先週に続いて旅行ネタで行かせていただきます。しかも、前回より1週間前の話題になります(笑)。静岡県の御殿場から伊豆方面へ、いつものごとく趣味の城跡めぐりに出かけていました。
その途中で立ち寄った泉頭城というお城の跡は、今では柿田川湧水群として立派な観光名所となっています(むしろ城跡だなんて逆に普通の観光客の方には分からないでしょうが^^;)。ここには富士山からの地下水がこんこんと湧き、流れ出ているのですが、その量や湧き方がそんじょそこらとは一味違います。別府の地獄めぐりのようにボコボコと、「わき間」と呼ばれる湧水の噴出孔が数えきれないほど至るところに。あっちでボコボコ、こっちでポコポコといった具合です。
柿田川自体はこの湧水群から始まり、狩野川に合流するまでのわずか1.2kmほどしかありません。ですが、数あるわき間から溢れた湧水が合流して川と為す頃には、信じられないほどの水量の幅広い透き通った一大河川となります。
そのさまを見て、私の近くを歩いていた人は「(信州の)上高地みたいだ」と言っていました。私はむしろ同じ安曇野の大王わさび農場あたりの風景を思い出しましたが、ずっと都会に近いこんなところでこんな景色に出会えるとは、思ってもみませんでした。そう、この柿田川湧水のもっとも驚くべき点の1つは、そのすぐ脇を国道1号線が通っているということです。清水さやけき公園を一歩出れば、絶えることなく車が走り続けるバイパスがあり、大規模小売店が建ち並ぶ三島市街の喧騒がすぐそこにあるのです。
そんな柿田川湧水の水は当然ながら名水百選に選ばれており、駐車場と飲食店エリアの間には無料の水汲み場も設けられています。また、芝生の広場などもあるので、家族連れでゆったり楽しむことも可能です。国道1号線沿いにあるのでもちろんアクセスも良好。夏のプチ旅行にはもってこいの観光地としてオススメですよ。
それでは最後に、そんな柿田川湧水でもっとも感動したわき間の美しい一枚をどうそ。