JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

西表島メモ

2011-06-16 | シャック便り

西表島移動運用メモ

 

[八重山郡竹富町]
西表島は八重山郡竹富町に属します。西表の人口は2000人ほど。JCGでは47005になります。

西表島は石垣島よりも広い面積を誇る島ですが、人口は非常に少ないです。これは山岳地帯が多く平地に乏しいこと、過去にマラリアがあり、なかなか人が定着しなかったことが理由と言われます。現在マラリアは根絶されていますが、日本のアマゾンとも呼ばれる手つかずの自然が残り、イリオモテヤマネコなどの珍しい生物が生息しています。

イリオモテヤマネコは西表島だけに生息する固有種で、100匹前後がいると言われています。徐々に数を減らしており、環境省などが保護活動を行っています。

島は農業と観光を主産業としています。石炭や銅など鉱物資源にも恵まれていると言われ、石炭を一時採掘していたようです。

集落は海岸沿いに点在しています。住んでいる人が少ないこともあり、移動運用は年に1~2回ある程度でバンドによっては長期間運用がないケースもあります。

西表の属島として水牛車で渡る観光島の由布島などがあります。

 
[島内での運用]
集落の外れにある公園など移動運用に適した場所があります。いくつかの民宿は屋上が使えそうですので、予約時に交渉してみるのもいいでしょう。

毎度の注意ですが沖縄は日差しが強く、熱中症や重度の日焼けになる危険がありますから、必ず公園にある東屋や車の中などで運用するようにしてください。

由布島はJIAの対象になっていますが、全島私有地ですので所有者の許可が必要です。

 
[島へのアクセス]
石垣島の離島ターミナルから島の東部にある大原港・北部にある上原港への高速船があります。お店や宿は上原の方が多いようです。

しかしながら天然の良港である大原港に比べ上原港は風や波の影響を受けやすく、特に冬になると就航率が大きく落ちます。冬に上原に行く場合はご注意下さい。

なお、上原行きの船が欠航の場合、上原行きの乗船券を買って大原行きの船に乗れば大原港から上原までの連絡バスに無料で乗せてもらえます。無料とはいえ小一時間かかるので時間に注意してください。

 
[島内でのアクセス]
路線バス・タクシーなど。レンタカーやレンタサイクルの貸し出しもあります。バスは島の東海岸沿いに走っています。バス停以外でも乗り降りできるものの本数は少なく、レンタカーが一番便利でしょう。

いまだに道路で島を一周することはできず、東海岸沿いや集落周辺にしか道路がありません。西側には船でないと行けない船浮集落などもあります。

 
[宿泊施設]
上原や大原を中心に民宿や旅館などがあります。宿に頼むといずれも最寄りの港まで送迎してくれます。

先島諸島では珍しくキャンプ場もあります。

 
[島内の店]
上原や大原を中心に食堂や商店があります。集落近くであれば食事の問題はなさそうです。

銀行や郵便局も両集落にあります。

 
[注意点]
レンタカーを利用する際はイリオモテヤマネコやカンムリワシに注意し、速度を出しすぎないようにして下さい。これらの動物と誤ってぶつかった場合はそのままにせず西表野生生物センターなどに連絡してください。

西表島は野生生物保護の観点から島民が猫を飼う場合でも厳しいルールがあります。ペットを連れての来島や野生生物にえさを与えることは控えてください。

山間部は未開の地が残っています。サキシマハブが生息していますし、離島で強いドコモでさえ携帯がつながらない場所もあり、単独での入山は禁止されています。入山の際はガイド同伴でお願いします。

高い山があって雲がわきやすいため八重山の他の島が晴れていても西表だけは雨というケースもあります。お天気に注意してください。

 
[おみやげ]
特産品は黒糖や果物など農産物です。港周辺の商店で扱っています。最近は西表島ジェラートなどの商品開発も始まっています。

また、イリオモテヤマネコなどをモチーフにした雑貨も売っています。

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2 コメント

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本日トカラ列島から戻りました。 (JS1WIM)
2011-06-16 19:52:18
本日トカラ列島から戻りました。
今年の春行った西表島を改めて学習しました。
由布島を開拓したおばあさんと話をしました。
西表側の食堂兼切符売りで、、、。
その方は開拓した方の奥さんのようで(御歳90歳以上?)
今でも元気に働いていました。
毎日雨は降って、その後晴れて、、と南方特有の天候でした。

比較的メジャーな島なのに移動局が少ないのはなぜでしょうかね。
石垣自体が離島で高コストであることと、さらに船と云う事が少ないのか、ちょっとわかりかねますが。

コンディションの良い時期に行くと、色々な電波で交信できるのがよいですね。
3.5/7だけだと、交信できる局にも限りがありますし、、。

ここ最近4級局での7MHzQRVの低さを実感しています。たくさんの局から呼ばれても10W指定でCQを出すと、どなたからも声がかかりません。
21MHzだと、3.5/7MHzではお会いしない局と多く交信できます。
多くの局が初めからローバンドは諦めているのでは?と思うほどです。





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西表というか八重山郡竹富町全体がアマチュア無線... (JF4CAD)
2011-06-16 21:56:50
西表というか八重山郡竹富町全体がアマチュア無線にとっては人気薄なようです。理由の一つは機材を一旦高速船で島まで運び込まねばならず、レンタカーに頼っている連中では運用ができないからです。もう一つは八重山郡として与那国含めてどこかとQSOできたらおしまいとなる局が大半だからです。95%以上の局にとっては西表であろうと小浜であろうと波照間であろうと竹富町に変わりはないんですよね。○○島なんて細かく入り込むのは離島系アワードに熱くなっている局に限られ、その数は決して多くないと思います。
 
離島系アワードが広まらないのは集めようとすると時間が非常にかかることが一つの理由だと思っています。道の駅のようにハシゴができないのでなかなか数が伸びませんよね。だから離島系アワードを乱立させるよりむしろ離島系のコンテストでもやって一斉移動を促せばいいのではと思っています。IOTAコンテストの国内版ってことです。
 
4アマの局がいない理由はそもそもローバンドは短縮率の高いアンテナを使わざるを得ず、いきおいパワー勝負になり10Wでは難しいからでしょうね。さらに今はパワーが低くても飛ぶハイバンドのシーズンですから、普通に考えればハイバンドや50に行った方がベターだと思います。ハイバンドはCondxをしっかり把握する能力が要求されますから、私はローバンドよりも面白いと思いますし運用技術を磨く上でもお勧めしたいです。
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