塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

スマホ人間工学

2016年08月22日 | 徒然
  
世間の風潮には逆らえずスマホを持つようになってはや1年か2年くらい。今でもたまに忘れて家を出てしまうこともありますが、無いと焦るくらいには身近になりつつあります。とはいえ、スマホでは通話もメールもしないので、あくまで屋外のネット端末として使用しています。通話とメールは、未だにガラケーを通り越してPHSを愛用しております(笑)。

さて、そんなスマホをいじっていて、ふと気づいたことが1つ。小生は左利きなのですが、両手で使用する時はスマホを右手に持って、左手の人差し指で画面を操作することになります。片手で扱う場合は、左手に持って左手の親指を使います。右利きの方は逆に、右手の人差し指か親指で操作しているはずです。

で、文字入力の場合はあまり問題にならないのですが、画面を盛大に左右にスクロールするときなどに、自分が送りたい方向と逆に画面が動いてしまうことがしばしばあるのです。自分は右に画面を送りたいのに、なぜか左に動いてしまう、といった感じです。

これは何故だろうと考えると、あくまで推測ですが、右利きの人を念頭に置いた人間工学が埋め込まれているのではないかと思い至りました。

人間が指を左右に動かす場合、真横に直線を描いて動かすことは、実はかなり困難です。指の付け根ないし手首またはひじのあたりが支点となるため、これを中心にどうしても弧を描いてしまいます。

たとえば右手の指で右から左にスクロールさせようとすると、どうしても左下にやや下がる形になります。逆に左から右にスクロールさせる場合には、右上にやや上がることになります。これが液晶プログラムに組み込まれていると考えると、左右の動きプラス下に指が動いていれば左スクロール、上に動いていれば右スクロールと判断していると推測されます。

ここで、左利きの場合はこれが逆になりますので(さっきから逆、逆と煩いですが^^;)、左から右へ指を送れば下がり気味になり、右から左に指を動かすとやや上に向くことになります。したがって、本人は右へスクロールしたいのに左へ動いてしまうという現象は、指の軌跡が下がっているために右利きの人が左へスクロールしようとしていると誤って判断されてしまっているのではないかと、勝手に推し測っています。

もしこれが正しければ、スマホ液晶は人間工学についてかなり突きつめられた、日本らしい素晴らしい技術であるといえるように思います。反面、小生のような左利きの人間には少々問題が生じてしまうわけで、せっかくですから「右利き」と「左利き」で切り替えができるようにしていただけると、さらに扱いやすくなるのではないかと考えている次第です。




規制解除まもなき箱根・大涌谷

2016年08月19日 | 旅行
  
今年初めて導入された8月11日の山の日、勤め先の同僚と箱根へ日帰りで行ってまいりました。朝6時30分に出発したのですが、東名高速はすでに川崎から大渋滞でした。

ただ、ほとんどの車はお盆の帰省者で一路故郷を目指しているようで、箱根自体は逆に結構空いていました。

この日のメイン…というわけではなかったのですが、やはり印象に残ったのは規制解除されたばかりの大涌谷でした。とりあえず名物黒たまごをいただきながら噴煙上がる地獄へと向かうのですが、これまで歩いて近づくことのできた山側は、未だ立ち入り禁止となっていました。

他方で、より濛々と煙が湧いていたのは、むしろロープウェイが渡っている谷間の方でした。谷底は硫黄(?)で真っ黄っ黄に染まり、周囲の木々は灰色に煤けてしまっています。数年前に行った時の写真と見比べると、一目瞭然の違いです。


これが今回



これが活動前



周辺の木々はこんな感じです


これは完全に火山活動でしょうと少々危険を感じつつも、その後は箱根の名湯を楽しんできました。大涌谷以外の箱根は至って普段通りでしたので、みなさま余り杞憂せず観光していただければと思います。

  



Windows10のスクリーンセーバーを奇貨に、ドイツ・ザクセンのノイラーテン山城のご紹介。

2016年08月02日 | 旅行
  
7月末までのWindowsアップデートテロの嵐がようやく過ぎ去り、ほっと一安心している8月のはじめ。小生のPCは一度だけアップデート予約ウィルスが作動しただけで事なきを得ました(笑)

使ってもみないで文句をいうなと言われるかもしれませんが、実は小生すでにWindows10に触っております。2か月ほど前に職場のPCが新しくなったのですが、当然ながら中身は10です。今のところ慣れれば問題ない程度の使いにくさなのですが、それ以上になにかと小うるさいのが気になります^^;

で、10では放置時のみならず立ち上げ時にもスクリーンセーバーが毎回ランダムで表示されます。ほとんどが世界中の美しい景色をさらにデコレーションしたようなものなのですが、その中の1枚にどうも見覚えが…。

そうだ!これは数年前に行ったドイツの「ノイラーテン山城(Felsenburg Neurathen)」ではないか!



こ~んなところにある城跡で(右手の人だかりのあるあたりが塔の跡)、



復元予想図はこんな感じだそうです。

城とはいってもドイツでは珍しい建物がまったく残っていない城跡で、土台となっている岩山にかつての柱穴などがみられるだけです。というのも、これまたドイツでは珍しい総木造のお城だったからのようで、石林のように細くそそり立つ岩山の上に木組みの塔を建て、それぞれを木橋で繋いだものだったそうです。

今ではテーマパークのような有料エリアになっていて、柱穴に鉄格子の橋を渡しています。木製よりは鉄の方が安心とはいうものの、下を向けば隙間からはるか彼方に地上が見え、



横を見れば史跡保存のためとはいえ、当時の穴にそのまま鉄材を乗っけただけのちょっとおっかなびっくりな設備でスリル満点です☆



さて、そんなノイラーテン山城があるのはドイツ東部のドレスデンからプラハ方面へ電車で30分。「ザクセンのスイス」と呼ばれる奇岩巨岩が連なる絶景の観光スポットです。最寄駅のクーアオルト・ラーテン駅からポンポン船の渡しで対岸に渡り、歩くことものの30分足らずでこの景色に出会えます。文化・芸術の都ドレスデンを訪れたら、ちょっと足を延ばして自然観光というのもオススメですよ!

というわけで、図らずも(?)Windows10をお持ちの方は、スクリーンセイバーの画面にちょっと注目してみると気も紛れるでしょう^^

ちなみに、ちょっと詳しい方なら抹消された世界遺産「ドレスデンのエルベ渓谷の文化的景観」というのがあったのをご存じでしょう。「エルベ渓谷」というと、この「ザクセンのスイス」が含まれているように感じと思いますが、実はここはもともと登録範囲外でした。とても紛らわしい話ですが、これにはウラがあると私は睨んでいます。詳しくは以前こちらに記事にしたので、興味のある方はご参照ください。