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<阿寒湖温泉 体験型観光の先進地へ>下 地球環境 意識向上が課題

2019-10-11 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/10 09:41
 自然と異文化体験を楽しむ新しい観光スタイル、アドベンチャーツーリズム(AT)が盛んな北欧スウェーデン南部の港町イエーテボリで、9月16日から4日間、ATの国際組織アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーション(ATTA、本部・米国)のサミットが開かれた。
■最新事例学ぶ
 世界60カ国から集まった観光事業者や旅行ジャーナリストら約700人の中に、NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構の山下晋一専務理事(64)ら阿寒の関係者3人の姿もあった。
 サミットでは、最新のAT事情を学ぶセミナーも開かれたが、山下さんを驚かせたのはその内容。二酸化炭素の排出量が少ない交通機関を利用する―といった地球環境に配慮した観光の事例が次々と報告された。2年連続で参加した山下さんは「世界のAT関係者の環境意識は想像以上に高かった」と振り返る。
 北海道運輸局などは2021年にATTAのサミットの道内誘致を目指す。札幌では商談会やセミナー、阿寒湖温泉を含む道東では体験ツアーを開催する青写真を描く。誘致されればアジア初だが、山下さんは「まず受け入れる側の意識を高めなければならない」と話す。
■水道水を活用
 阿寒湖温泉では環境に優しい観光地を目指し、11月から「マイボトル」の持参を観光客に呼び掛ける。使い捨てのプラスチック製品が世界的に問題視される中、運輸局の実証事業として、まずはペットボトルごみの削減を進める。マイボトルを持参するか温泉街で購入し、ホテルの客室にある蛇口や温泉街に設ける給水ポイントで水道水を補給してもらう仕組みだ。
 阿寒湖温泉の水道水は、雌阿寒岳に降った雨や雪解け水が流れる阿寒摩周国立公園のチップ川が水源。水道水はペットボトルに詰めて「くしろ阿寒百年水」として釧路市役所や観光施設などで販売されるほどの水質の高さを誇る。
 国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」などの貴重な自然やアイヌ文化といった地域独自の宝を擁する阿寒湖温泉。1年半前から本格化したATを目当てに海外から訪れた観光客数は正確には把握できてはいないものの、阿寒観光協会によるとよく見かけるようになったという。とはいえ取り組みは緒に就いたばかり。阿寒観光協会まちづくり推進機構の大西雅之理事長(64)は「世界での認知度向上がこれからの課題」と見据える。
 「阿寒が持っているものは世界に負けていない。将来にわたり評価される観光地でありたい」。父が創業したホテルを継ぎ、温泉街のまちづくりの先頭に立つ大西さんは力を込める。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/353291
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