塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

旅行記:ヘルシンボリとヘルシンゲル

2019年02月17日 | 旅行
 
スウェーデンとデンマークの間のエーレ海峡の北端、海峡の幅が最も狭くなる地点に、ヘルシンボリとヘルシンゲルという両国の都市が向かい合っています。両都市は4kmしか離れておらず、橋こそ架かっていないものの、フェリーが15分おきに出ているほど往来がさかんです。

スウェーデン側のヘルシンボリで一番の観光スポットは、市街中心部背後の丘に建つシェールナンという城跡です。今は方形の主塔だけが残っていますが、てっぺんからの眺めは絶佳です。お城ですので、詳しい説明はこちらをご参照ください^^


シェールナン


塔の上からの眺め


同じく。海の向こうはデンマークです。


ほかには、ヘルシンボリで最も古い建物の1つとされる「ヤコブ・ハンセンの家」や、19世紀後半の築という市庁舎、完成まで数百年かかったという聖マリア教会あたりが観光の見どころです。


ヤコブ・ハンセンの家


市庁舎


聖マリア教会


小生はヘルシンボリの市街南部のドミトリーに1泊したのですが、周辺はどうやら中東系の移民が多いエリアのようでした。近くのスーパーへビールを買いに行ったら、アルコール類が見当たらず、ノンアルの麦芽飲料しかありません。店員に聞いたらオーナーがイスラムの人で、置いていけないというわけではないけど、置いても売れないからということでした。

次の日は対岸のヘルシンゲルに渡りました。こちらの観光名所は、なんといっても『ハムレット』の舞台とされるクロンボー城。前出のシェールナンからも海の向こうに望むことができます。

フェリーターミナルは駅に直結していてとっても便利。船は4隻あって、それぞれ北欧っぽい名前が脈絡なく付けられている感じでしたが、せっかくなので「ハムレット号」を選んで乗ることにしました(笑)





乗船時間はわずか20~30分です。このときは運悪く中国人の団体と一緒になってしまい、デッキが非常に騒々しいことになってしまいました。ところが不思議なことに、彼らはひとしきり写真を撮りまくると、クロンボー城が目の前に近づいているというのに船内に引っ込んでしまいました。どうやら彼らにとっては、海外で写真を撮るという行為そのものが大事なようです。


フェリーから眺めるクロンボー城


クロンボー城についても、お城なので詳細はこちらで。。ハムレットの舞台ということで、国を問わずたくさんの観光客がいました。なかには日本人のツアーもいたのですが、ガイドが門の真ん中を塞いで解説を始めて邪魔なことこの上なく、こちらが恥ずかしく感じてしまいました。


クロンボー城の中庭


夏場の観光シーズンには、城の中庭でハムレットの名シーンの寸劇が行われています。


待機中の役者のみなさま


ヘルシンゲルの面白いところは、城下の町中にやたらと酒類の小売店が多いことです。これは、デンマークの酒税が北欧諸国のなかでダントツで低いことから、スウェーデンの人が車でフェリーに乗り、アルコールをまとめて購入していくのだそうです。




ヘルシンゲルにはこんな感じの酒屋がいっぱい


ヘルシンゲルはクロンボー城のほかに取り立てて観光名所はなく、何か博物館を建設していましたが、日本人が訪ねて楽しいかは怪しいところです。ちなみに、城へ向かう途中で桟橋の先端付近に折れると、人魚姫ならぬ謎の人魚男の像があります。その銀色に輝く裸の青年は、グーグルマップで見ると人魚姫のブラザーと書かれていますが、いったい何者なのかは不明です^^;道から少し逸れるので気が付きにくいかもしれませんが、せっかくですからクロンボー城を訪れることがあれば、ぜひ立ち寄ってみてください。


その表情は恍惚か憂悶か。


この後はコペンハーゲンに向かったのですが、大都市なのでここで取り上げるまでもないかなと思います。次回は、コペンハーゲンの西のロスキレという街をご紹介します。
 



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