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「これらが名である・・」30分de一巻 Vol-2

2016年08月23日 | Good News
出エジプト記は、“モーセが海を割った”とか、“神から十戒を授けられた”等、聖書の中でもひときわスペクタルス性に富み、世間でもよく知られたエピソードが登場する。しかし、興味を持って読み進められるのは、十戒が登場する20章迄で、その後は、読めば読むほど退屈になって来てしまう書簡である。

言うまでもなく、それは本書本来の読み方ではない。実は本書のタイトルは、"エクソダス(脱出)”ではなく、「さて、これらが名である」と言う、一見意味不明なタイトル。これらとは、神に導き出された民(イスラエル12部族)のことで、彼らがエジプト(罪)の奴隷から、海を渡り(洗礼)、カナン(神国)へと失敗を重ねながら歩いて行くその旅行中の出来事と、それを背後で導く神の働きの記録(13:21-22)が本書の内容。エジプト脱出はその一つの過程である。

その内容は、“1〜18章のエジプト脱出”、“19〜24章の神との契約”、“24-4章の幕屋建設”の3つの部分に分けられる。エジプト脱出は"救いの始まり”、神との契約は“救いの内容”、幕屋建設は“救いの目的”。これらは私たちクリスチャンの“新生”、“聖化”、“栄化”を表す。

エジプトの奴隷時代400年、モーセの王宮生活40年、羊飼いの生活40年、モーセがシナイ山にいたのが40日、40夜、イスラエル民族の荒野生活40年、カナンの地偵察に40日、 そのカナン炎上は出エジプトから40年後、それはノアの洪水40日、洪水からソドム・ゴモラの炎上まで400年、ヤコブ埋葬40日から始まり、イエスが復活された40日間、復活から40年後にエルサレム滅亡。

その計画は、イスラエル民の叫びを神が聞かれた所(2:23-25)から始まるが、実はこの出来事は、神がアブラハムにカナンの地を与える約束をした際に既に預言(創世記15:16)されていた。つまり、カナン攻略は単なる占領ではなく、イスラエルの民を用いた神の裁きだったのだ。このように神の計画が定められた一定の期間で、寸分のくるいもなく進行していることが聖書によって知ることが出来る。

ユダヤ人にとって本書は、ユダヤアイデンティティの根幹、民族解放の象徴、それらを記念するのが、彼らが今でも固く守っている過越祭である。一方クリスチャンにとっては、羊の血を鴨居に塗った家だけが助けられ、海を渡って滅びから逃れられたこの出来事は、イエス・キリストによる十字架の明らかな予表である。

私たちは今、神を礼拝しつつ、荒野の中で生活している。それは、やがて定められた時に、主と共に約束の御国へと帰るための旅路である。モーセがイスラエルの民をカナンの地へ導いて行ったように、私たちも今、新しいイスラエル(神の御国)に向かって、イエス・キリストによって荒野を導かれているのである。ハレルヤ




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コメント (18)
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