昨晩は、ゲーテインスティトゥートのドイツ語コース履修生でささやかな夕食会をやりました。その中に2人ほど、今夏からドイツへ留学する方がいて、ドイツでの生活や日本との相違など話題は尽きませんでした。振り返ってみると、僕がドイツへ留学してから、はや5年が過ぎました。
僕が在独していたころは、ユーロはだいたい136円ぐらいで安定していました。十分「高いな~」と思いながら生活していたのですが、帰国してからなんとなく上がりはじめ、いつしか155円くらいになっていました。136円で高いと思っていた自分は、そのときは「こんなことなら、ドイツの銀行にいくらかユーロ残しておくんだった」と後悔したものでした。
ところが、リーマンショックによってドルもユーロも大暴落しました。ユーロが120円台に突入し、僕は「今こそ買いだ!」と色めきたちました。ドルはともかく、ユーロであればすぐでなくともいつかは130円台後半に、あわよくばまた150円台ぐらいにはなるだろうと踏んだのです。とりあえず大量に買って、そのうち急騰したら売ればいいし、そうでなくてもいずれヨーロッパに行ったときに使えばいいと考えました。
でもやっぱり、ろくに経済の知識がない人間が楽な金儲けを考えてはいけませんね。ドバイ・ショック次いでギリシア問題が起こり、今では110円台前半にまで落ち込んでしまいました。まさか、ドルより先にユーロを直撃するような経済ショックが起きるとは、そしてここにきて前々から問題になっていたギリシアが崩れるとは。
とまあ、自分の損だけだったらまだいいんですが、リーマンショック当時僕の口車に乗せられて、同じくユーロに関心を持ってしまった友人たちがいます。なかには、僕より本格的にユーロ建て預金を始めたのもいて、彼らには本当に申し訳ないことをしてしまったと思っています。
いくらなんでもユーロ自体がもたなくなって、我が家の紙幣の束が紙屑になったりすることはないでしょうけど、当分タンスの奥から出てくることもないでしょう。
とにもかくにも、マネーゲームに縁のない奴がそう簡単に儲けようなんて思っちゃいけないという、高い授業を受けるハメになってしまいました。。
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