JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

JS3OMH局の鹿児島郡三島村(黒島)移動運用記録

2008-12-23 | インポート

JS3OMH倉田さんより12/2~5に行われました鹿児島県鹿児島郡三島村(JCG 46006)移動の画像を送って頂きましたのでご紹介します。


 


[この記録は12/2~5の記録です。本日行われました福岡市西区能古島の記録は後日頂く予定です。]


 


三島村は屋久島や種子島の西にある島々です。竹島・硫黄島・黒島の3つの有人島といくつかの無人島から成ります。戦前までは大島郡十島村(こちらもOMHさんが今年ご訪問されています)の一部だったのですが、終戦直後(1946年)に北緯30度以南の島々が日本の施政権から切り離された関係で他の島と分離されてしまい、仮の「十島村」になりました。1951年に現在の十島村が日本に復帰した後も両者は統合せず(*)、1952年に正式に「三島村」となりました。さらに1973年に大島郡から鹿児島郡に変更されて現在に至っています。この周辺の歴史は紐解くとなかなか面白いのですが割愛します。


 


村役場は十島村と同様鹿児島市内にあります(このようなケースは沖縄県石垣市に町役場がある八重山郡竹富町の例を含め3つのみ)。これといった産業はなく、近年はジャンベ(アフリカの楽器)スクールを開いたりとアフリカ文化との融合を村おこしにしているようです。


 




三島村へは村営の「フェリーみしま」で渡ります。朝に鹿児島を出航し、竹島→硫黄島→黒島(大里・片泊の2港に停泊)と経由し、翌日片泊から逆ルートで鹿児島に戻る週3便程度のダイヤを組んでいます(月曜休み)。この船、正面から見た上部構造に三菱重工下関造船所の特徴がよく出ています(東海汽船さるびあ丸も同じ三菱下関で建造)。バリアフリーを考慮した船として評価が高いのですが、食堂がないので食料を確保してから乗船する必要があります。

 

 



こちらが黒島。

 



こちらは硫黄島。小笠原の硫黄島(いおうとう)とは異なり読みは「いおうじま」です。露天風呂の西の横綱と言われる東温泉があります。

 

 

倉田さんの行かれた黒島は鹿児島から一番離れた島です。今回は大里集落に投宿されたそうです。この黒島、グリッドロケータはPM40。このGLを持つのは他に無人島の草垣群島だけという非常にレアなGLです(ちなみに硫黄島と竹島はPM50)。

 



運用地の確保に苦労され、ようやく見つけられたのが大里から徒歩30分の平和記念公園。これはVCHアンテナでしょうか。

 

繰り上げ出航となったためQRVできたのは1日のみ、時間も限られ7MHzのみ10QSOとなりましたが非常に有意義なQRVであったのではないでしょうか。

 

 

私もいつか行ってみたいと思っています(行くとしたらたぶん硫黄島になると思います)。お疲れさまでした。



竹島と黒島の画像が間違っていました。こっちが正しい竹島です。タケノコで有名です。

 



(*)三島村が発足するまでのごくわずかな間ですが、行政機構の異なる十島村が同時に2つ存在するという奇妙な状態であったことになります。終戦直後の日本周縁の離島政策を巡っては、当時のGHQが朝令暮改のドタバタを演じており、例えば伊豆諸島もわずか53日間ですが日本の施政権から切り離されていました。



コメント (2)
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