議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

CO2は大気汚染物質!!

2009年04月06日 05時50分43秒 | ウィークリー・トピックス
 ご紹介する機会を逸してしまったのですが、やはり取上げるべきと思い、ここでご紹介します。アメリカがCO2を大気汚染物質として規制することになりそう、だそうです。

 CO2は大気汚染物質 米環境保護局が規制へ

 確かに、CO2は大気に放出される物質で、人の健康に間接的に悪影響を及ぼすものです。直接的な悪影響ではないという意味では、フロンと似ていますね。
 どう規制するのか分かりませんが、現在の日本のように「計算して、報告して、年1%の削減を目標とする」というやり方は、あっという間に追い越されてしまうような気がします。日本の温暖化政策はEUどころかアメリカにも抜き去られ、太陽電池のように後であわてて追かけることになるのでしょうか。。。

 さて、先週はこのブログに何度か書き込みをしていただいたいるYTさんにお会いしました。やはり相当な経験を積んでいらっしゃる方で、ある会社の廃棄物管理、処理先の管理実務を全社的に統括されている方でした。とてもよい刺激を受けました。YTさん、ありがとうございます。
 それにしても、もっと頻繁に現場に出なければダメだなぁ、と感じました。ただこれでも、会社の要求に反してマネジメント系の仕事にほとんどタッチしてこなかったんです。今後も会社のこの要求を無視し続けなければならないですねぇ。
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廃棄物・リサイクルガバナンスのパートナー企業

2009年03月30日 05時38分54秒 | ウィークリー・トピックス
 先週は、産業環境管理協会が進めている「廃棄物・リサイクルガバナンスガイドライン(以下、WRGといいます)」の支援サービスの「パートナー企業」の連絡会に出席しました。「そんな支援サービス初めて聞いた」ですって??そうですか、そうかもしれませんねぇ。
 では、このWRGの登録事業というのがあるのはご存知でしょうか?おそらくは、このブログの読者でも「知らない」という方が5割を軽く超えるのではないでしょうか。

 で当日は、このWRGを今後どうしていきましょう、登録事業やパートナー企業の関わり方をどうしましょう、というディスカッションをしてきました。結論としては、とりあえずこのまま継続です。ただ私はWRGの考え方自体は悪くないので、改めて大企業を対象に普及していってもよいのではないかと思います。現在、結果として中小企業が主なサービス対象となっていますが、中小ではWRGの考え方なんてとても導入できないはずですから(やっているのは遵法監査くらい)。
 登録事業についてはメリットが少ないということで前進しないような気がします。電子マニフェスト、処理業者の優良性評価制度などが普及しない理由とおなじです。

 私としては、ガイドラインとしてはよくできているので、今後もこのWRGを事あるごとに紹介していきたいとは思っています。アミタ持続研のサービス内容とも合致していますし。

 そういえば、パートナー企業の1つであるリサイクルワンさん、最近カーボンオフセットで目立っていますが社名が事業内容とズレてきています。立ち上げ当初はそれでよかったのでしょうけど、社名を付けるのは難しいですねぇ。アミタなんかはすぐに意味が分からない社名ですが、逆にリサイクル、エコ、環境なんていう社名を付けていたら、今の事業内容とズレてしまいます。最近は“環境”ですらない仕事をやっていますから。
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大変な病気に・・・

2009年03月23日 05時35分41秒 | ウィークリー・トピックス
 先週末はとても暖かかったですね。東京では桜の開花宣言も出され、春真っ盛りといったところです。

 そんな中、家族で近くの公園へ遊びにいったのですが、その日の夕方からこれまでに経験したことがないくらいのくしゃみと鼻水、そして涙目になったのですが、どういうわけだか熱はありませんでした。
 これはおかしい、もしかしたら大変な病気に違いない、ということで次の日にあわてて病院に行きました。そうしたら、やはり例の大変な病気だろう、ということでクラリチンという薬をもらいました。

 いただいた薬はすぐに飲んで、マスクをするようにしたら、その日は全く症状が出ませんでした。きっと完治したに違いありません!!うん、そうに違いない!!でも、再発防止のためにマスクはちゃんとしようっと。
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ある業界団体にて

