塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

手作りずんだのレシピ

2014年09月19日 | 仙台

 今週末からお彼岸に入りますね。我が郷土仙台では、お盆やお彼岸のお供えとして、定番のあんこやごまだけでなく、ずんだ餡のおはぎもよくみられます。ずんだとは、最近は東京のスーパーや和菓子屋さんでも見かけるようになったので知っている方も多いと思いますが、一言でいえば枝豆のあんこです。私もだいたいお盆前後には自分でつくるのですが、ことしは何だかんだで忘れていたので、3連休の暇を利用してこしらえることにしました。

 作り方はわりとシンプルで、枝豆を茹でてすりつぶして砂糖と塩を投入して練り混ぜるだけです。東京で見かけるずんだ製品の多くは、何か粉でも混ぜてペースト感を増強しているようですが、余計なものを加えると逆に美味しくなくなってしまいます。

 すりつぶす際には、ミキサーかすり鉢を使います。もちろん、ミキサーの方がやや粗くなります。市販の製品は機械を使用しているのでしょうが、粒が残っている方がいいかどうかは人それぞれですので、どちらを使うかは各人にお任せです。ただ、ひとつ重要なのは、手作業か機械かという以上に、すり鉢を使う場合にはさらにひと手間増えることになります。

 それは枝豆1粒1粒の薄皮剥きです。居酒屋で枝豆を注文した時にでも確かめていただけば良いのですが、鞘から出した枝豆には粒ごとにさらに薄皮がついています。これをプチンプチンと、ちょうどデラウェアのような葡萄を食べるときのように剥いていきます。剥いた後の薄皮も、まさにデラウェアの皮のようにそこそこ厚さもあり、色もだいたいくすんでいます。ですので、これが残ったままだと、すり鉢で潰したのでは微妙に堅い食感やくすんだ色の斑点が混じります。ミキサーでやる分には、ほとんど気にならないレベルまで粉砕されるのでしょうが、食べ慣れてくるとやっぱりなんとなく分かります。部屋のなかで一人黙々と枝豆の薄皮を剥いていく作業は、端からみれば何ともうすら寒い光景でしょう(笑)。工場では、何か一気に剥く方法があるのかもしれませんし、私もいろいろ試したことはあるのですが、剥き残しなく綺麗に取りきるやり方は見つかりませんでした。
 
 
鞘から出した状態の枝豆。


 
薄皮を剥いた枝豆。色つやが全然違いますね~。


 
ちなみに剥いた薄皮。意外と厚みと堅さがあります。


 さて、下準備を終えた枝豆をゴリゴリ潰し、適当なところで砂糖と塩を投入します。豆を潰しただけではパッサパサですが、砂糖を混ぜるとしっとりずんだらしくなっていきます。砂糖は、これでもか!というくらいドッパドッパと投入します。ずんだ作りにあたっては、たいていそのため用に砂糖を1袋買ってきます。自家製でこれだけ入れるのだから、市販のものにはどれだけの量の砂糖や甘味料が使われているのかと思うと、ちょっと怖くなるくらいです^^;

 また、意外かもしれませんが、塩も加えなければ手落ちです。塩は食感と甘みを整えてくれます。これも、もちろんしょっぱくなるほどには入れませんが、ひとつまみふたつまみという程度でも足りません。

 そうやって、混ぜては塩・砂糖を加えて味見して、の繰り返しでできたのがこんな感じです。

 

 いかがでしょう?市販のものよりはだいぶしっとりと出来上がったものと自負しております。自分ひとりで食べきるのももったいないと思い、ちょうど敬老の日だったので行きつけの飲み屋にこれまた自家製の白玉と一緒に持参し、人生の諸先輩方に召し上がっていただきました。

 結果は、多分にお酒とお世辞が入ってはいましたが、かなり好評でした。とくに特別な材料がいるわけでもなく、枝豆も普通のスーパーのものでOKですので、もしお時間がありましたら、ぜひ東北の味を一品チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

  



脱水症状対策(?)に自作ゼリー

2014年09月09日 | 徒然
  
 

