今週火曜に、遅めの土用午の日の鰻を食べてきました。静かに落ち着いたシチュエーションで、鰻を賞味することができました。
さて、今日は駄文です。世の中にはマーフィーの法則と呼ばれるものがあるそうですね。不都合な経験則とでもいうのでしょうか。誰しも「こんな時に限って、あんなことが起こる」といった経験はお持ちでしょう。そんな経験則の中から、私が最近気になっているものを2つほどご紹介しようと思います。ただ、皆様の共感を呼ぶことができるかは分かりませんし、また私はマーフィーの法則の書籍を読んでいないので、本に既出のものだったら申し訳ありません。
①エレベーターはいつも同じ方向に動いている。
人間というのは、普段通りのことはとくに記憶に留めず、存外に嫌なことがあったときに強く印象に残るものです。ですから、10回のうち7~8回は普段通りであっても2~3回同じ不幸が起これば、その人は「こんな時に限って、いつもあんなことが起こる」と思いがちになります。したがって、このような経験則を語るときには、本当にそれが頻繁に起こっているのかどうか考える必要があります。
で、それを考慮しても気になるのが、人の出入りの多い大きなビルでは「2つ以上あるエレベーターがどれも同じ方向のだいたい同じ階にいる」というものです。たとえば上に行きたいときに複数あるエレベーターがどれも十数階のほとんど同じ階にいてなかなか降りてこないとか、急いで降りたいのにすべてのエレベーターが少し下の階で並んでちんたら下っていくなんてことは、皆さん経験があるのではないでしょうか。
これは、少し考えれば起きるメカニズムは容易に想像がつきます。はじめは相互方向に運転していたとしても、それぞれの進み方は乗降客の具合で違いますから、いつかは何かの拍子で横一列に並んでしまいます。で、一度並んでしまうと、それぞれのカゴが各階で乗り降りする客を抱えているため、追いつけ追い越せのいたちごっこが始まります。この併走レースは、よほど乗客の降りる階に偏りがでないかぎり、安定してしまいいつまでも続くことになります。
つまり、そもそもエレベーター同士が並ぶ状態を作らないようにしなければなりません。この手の試みは、たとえば大きなデパートやオフィスビルなどにある、それぞれ異なる階に限定して止まるエレベーターに見られます。ですがこれも、結局自分が行きたい階に止まるエレベーターが限られることになるので、お望みのラインが来ないとイライラが溜まることに違いはありません。並んでしまわないように後続のカゴがいくらか速度制限する等のプログラム上の工夫を考える必要があるように思います。
②押しボタン式信号は押しても変わらない。
これは法則というか、単にそう設定されているのでしょうが、いつもいつもイラつかせられます。「押せば青に変わるよ、押して下さい」というのが押しボタン式信号だと思うのですが、私の経験上押して1分以内に信号が変わったためしがありません。
どういう理由でそのような仕様になっているのか皆目見当もつきません。そのうち諦めて独断で横断する人が続出するでしょうから、かえって危険といわざるを得ません。
もちろん、少し前に人が渡ったばかりだからしばらく待って下さいというのなら話は分かります。ところが、ぐるり見回して誰も歩いていないような田舎道の場合でも、押しボタン式信号は安定して押す意味がないくらいに変わりません。
これも、いっそのこと押しボタン式信号は押したら何十秒で変わりますと全国一律で設定してもらいたいものです。あるいは、せめていつ変わるのかカウントダウン的に分かるような機能を付けてもらいたいものです。
とまぁ、段々マーフィーの法則とか関係なくなってしまいましたが、私が普段感じている「いつもあんなことが起こる」という不都合の経験則を2つほど紹介しました。こういった類の話題は酒の肴にはもってこいですね。私もひとつ本を買ってみようかとも思いました。