2009年03月09日 06時15分39秒 | ウィークリー・トピックス
 先週は、ある業界団体でマニフェストに関するセミナーを行いました。各社の廃棄物の方の部会で、参加者は20名程度でした。
 内容は、マニフェストについての違反事例、マスコミなどで取上げられてしまった事例の紹介、よくあるミスの解説、間違い探し演習などでした。こちらとしてはPR目的でしたので、今回は無料での実施。時間も1時間弱でした。皆さんから「興味深い話をありがとうございました」と口々にお礼をおっしゃって頂きました。仕事につながればいいんですが。

 ということで、業界団体にもよりますが、こんな感じで無料のお試しセミナーをたまにやっています。部会長さんでネタにお困りの場合など、もしよろしければ、お声がけください。
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新セミナー

2009年03月02日 05時32分30秒 | ウィークリー・トピックス
 先週は、セミナーの実施や関連の資料作成、質疑応答集作成等のほか、新しいセミナーの企画について詰めの作業を行っていました。その結果、「廃棄物管理の法と実務セミナー」シリーズに2つほど新しいセミナーを追加することがほぼ決定しました!!新生アミタ持続研の社長決済もおりています。

 ということで、景気よく新セミナーの発表と行きたいところですが、まだヒミツです。一つ目は、どのセミナーでも最も好評なコンテンツに注力したものと、もうひとつは「おぉー、そうきたか、それは是非とも知りたい!!」というセミナーです。大不況の折でも、行きたくて仕方ないというコンテンツをご用意しましたので、乞うご期待!!
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薬局回収注射針について

2009年02月23日 05時33分21秒 | ウィークリー・トピックス
 2週間ほど前ですが、
薬局下取り、在宅医療注射針は「産廃」――環境省が部局長会議で指導要請
 という記事が環境新聞にありました。1面に載っていたので、割と目立つ記事でした。

■医療機関持込か市町村回収を想定していた
 在宅医療から生じる医療廃棄物の扱い方については、この通知で、在宅医療廃棄物は一般廃棄物であることと、さらに
 (1) 医師等の指示等に基づき医療機関に持参する
もしくは
 (2) 通常のごみ回収に排出する
という2つの方法での回収を想定しています。家庭から排出されるものですので、医療機関へ持ち込んだ場合でも一般廃棄物になります。

■薬局も回収 ~産業廃棄物、一般廃棄物区分の怪~
 ところが実際には薬局が引き取っているケースも少なくないようです。これについてはいわゆる下取りにあたり、薬局が排出事業者になる(産業廃棄物になる)ということだそうです。まぁ、普通に考えればそうなりますよね。でも、医療機関が引き取る場合は一般廃棄物である、という見解はそのままなんでしょうか。全く性状が同じなのに、、、ほんと、一般廃棄物と産業廃棄物の区分ってなんなんでしょう?

 今回あえて通知がでたということは、もしかしたら、①そもそも廃棄物だなんて認識すらない、②一般廃棄物として市町村の回収に出していた、③一応、産廃業者が引き取っていたが契約書やマニフェストがなかった、④見解がバラバラだっためにどう運用したらよいか分からなかった、といった課題があったのだと思います。4つともありそうな話です。

■電子化が進むのか?
 それにしても、薬局なんて個人経営が多いのですから、産業廃棄物の規定を完全に順守させるというのはなかなか大変です。でも、八百屋さんのボールペンとは異なり、ちゃんと管理する必要があると思います。おそらくその最も容易な方法は、電子マニフェストの導入でしょう。紙マニフェストの管理なんて、面倒でとてもできないはずですからね。

 電子マニフェストの普及は、こんな感じでジワジワと広がるのかもしれません。
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できることから、できるだけ??

2009年02月16日 05時17分05秒 | ウィークリー・トピックス
 先週、ある会合でこんなことを聞きました。

 「できることから、できるだけ」

 こう聞くと皆さんはどう思われるでしょうか。前向きな姿勢だと感じられるのではないでしょうか。確かに、知らない世界への最初の入り口としてはそれでいいかもしれません。

 つまり、

 「全く何もやっていない、やったことがない、やり方がわからないことについて『できることから始める』『できるところまでやってみる』」

 ということですね。まずはやってみるところから変化が始まります。特に一般の方への啓蒙という意味では、そんな言い方でよいと思います。

 問題は、「いつまでその姿勢を続けるのか」です。環境問題について、CSRについて、サスティナビリティの問題について、そろそろ我々はそんな段階を卒業していなければならないのではないでしょうか。

