塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

ランツクルーナ:要塞跡の2つあるスウェーデンの小さな都市

2019年02月07日 | 旅行
朝にマルメーの旧市街をもう一回りした後、中央駅から鉄道に乗りました。発券を担当した人が、ヒジャブをかぶったイスラム教の女性だったのが印象に残っています。

そして向かったのが、マルメーから海沿いに北上したランツクルーナという大きくも小さくもない街です。なぜここに立ち寄ろうと思ったかというと、Googleマップで付近を見ていたところ、市街に地図上でもそれとわかる要塞跡が2つあるのが目にとまったから。そんなどうしようもない私の趣味については、こちらのページに譲ることにします^^;


地図上でもはっきりくっきり!

日本語では「ランズクルーナ」という表記も見かけますが、私が現地で耳にした限りでは「ランツクルーナ」と聞こえました。とはいえスウェーデン語は分からないので、間違っていたらすみませんm(_ _)m マルメーからランツクルーナ駅までは快速列車で40分ほど。市街中心部へはそこからバスに乗ります。


市庁舎と中央広場


ランツクルーナ要塞


要塞を眺めながら地元のビール!

このとおり、要塞も良く残っていて街並みもきれいなのですが、ランツクルーナはどうも観光業にはあまり関心があるようには感じられませんでした。たとえば市庁舎の隣に町の歴史博物館兼観光案内所があるのですが、オープンがなんとお昼の12時というおおらかさ!荷物を預けたかったのですが、ロッカーなども見当たらず、仕方なくバックパックを背負ったまましばらく観光することにしました。

要塞の脇に砂浜が伸びていたので、堤防の上をあてどなく歩いていると、浜辺から私を呼び止めるおじさんがいました。因縁でも付けられるのではないかと身構えていたのですが、おじさんが言うには今から丸太を海に投げて、それを飼い犬が泳いでくわえて自分のところに戻ってくるので、その様子をスマホで動画に撮ってほしいというのです。むしろ見知らぬ旅のアジア人にスマホを渡して大丈夫なの?と心配になりましたが、せっかく信用いただいたことだしと、引き受けることにしました。

ところがこの即席カメラマンは腕が悪かったらしく、都合2回も撮り直すことになり、おじさんもワンちゃんもずぶ濡れになってしまいました。最後にはOKをいただけたので、まぁ良しとします^^;


ランツクルーナのビーチ

で、ようやく開いた案内所で観光パンフをもらったのですが、やはり要塞と市庁舎を除けば目玉スポットはもうないようでした。とはいえパンフにはおすすめ観光コースが記載されていたので、ひとまずそれに従って歩いてみることに。道中には、



こ~~んなカッコイイ給水塔や、



こ~~んな素敵な波止場&レトロな建物がありますよ!(注:いずれもパンフに載っている見どころです)

で、そのコース上に1つ気になるスポットが。その名も「ジャパニーズ・ハウス」。市庁舎のすぐ近くの路地にあるというので行ってみたのですが、どうにもそれらしき和チックな建物は見当たりません。困ったことにパンフには写真も掲載されていません。

市庁舎に近いということは、案内所にも近いので一旦戻って聞いてみると…、



お分かりになりますでしょうか?この中にあります。まさか!と思った人はおそらく正解です(笑)

そう、この白い四角い建物がジャパニーズ・ハウスだそうです。要は、日本人の建築家に依頼して建てた個人事務所なのだそうです。再び案内所に戻って話をすると、「えっ?日本人はああいう家に住んでるんじゃないの?」と素で言われました。残念なことに、スウェーデンのこの小さな都市には確実に日本に対する誤ったイメージが根付いています^^;

さて、そんなこんなで要塞を2つ堪能した上にいろいろと面白いことに出会った私は、ランツクルーナの街を後にして、この日の宿泊地のヘルシンボリに向かいました。次回は、ヘルシンボリとその対岸のヘルシンゲルに進みたいと思います。



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