮なくお申し出ください(というか、是非お願いします!!)。

 私は、今月末に掛けての10営業日のうち6日間がセミナーです。絶対に穴を開けないためにも、お見苦しいかもしれませんがマスクをさせていただきますので、ご了承ください。
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環境スペシャリスト登録希望者を募集中!!

2009年04月27日 05時49分19秒 | ウィークリー・トピックス
 先週は、セミナーが3本ありました(そんなに珍しくはないのですが)。珍しかったのは、金曜の17時にセミナーが終わって19時にクライアントところへ行ったことでしょうか。他にも協業のためにある企業に新規で訪問したり、新しい企画にゴーサインが出たりと、何かと落ち着きませんでした。
 中でも記憶に残ったのは、あるメーカーの本社で環境の仕事をされてきた方(かれこれ5年ほどのお付き合いです)のおっしゃっていたことです。

「もうすぐ60になるので、そうなったらこれまでの経験を生かして、たいして収入がなくてもいいので社会の役に立ちたい」

だそうです。

■環境スペシャリスト登録事業でもやっちゃいましょうか??
 まずは「素晴らしいですねぇ」という感想を持ったのですが、よく考えるとアミタはそのような方々を組織化していかなければならないと感じました。環境の仕事が企業の重要課題として注目されはじめてからまだ月日は短いですが、相当な経験を積まれた方々が段々と退職されています。そんな方々がバラバラに活動されるより、多くの企業の環境部とパイプがあるアミタがハブ機能になるべきなのでしょう。

 ということで、環境・廃棄物管理の実務、監査及び指導のご経験がある方で、近い将来(10年以内でしょうか)退職する予定だが、まだ働きたいという方、是非お声をおかけください。既に退職されている方でもOKです。

■お申込み
 左のメッセージ欄から、

□標題=環境スペシャリスト登録希望
□氏名、年齢、経歴、退職予定日
□連絡先(所属、勤務先電話、自宅電話、メールアドレス)
□得意分野
□やりたい仕事
□希望の働き方(勤務地、勤務形態等)

 などなどをご記入の上、お送りください。

 仕事を発注できるという保証は何もありませんが、データベースとして登録させていただき、「将来もしかしたら・・・」という時のための準備をしたいと思います。小さく始めて大きく育てるつもりです。スポット的な業務委託や、アミタ持続研で雇用して特定派遣か、アウトソーシングみたいにできればと考えております。

 お互い、特に何の縛りもありません。もちろん、頂いたデータを第三者に提供すことはありません。お隣の上司にもお声がけいただければと思います。是非、お気軽にどうぞ。
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やはり私は春が好きなんでしょう

2009年04月13日 05時25分42秒 | ウィークリー・トピックス
 桜を見ると「これさえあれば、他に何もいらないのに、我々はいったい何を争っているんだろう」と思うことがあります。私が好きなのは、はち切れんばかりの満開の桜が今にもこぼれ落ちそうに風に揺れているところと、それが見事な桜吹雪となって散っているのを見て、初夏の訪れを予感する時です。

 先週は上越新幹線の車窓から、見事な桜吹雪を見ることができました。驚いたことに、どこまで行っても必ずピンク色の桜が視界に入ってくるのです。本当に日本人は桜が好きなんですね。美しい国に生まれたことに心から感謝しました(他の国も同様に美しいのでしょうけど)。

■久々の写真紹介
 で、久しぶりに出張先の写真紹介をします。たまには写真が欲しいという声がありますので。

 まず、どこに行ったのかというと、ここです。

越後って書いてあるのは小さすぎて見えませんか?新潟に行ってきました。

で、越の雪という和菓子を買いました。まずはウンチクを述べた看板。


と展示してある商品です。


その名の通り、雪のように口の中で溶けました。一体どうやって作るのか、不思議な逸品でした。

昼はカツ丼でした。

新潟のカツ丼は、皆こんな感じのようですね。カツにしっかりと味がついていて、これはこれでなかなか美味しかったです。神保町にも新潟カツ丼のお店があるようです。

 肝心の桜ですが、見とれてしまい、写真を撮っていませんでした。まぁ、皆さん今年は十分ご覧になっているでしょうから、いまさら・・・ですよね。

 今週もよろしくお願いします。
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