 そもそも我々は「すべきこと」をしなければならないはずです。基本的には、重要度、緊急度の高いものから優先的に実施するのであって、「(いまとりあえず)できること」をやるだけで満足してはいけないはずです。

 「できること」から始めるのはいいですが、いつまでもその延長線上にいないでしょうか。「すべきこと」に向けて「今すること」を着々と進めていきたいものです。言っている自分の耳が痛いですが。。。
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詰込型研修と質疑応答重点研修

2009年02月09日 05時36分29秒 | ウィークリー・トピックス
 先週は9時~17時実施の研修が2日連続(別々の会社です)でありました。しかし時間は同じであっても、内容は全く異なっていました。

 ひとつは①廃棄物リスクについて、②法の解説、③契約書の間違い探し、④マニフェストの間違い探し、⑤処理業者調査の必要性とポイント解説、⑥処理業者調査ロールプレイング、⑦理解度テストといった相当に濃い研修でした。受講された方はさぞ大変だったのではないかと思います。
 もうひとつは、上記①、⑥、⑦をなくして質疑応答集(事前に作成しています)の解説と、その場での質疑応答を行いました。

 これは各社さんの考え方なのですが、前者の方法は(レベルが高く)あまりお勧めできません。その後しっかり復習される保証があればよいのですが、そうでなければ「あれとこれはやった」というアリバイ作りのように思えてしまいます。キチンと知識が定着して、実務に反映させられなければなりません。講師側も努力はしましたが、詰め込みすぎだったのではないかという心配が残りました(ということで、参加された方はちゃんと復習してくださいね)。

 後者の場合は、質疑応答というもっとも刺激の強いコンテンツに重点が置かれたことがポイントです。解説された法律の要件が、自分にどう関係があるのか、具体的にどうしたらよいのかが、自分で質問しなくても他の方の質問を聞いているだけでもイメージできます。当然その場である程度咀嚼できて、記憶にも残ります。ということで、後者の方法をお勧めしたいと思います。

 皆さんはどんなお考えでしょうか。
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今日から分社化します

2009年02月02日 05時58分36秒 | ウィークリー・トピックス
 アミタのHPからリリースが出ていますが、本日2/2より「株式会社アミタ持続可能経済研究所」(コンサル系の業務を行います)と「アミタエコブレーン株式会社」(ITなどを活用したアウトソーシングを行います)がアミタ株式会社から分社化します。私は前者の株式会社アミタ持続可能経済研究所(AISE)の環境リスクアドバイザリー室というところに所属します。環境リスクについてセミナーやコンサルを通じてアドバイスをしていくという部署です。まぁ、基本的にやることは変わりません。
 なお、別のリリースになっていますが、同じ日に、株式会社トビムシという会社を設立します。つまり、分社と新規設立により3つの会社ができることになります。

 アミタの30数年にわたる、「廃棄物リサイクルを商社又は工場として扱う」という事業は、モノの量に左右される事業でした。リデュース(減量)を最優先として考えなければならない時代に、これではイカンということで、物量に左右されない事業展開を図ってきました。本日分社化する2社については、このような事業展開が結実したものといえるでしょう。

 これからもどうぞよろしくお願いします。
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中環審の論点整理が出ました

2009年01月26日 05時41分17秒 | ウィークリー・トピックス
 先週は長野市内へ行きました。このような仕事をしていると、北は北海道から南は沖縄まで出張することになりますが、長野市に行くのは今回が初めてでした。諏訪や富山へはよく行くのですが、これらと比べるとどちらかというと観光都市なのでしょう。
 そういえば、以前長野県内で無料のセミナーを開いたことがありましたが、今回は有料ということもあってか全く雰囲気が違いました。皆さんよく勉強されていますし、質問も活発でした。プログラムには入っていなかったのですが、急遽1時間近くも質問タイムにしてしまいました。

 先週のトピックといえば、中央環境審議会の廃棄物処理制度専門委員会が、「廃棄物処理政策における論点整理」を出しました。4ページ以降に今後取り組むべき論点がまとめられています。改正を検討しようとしているテーマが分かりますので、よろしければご参考ください。

 それと、「緑の経済と社会の変革」(日本版グリーン・ニュー・ディール)のアイデアの募集が始まりました。国が国民の意見に対してますます門戸を開いていこうという意志表明ですね。よい動きだと思います。
 が、「外国の動きを真似してます」といわんばかりのネーミングは、分かりやすいんですが、どうも情けないですね。後追いしてばっかりです。
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