前回の記事のワイン会では、もう1つ目玉商品を持って行きました。それが、表題にもある青いワイン「Gik(ジック)」です。ただ青いだけなら、白ワインにブルーハワイでも投入すればできそうですが、このジックはとても完成された感のある清冽な青色をしていて、まるでエーゲ海のような澄んだ鮮やかなブルーが目を引きます。
一昨年スペインで開発され、昨年から販売が開始されたらしいのですが、さすがにワインに詳しい人たちの集まりだったので、知っている人もいたのがちょっと残念でした(笑)。青色のもとはというと、ブドウの皮の色素のうちポリフェノールを除去してアントシアニンを抽出し、それに天然由来の藍色顔料を混ぜてできるのだとか。さすがに自然にできる色ではないようですが、青の正体がブドウ由来というなら、単純な着色ワインとも言い切れないでしょう。
さてお味はというと…ちょっとワインでは舌にしたことのない甘~いドリンクです。清涼系飲料だと思えばまぁ甘くて美味しいのですが、ワインだと思うとちょっと最初はびっくりするかもしれません。アルコール度数も低めなので、カクテル系が好みな人や女性には喜ばれるのではないでしょうか。見た目通り、パーティー向けのお酒というのは間違いないでしょう。
その前にグリューワインを作った勢いで、ちょっとお燗も試してみることに(笑)。青く生暖かい不思議な液体ができて、グリューワインや甘酒のようにスイートで温まる飲み物になる…かと思いきや、なぜかだいぶ予想と違う甘みに変化してしまいました^^;
私自身はドイツの記事を読んでこのワインを知ったのですが、それによると肝心のヨーロッパでは、ワインの定義に当てはまらないということでワインとしては販売できないのだそうです。とすると、酒税も余分にかかってしまうことになるので、生産元としては採算が取れるだけ売れるかどうか心配だったのでしょう。目下の輸出のお得意先は日本をはじめとするアジアなのだそうです。ボジョレーが何かを知らずに毎年お祭りができるくらいですから、たしかにうってつけですね。そして結局それにつられた1人なのですが(苦笑)。
青いワイン「Gik(ジック)」は、売り切れてさえいなければ、普通にネット通販で購入できます。今のところ、だいたい2400~2800円くらいが相場のようです。