「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

独り言~松井選手の月間MVP~

2007年08月07日 | 独り言

ヤンキースの松井選手が7月の月間MVPの栄冠を獲得した。打率が3割以上、本塁打が13本、打点が28と並み居る大リーグのスラッガー達を押しのけての堂々たる快挙である。

日本の長距離打者として鳴り物入りでヤンキースに入団した松井も今年で5年目となりようやく一時的にでも花が開いた感じ。もちろんまだシーズンが終わっていないのでなんともいえないが、月間13本の本塁打は大リーグ記録の14本まであと1本なのでとにかくすごいの一言。

今シーズンの松井は4月から6月までとにかく冴えなかった。左足太ももの肉離れ、打率の低迷、少ない本塁打数でこのままいけばシーズン後にはトレードかもとの心配もどうやら杞憂に終わりそう。

シーズンに入る前のブログでは、今シーズンの成績が松井の過去最高のものになると予想していただけにうれしい。

いちばん気になったのは、6月中後半の不振でネット情報によると松井が不眠に悩んでいるとあった。150キロ以上の剛速球を相手にコンマ0秒以下の世界、どう打つか一瞬の判断が要求される世界で睡眠不足は致命的であり、これで松井の選手生命も危うくなったと本当に心配した。

しかも、オールスターでのあのイチローの活躍ぶりが対照的で誰もがイチローの方に軍配を上げたことは確実だろう。しかし、ここはそれを跳ね返すように蘇った松井の精神力を讃えたい。

最近のバッティングは従来のものとは明らかに違っている。ボールを遠くに飛ばそうという意図がはっきりと感じられるスウィングである。チームのために短打でもいいからあくまでも打点をといった姿勢がここにきて変わってきている感じ。

松井の心境にどういう変化があったのだろうか。以前、イチローが松井に「お前はホームランが打てるのだから打率にこだわらずそれに特化しろ」といったアドバイスをしたと聞いたことがあるが、改めて真に受けて実行する気になったのだろうか。

とにかく超ノンビリ屋さんだがやる気になったときはスゴイ。

8月6日現在で、本塁打22本、打点78はリーグでともに上から6位という堂々たる成績。胸も腕もはちきれんばかりの筋肉に包まれた大リーガーたちの中で体格が劣る日本人選手の活躍ぶりに、久しぶりに
最後のというイメージが浮かんだ。

野球の華はやはりホームランである。躍動するパワーとスピードの中で、ゆっくりとベースを回る静止した時間は何ものにも換えがたい。投手と打者の勝負ではっきりと決着がつくのはボールが観客席に飛び込むときぐらいのものだろう。

これまで松井の成績に「日本の長距離打者はこんなものではない」と切歯扼腕してきたがようやく溜飲が下がった思い。

イチロー、城島には悪いがマリナーズに比べるとヤンキースの方が魅力ある選手が多く、試合の方もやっぱりそれなりに面白いのでこれからもせっせと観戦して松井選手を応援したい。



 






 



 

 


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