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野球 プレミア12 私の名前は「ギリギラウ」 台湾先住民選手の「日本語読み」改める

2024-11-26 | 先住民族関連

毎日新聞 2024/11/25 東京夕刊 有料記事 1159文字

野球の国際大会「プレミア12」の対ベネズエラ戦で、試合前に紹介される台湾のギリギラウ・コンクアン選手=東京ドームで21日、ゲッティ共同

 24日に閉幕した野球の国際大会「プレミア12」で、台湾代表の先住民出身選手の氏名について、「日本メディアでの呼び方が民族本来のものとかけ離れている」と変更を求める声が上がり、その後に呼称が修正された。台湾の先住民らは地位向上を目指し、民族語に沿った氏名表記の権利を長年の活動の末に勝ち取ってきた経緯がある。

 当該の選手は吉力吉撈・鞏冠捕手だ。台湾政府が認定する16の先住民族のうち2番目に人口が多いパイワン族の出身で、2022、23の両年に台湾プロ野球の本塁打王に輝いた強打者として知られる。

 16日に台北であったプレミア12予選の日本戦に出場した際、中継した日本の民放テレビ局はこの選手を「キチリキキチロウ・キョウカン」と紹介した。漢字表記を日本語読みしたとみられ、その独特な響きが日本のインターネット上で話題になり、台湾メディアでも報じられた。

 台湾先住民の団体「台湾原住民族青年公共参与協会」などは20日、フェイスブックに日本メディア向けの声明を投稿。放送での呼び方がパイワン語の発音と大きく異なっていると指摘し、「ギリギラウ・コンクアン」との呼称を提案した。

 台湾代表は東京ドームで行われた2次リーグで日本など3カ国と対戦。22日にあった米国戦から、場内放送や日本のテレビ放送で「ギリギラウ」と紹介された。先住民団体の要望が反映された形だ。

 台湾では、人口の約98%を占める漢族風の氏名を使う先住民が多い。ギリギラウ選手も当初は漢族風に「朱立人」と名乗っていたが、米マイナーリーグに所属していた19年にパイワン語の発音に沿った現在の登録名に変更した。

 「鞏冠」は家族名で、「吉力吉撈」は家族の中の立場を指し、パイワン語の音に近い漢字を当てた。選手は当時、台湾メディアの取材に「家族の力を借りて頑張りたい。世界にパイワン族の姿を見せたい」と述べた。

 台湾の先住民は日本統治時代には日本名を、戦後の国民党独裁時代以降は漢族名を名乗ることを余儀なくされ、・・・・・・

・・・・・・・・・・・

【台北・林哲平】

https://mainichi.jp/articles/20241125/dde/007/050/019000c

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