塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

旅行記:イギリスの古き佳き、風情ある町ライ

2019年03月27日 | 旅行
イギリスの南東岸に、ライという町があります。



丘の上のこぢんまりとした古い街で、周辺ではとくに人気の高い観光地の1つです。旧市街には昔ながらの風情ある建物が数多く建ち並び、それでいて騒がしくなく、見どころも歩いて回れる範囲に集まっています。鉄道駅からもすぐなので、公共交通機関で訪れやすいのも観光のポイントです。





旧市街の入り口に残る城門

詳しい歴史の解説はこちらに譲りますが、ライはもともとドーバーなどと並ぶ有力な港湾都市でした。ところが、1287年の暴風雨により河川の流れが変わり、港の周囲には砂泥が溜まって大型船の乗り入れができなくなってしまいました。



現在のライはこうしてだいぶ内陸に後退していて、東にはべろんちょとした地形が突き出しています。このロムニー・マーシュと呼ばれる舌状の低地は、先述の暴風雨の影響で形成されたもの。それ以前は、逆に内側にえぐれた湾になっていたそうです。今日、ロムニー・マーシュの先端には以前記事にしたダンジネス原子力発電所があります。

直接街まで船が着けなくなったことでライは他の港に遅れを取り、古い町並みがそのまま残されることになりました。このあたりの経緯は、世界遺産としても知られるベルギーのブルージュと似ています。





こちらが街を代表する景色のマーメイド通り。



スタンド・バイ・ミーな感じの少年少女がいたので後ろ姿を撮らせてもらいました。画になります。



鶏が先か卵が先か、通りの途中ある宿屋「マーメイド・イン」はなんと12世紀の創業!建物は1420年の築だそうです。今も営業を続ける伝統と格式あるホテルです。



歩いていて偶然目に留まったこちらのアイリッシュ・パブも、15世紀の創業と掲げてありました。思わずエールビールを一杯頂戴してしまいました(笑)

ほかにも街中には、







こんな感じの趣ある家々や通りが連なります。どこを切り取ってもいい風景写真になります。

ただブラブラしているだけで楽しいのですが、途中で口さみしくなったのでフィッシュアンドチップスのお店に立ち寄って食べ歩きにしました。



メシのマズい国イギリスの代表料理のようにいわれるフィッシュアンドチップスですが、私は大好きなんですよね、これ(笑) イギリス滞在中2日に1回くらいのペースで、いろんな店の味を食べ比べて楽しんでました。本場のはフィッシュが大きくて衣がパリサクッとしてて、これにモルトビネガーを振ると最高です!日本で注文するとただの「白身魚フライ」が出てくることがほとんどで、あの衣はどうやってるんだろうと気になって仕方ありません。

話が脱線してしまいましたが、ライは小京都的な観光地が好きな人にはおすすめのところです。西に行けば、ヘースティングズやイーストボーンといったリゾートな都市もあります。

それでは最後に、ライをバックにケントの草原でのびのびと過ごす羊の群れで〆ることにします。


 


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