「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ機器はすべて「ブリティッシュ」で

2018年10月28日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

いつまで経っても仕事をやめようとしない我が家のカミさんに「おい、いい歳をして世間体もあるからそろそろ辞めたらどうだ。」と言っているが、どうやら仕事が楽しくてたまらないらしく聞く耳を持たない。

この辺は怠け者の亭主とは正反対で、性格的にも陽と陰の「プラス・マイナス=平穏」のまま46年間の長きにわたってどうにか保っているんだろう。これで、オーディオに理解さえあれば言うことなしなんだけどねえ(笑)。

そのカミさんが9時ごろ(24日)仕事に出かけたので、ようやく作業に取り掛かった。膝まずいての作業が大半なので作業着に着替え、腹を据えて右側のスピーカーから攻略に入った。

丁度「ワールドシリ~ズ」の初戦が行われており、「レッドソックス VS ドジャース」を別のスピーカーでときどき観戦しながらの作業である。

裏蓋の16個のネジを外してJBLの「D130」(口径38センチ)を取り出した。いやあ、覚悟はしていたもののズシリと重たい!

「長いことお世話になりました。」とつぶやきながら代わりにワーフェデールの赤帯マグネットを取り付けようとしたところ、補助バッフルのネジ穴が大き過ぎてワッシャーが合わない。さあ、たいへん~。

一つのユニットに4個のネジ穴があるので全体で8個の大きめのワッシャーを確保しなければならない。手持ちの道具箱から見つけ出すのがたいへんだった。最悪の場合、作業着のままお店に駆け込むことも覚悟したがどうやらきっかり8枚が見つかった。

たったこれだけのことに思わぬ時間がかかってしまったが、こういうハプニングはスピーカー弄りには付きものである。

   

これが取り付け後の画像で、どうにか右チャンネルの分が済んだのは1時間後だった。まあ、こんなもんでしょう。

このユニットのエッジはご覧のとおり前後の振幅運動がしやすいように「ゆったりとした”たわみ”」がある。これが秀逸な赤帯マグネットともに「いい音」を出す秘訣だと睨んでいる。

続いて息もつかせず左チャンネル側に移った。今度は左手の方が主な出番になるが右利きなのでどうも作業がやりにくい。それに4個のネジ穴のうち1か所でも強く締めると他のネジ穴が合わなくなるのでこちらの方がよりシビアだった。4か所ともネジを浅めに止めてから順次対角線に沿って六角ナットで強く締めていった。

これもだいたい1時間程度で終了した。計2時間ほどなので予想したよりは早かった。むしろ前日の補助バッフルの作製の方に時間がかかったほど。

さあ、いよいよ待ちに待った音出しである。一番気になっていたのは、口径38センチのユニットから口径30センチへの変換なので量感がプアにならないかというその1点に尽きる。

丁度ワールドシリ~ズが中盤の6回ごろに差し掛かっていたが、アンプを切り替えて聴いてみた。

「LCネットワーク」によって分岐した低音域(~8000ヘルツ)を受け持つワーフェデールには「300Bシングル」アンプ(モノ×2台)を、高音域(8000ヘルツ~)を受け持つデッカの「リボン型ツィーター」には「171シングル」(トリタン・フィラメント)アンプを持ってきた。

結線も無事済んでさあ、運命のスイッチオン。

あれっ、JBLとはまるっきり音の響き方が違うぞ~!

大リーグ最古の球場である「フェンウェイ・パーク」(ボストン)のざわめきの情報量が多くなったようだ。豊かで奥深い響きという表現に尽きるが、初めのうちはあまりの違いにちょっと戸惑ってしまった。

耳が慣れずについていけない印象も受けるが、確実に「好みの音」に近づいていることは実感できた。こんなことなら早く取り換えておけばよかった(笑)。

ただし、それから本格的な低音域と高音域の音量のバランス合わせがたいへんだった。

JBLのユニットは能率が「102db」もあったが、ワーフェデールはせいぜい「97db」あたりだから、結局「300B」と「171」の両アンプともフルボリュームで折り合いがついたが、それからの「アンプ転がし」が実に楽しかった。

いろんなジャンルのCDをかけながらワーフェデール用のアンプをとっかえひっかえテストしてみたが、やはり大型スピーカーならではのスケール感には見る(聴く)べきものがあった。

これまでの「実験用のシステム」から一躍我が家を代表する「メインシステム」に昇格する資質ありと睨んだので、ほとんど全ての機器を「オール・ブリティッシュ」で統一することにした。

最終的なメンバーは次のようにした。(ブリティッシュ・ブランドは色付け

<音の入り口部分>

CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS)、DAコンバーター「エルガープラス」(dCS)

<増幅系>

真空管式プリアンプ「真空管はBRIMAR(STC)のECC83×3本」

パワーアンプ1号機(~8000ヘルツ)は「PX25シングル」

パワーアンプ2号機(8000ヘルツ~)は「171シングル」で前段管は「ナス型のAC/HL」(英国マツダ)

<変換系>

スピーカー(~8000ヘルツ)はワーフェデール(イン・ウェストミンスター

スピーカー(8000ヘルツ~)はデッカの「リボン型ツィーター」

            


以上のとおりだが、この中の主役はやはり「ワーフェデール」で、
その存在感は群を抜いておりこのユニットで大半の勝負が決まっている感がある。

スピーカーの名門タンノイさんのシステムを「素人」が弄るなんてと「眉を顰める」向きがあることも十分承知しているし、過去にも読者から「けしからん」と猛烈な抗議を受けたことも実際にあるが、この音を聴いていただければ「改造やむなし」と十分納得していただけるのではあるまいか。

お蔵入りになったJBL「D130」の復帰はもうありえないと現時点で断言してもいいだろう。どなたか要りませんかね(笑)。

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