JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

個人・グループ発行のアワードが抱え始めた問題

2016-04-07 | シャック便り
乱立状態となっている個人やクラブ等が発行するアワードですが、ここのところ2つの問題が明らかになってきています。

一つは「不十分な説明によりルールやリストが分からない」、もう一つが「QSOのねつ造」です。


(1)不十分な説明によりルールやリストが分からない
○×アワードが流行っているらしい」ということで普段アワードに参加していないけど参加してみようという局が増えているようです。

でもアワードのWebサイトを見に行くとさっぱり分からない。QSOリストがどこにあるのかも分からないのでアワードのBBSに質問をしたら関係者から「何度も説明しています 過去の書き込みを見てください」と扱われてしまう。こういったケースが見受けられました。

アワードを運営している人たちからすれば「今までこの形でやってきたし問題はなかったのになぜ同じような質問が?」と思われるかも知れません。でも今までのサイトの内容や対応がホントに初心者に親切だったのでしょうか?もしかしたら「分かっている人」向けの説明になっていたのかも知れませんよね。


またQSOリストの多くが「Excel形式(xlsファイル)」でのみ公開されており、Webサイト上でその説明も不十分なためどこにあるのか分かりにくいアワードもあります。

確かにExcelシートは表形式での集計には便利ですが、誰しもがPCにExcelのソフトを入れているわけではありません。規約はpdfなのにリストはExcelだけというのでは不親切ではないでしょうか?今のバージョンのExcelはpdfを直接出力できますので、ぜひpdf形式のQSOリストもアップして欲しいです。

#Excel以外にも無料でxlsファイルを閲覧・印刷できるソフトもありますがそんなことをPCに詳しくない人に言っても無理ですよね。

多くのアワードで紙ベースでの申請を認めているのならpdfでのリスト配布も合わせて行った方が親切ではないかと思いますが。嫌なら紙ベースの申請を受け付けない決まりにすればよろしいのではないでしょうか。


(2)QSOのねつ造
「発行枚数限定」とか「発行番号を付けてWebサイトで公開」とかやっているアワードが多いようです。こうなると「早く達成したい」と思うのが人の心理ですよね。発行者側もその辺は意識しているのでしょうね。

でも現実そんなに甘くはない。現役世代だとQRVできる日や時間帯は限られますし、その時間帯に対象局が出てくるとも限りません。頑張れば7~8割は達成できるでしょうが最後に多良間や大東、渡名喜といった沖縄の離島、瀬戸内町や知名町といった奄美の離島などが大きな壁となって立ちはだかります。これらの島々は事前にQRV情報を手に入れて待ち構えておかなければまず無理で、「たまたま見つけた」という幸運が続くことはまずあり得ません。

焦る中で禁断の「ねつ造」に手を染めてしまう局が出てくる、ということでしょう。QSLカードやGCRの提出を必要としないアワードであれば発行団体がザルなら簡単に通ってしまいます。申請者からのリストを公開しているアワードもありますが果たしてどれが最適なのか意見が分かれているようです。

こちらは逆にブームの過熱から来ているのでしょうね。


初心者の質問が相次ぐのもQSOのねつ造が問題になったのも個人や団体発行のアワードに多くの関心が集まっているからだと思います。この問題を上手く解決できればさらに人気が出るでしょうし、対応に失敗すればブームはしぼむでしょう。一つの分かれ道に来ているのかな、と感じています。
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