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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオサウンドの最後の決め手は「品」にあり

2022年10月15日 | オーディオ談義

前々回の「辛口が楽しみな試聴会」からの続きです。

新装なった「トライアクショム」について辛口のオーディオ仲間の「Y」さんがどういう感想を洩らされるか、興味津々・・。

ちなみに、オーディオのみならず人生全般について言えることだが「衝突・対立」をなるべく避けるか、あるいは「ウェルカム」か、その姿勢次第で人生の質が大きく違ってくるように思う。

もちろん、残念なことに自分は前者である。何しろ「薄志弱行の徒」なんだから~(笑)。

初めにバッハの「ヴァイオリン・ソナタ」を聴いていただいたが、「とてもいいですねえ、ずっと以前に聴かせていただいた時と全くの様変わりです。どこをどう変えたんですか?」と、珍しいことに「のっけ」から好評。

「あれあれっ!」と、意外な展開に驚きつつ、したり顔に「実はバッフルの下部を・・」と説明(笑)。

「とにかく低音や高音がどうのこうのというのじゃなくて、音に品があります。やはりこれはイギリスのゼントルマンが聴くのに相応しい音ですよ」。

「そうですね、オーディオ・サウンドの最後の決め手は「品」の有無になりますね~」と同感の意を示した。

この辺はイギリスのスピーカーの独壇場だろう。

実は「人間」だって最終的には「人品卑しからぬ」雰囲気の有無に落ち着くんだが、あまり言及すると「やぶ蛇」になりそうなのでこの辺でストップ(笑)。

と、ここで「貴方が日頃から大好きと仰るAXIOM80と比べるとどうなんでしょう?」という質問をしてみた。

というわけで、「トライアクショム」を「AXIOM80」(復刻版)に入れ替えて試聴したところ、「どちらとも甲乙つけ難しです。ただ、AXIOM80は聴くのに少々緊張感を強いてきますね。

長時間ゆったりした気持ちで聴くのにはトライアクショムの方がいいと思います。とりわけユニットの中心にある小型のホーンがいい働きをしていますね。音の浸透力がかなり違いますよ」



ということで、ほんの小さなホーン効果にも言及される耳の良さに改めて感心しつつ、総合的な軍配は「トライアクショム」へ。

ただし、大き目の箱に容れた「オリジナル」の方の「AXIOM80」との比較は次回ということで~。

一段落したところで、「ツィーターのテストに付き合ってくれませんか」と持ち掛けた。

「スーパー3は弦楽器は満点ですが、管楽器の輝きがもっと欲しい気もしますので、075と175に入れ替えてみましょう。」



で、その結果だが、175はツィーターには不向きで早々に脱落。やはりこのドライバーは1000ヘルツあたりから使ってこそ値打ちがある。

次に075はジャズには最適だがクラシックとなると少々自己主張が強すぎる。コンデンサーをマイカ・コンデンサーに代えてクロスオーヴァーを1万5千ヘルツ以上にすると面白そうだが、この日は時間切れ~。

結局「スーパー3がベストだと思います、これは素晴らしいツィーターですね!」とYさん。

しげしげと観察されたが「あれっ、マグネットが赤帯になってますよ」



「はい、赤帯マグネット付きのスピーカーで駄作に出会ったことはこれまで一度もありませんよ」

以上、幸か不幸か期待していた(?)対立軸はないまま今回の試聴会は終わり~。

余談になるが、帰り際にYさんから「やっと新車が来ました。販売店から直接乗って来ました」

「え~っ、何というクルマですか?」「日産のサクラです。電気自動車です。航続距離は180Kmで夜間割引で充電すると1回あたり200円だそうです」


 「ほう、ガソリン代がタダというのはいいですねえ。いったいいくらぐらいするもんですか?」「220万円ぐらいでしたかね。ただしそのうち50万円ほど補助が出ますよ」「え~っ、それはそれは・・。」

近隣の図書館や買い物に出かける程度なら、こういう車で十分。

軽自動車に近いお値段で「電気自動車」が買えるんだから、車にも確実に時代の波が押し寄せてきているようですね。



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