塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

J:COMの強引な契約勧誘一件

2007年01月31日 | 社会考
  
 現在私の住んでいるマンションは、複合管理型とでもいうのか色々な点検や工事、管理などの契約を、不動産会社や管理組合が一括して発注してくれるタイプのものである。先週、テレビのデジタル化工事に伴ってJ:COMによる各戸の受信状況の点検が一斉に行われた。

 しかし実際には点検などそこそこに、全く別件の電話回線の乗り換え契約を詐欺まがいの手法で迫っていたことが問題となり、管理組合により点検そのものが緊急に停止される事態になった。

 私もその勧誘に立ち会った一人なので、ここでその内容を明らかにするとともに、類似の案件に対する注意を喚起したいと思う。

 まずJ:COM社員と技術者と思わしき二人がテレビ線や受像機を一通り調整すると、「映ってますね」とものの1、2分で工事自体は終わってしまった。その後、「工事はこれで終わりですが」と社員の勧誘が始まった。電話を現在のNTT回線からJ:COM経由のものに切り替えるというもので、それにより基本料や通話料などが安くなると謳うのだ。

 それ自体は、問題となることでもなかっただろう。しかしその社員は、多忙や申し込みの混雑を理由に執拗にその場での契約を迫り、明らかに工事より契約勧誘がメインではないかと疑わせるほどだっだ。「何か質問があればこの機に全部聞いて置いてください」と善良さを何度もアピールする一方で、「何もなければ契約書のほうを…」と必ずセットで同じく何度も繰り返してきた。

 セールストークに関しても、後日管理組合から廻された連絡によると、「理事会ならびに管理会社の許可を得て勧誘を行っている」「当マンションで調整を行った方の、ほぼ100%の居住者が契約している」という、事実に反する内容での発言があったそうだ。

 怪しいと感じた私と家族は、とりあえず考える時間が欲しいと契約書類だけ置いていってもらうことにした。その書類の中に契約規約が見当たらないので、「規約は」と尋ねると、契約しそうもないと判断したのか半分投げやりにおいていった。
 
 すぐにネットで調べてみると、褒めるよりけなす記事の方が多いのは百も承知の上ですが、それでも「災害に弱い」「県外通話がNTTより高い」などの具体的な短所が挙がってきた。これらのデメリットももちろん重要だが、何より唐突且つその場で判断を迫る異常な勧誘手法に対する不信から、契約書に触れることなく放っておくことにした。

 すると、話は前後してしまうが、先に挙げたような内容の注意を促す管理組合の文書が廻ってきたため、改めて私達の判断が間違っていなかったと確信することになった。

 今回の問題の具体的な部分は、最初に述べたとおり複合管理型とでもいうような新しいタイプのマンションで特に当てはまる事例と思われる。ただ最近は、テレビのデジタル化のみならず分かりにくい工事が増えており、それにかこつけたこういった勧誘が行われる可能性は何処にでもあり得るだろうから、当記事の読者はじめ皆様にはよくよく注意された方が宜しいと思う。