JF4CADの運用日誌2.5

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阪急宝塚線(豊中)御朱印巡り②

2023-01-26 | 御朱印めぐり
豊中市内の阪急宝塚線沿線の御朱印巡りの続きです。

曽根駅から北の方に歩くと東光院があります。

東光院は「萩の寺」の別名を持つ曹洞宗の寺院で、735年に行基が現在の大阪市北区中津に創建したとされます(萩の橋の石碑がある付近)。一帯は死者を葬る地でそこに薬師堂を建てたのだそうです。その後1681年に曹洞宗に改宗、19世紀はじめに町人の寄付により伽藍が整備され大いに栄えます。四天王寺と並び称される人気のお寺だったそうです。

その後明治になり現在の造幣局の地にあった川崎東照宮に祀られていた薬師如来像を譲られ本尊としています。さらに1914年に阪急の創始者・小林一三の依頼で別院のあった現在地に移転しています(ちなみに宝塚線の開通は1910年)。参詣客を狙って宝塚線沿いに参詣客の集める東光院を移転させたのです。小林は宝塚線沿線の寺社と「阪急七福神会(現在の西国七福神集印めぐり)」を作り参詣客集めに余念がなかったようです。ちなみに東光院のほか先に触れた服部天神・西江寺・瀧安寺もこの中に入っています。これらの事実を積み重ねれば小林が参詣鉄道を目論んだのは明らかですよね。

「萩の寺」ですが見頃はとっくに過ぎており、僅かにこれだけ残っていました。

元々このあたりも萩があるようですが、切られて再整備の途中のようです。

東光院は新西国の札所になっています。

御朱印と御詠歌をお願いしたのですが、なぜか御詠歌のみとなってしまいました。豊中の御朱印巡りの続きです。東光院の御詠歌です。


続いてお隣の岡町駅へ。豊中市役所の最寄り駅で、以前は豊中駅よりも岡町駅の方が賑わっていたそうです。

私が子供の頃は宝塚線の急行は十三から石橋までノンストップだったので豊中は通過していました。豊中駅は駅前の再開発が進んだこと、バスターミナルが整備されたこと、急行が停車することで大きく発展しました。

岡町駅のすぐ目の前に原田神社があります。

4世紀または5世紀の創建で、鎌倉時代以降は江坂から塚口あたりまでの広大な地の鎮守社となっています。戦国時代に荒木村重によって焼かれ、その後1652年に本殿が再建されています。これが国の重要文化財に指定されている現在の本殿です。さらに阪急宝塚線が社地に岡町駅を開業、付近の商店街が大いに賑わったとされます。

原田神社でも御朱印を頂いたのですが、年末の整理で御朱印帳が見つからなくなりました。申し訳ありません。


そろそろ時間なので空港に戻りましょう。「ITAMI空の市」は別項でご紹介の通りです。

このように阪急宝塚線は豊中市内でもわざわざ参詣客の集まる神社に線路を引き、さらに東光院を誘致するなど「参詣鉄道」と考える方が妥当な歴史があります。参詣客の運賃収入で地力を付け、合わせて池田などで宅地開発を進めて阪急独自の沿線経営を行うのですがこれは皆さんご存知の通りかと思います。


今回の御朱印情報です(御朱印料は特記ない限り300円)。
服部天神 2種を社務所で授与。季節限定御朱印も別にあり。
東光院  3種を納経所で授与。新西国などの御朱印帳あり。
原田神社 1種を授与所で授与。
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