 一日遅れの中秋の名月。昨日は朧月夜も期待できたのですが、あいにくの曇天で見えず。デジカメではどうも月は綺麗に撮れません(泣)。スーパームーンで普段より大きく見えるということでしたが…その辺はよくわかりませんでした^^;

 さて、8月の猛暑から一転、足早に秋らしくなってきました。熱中症の危険はだいぶ収まってきましたが、まだまだ油断は禁物でしょう。そうでなくても、小生はかなり燃費の悪い体質で、コーヒーの飲み過ぎでも脱水の症状が出るほどです。

 かといって、水をガブ飲みしていればそれでいいかというとそうでもないようで、なかんずく朝に大量補水した後に強冷房の電車に乗ると、しばしば腹の調子を壊したりもしてしまいます。齢30を過ぎてどんどんガタが来ているように感じますが、私だけの悩みではないはず^^;

 そこで考えたのが、液体ではなく個体で摂食することで水分補給をすれば問題ないのではないか、というものです。具体的にいうと、ほとんど水分でできている(であろう)ゼリーを食べて出かければ良いのではないかと。ダイエット食品によくある寒天なんかでも良いのでしょうが、量を多めに摂取するとなると、ゼリーの方が向いているように思うのです。

 とはいえ、市販のゼリーを毎朝バクバク食べてたら糖分過多になってしまうでしょうから、そこはゼラチンを買ってきて自作です(笑)。自宅で大量に作りやすいという点からも、寒天よりはゼリーの方が楽なような気がします。

 まずは、慣れるために何も加えず水だけで作ってみました。ゼラチンに水を少し加えてうるかして、70℃ほどに温めたタネを注いでゼラチンを溶かし、あとは冷蔵庫で冷やすだけです。そうしてできたものがこちら。

 

 水本来の素材の味を生かした水ゼリーですww無色透明ではなく黄色味がかっているのは、ゼラチン自体に多少色が付いていたからです。ちなみに、私の作るゼリーはゼラチンの量を通常のレシピの倍ほどにしてあるので、とっても固くて歯ごたえがあります。

 
つまんで持ち上げてもちぎれません(笑)


 味は…当然ながら無味無臭です。まぁ、味が目的ではないので、のどごしを楽しむだけでも食べるには十分です。パンの代わりに朝くわえて出かけるというのもなかなかオツではないでしょうかw

 で、ここからは私の毎度の悪ノリが始まります。いろんな変わりダネで試してみようという訳で、今夏のコレクションからいくつか拾ってみると、

 
<緑茶ゼリー>


 家には抹茶もありますが、それだとありきたりなので煎茶をやや濃いめに淹れてみました。もちろんシュガーレス。味は当然苦めの緑茶。お茶の作用のせいなのか、食感がややねっとりになりました。

 
<ビールゼリー>

 
 休日か帰宅後限定の一品。とはいっても、一度温めてアルコールが多少飛んだのか、まったく酔いはしません。もちろんシュガーレス。噛むと口のなかに何かがムワっと来て、のどごしは最悪です(笑)。味も気の抜けたビールそのものですので、まったくお勧めしません^^;

 
<カカオゼリー>



 チョコではありません。ヴァンホーテンのカカオパウダーをよく練って固めてみました。もちろんシュガーレス。とってもビターな大人の味わい。意外とウィスキーとかに合わせられる感じ。カカオが多すぎたのか、やや脆くなってしまいました。

 で、今までのところフツーに美味しくて皆様にも一番おすすめできると思ったのが、こちら。

 


 市販のアイスクリームを溶かして投入したアイスクリームゼリーです。アイス1個だとやや甘さ控えめになりますが、私にはそれはそれでいいかなという感じでした。甘いのが好きな方は、アイスの量を増やすか、砂糖を加えれば宜しいかと思います。

 これから徐々に熱中症の心配はなくなっていくでしょうが(というより、世間の関心はもやは熱中症よりデング熱でしょうが)、時間を見つけてはちょいちょい新作にチャレンジしていこうかな~っと思っております。