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先住民族関連ニュース

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〝金カム〟ヒットでアイヌ工房に起きたこと 1千万部超の漫画「文化の入門書に」

2020-02-14 | アイヌ民族関連
47NEWS 2/13(木) 10:32配信
漫画「ゴールデンカムイ」の人気が続いている。明治期の北海道を舞台に埋蔵金伝説を追う男らとアイヌの冒険を描いた物語は、さまざまな思惑から敵、味方が入れ替わり、常に驚きが待っている。構成の面白さだけでなく、アイヌの伝統的な狩猟や料理、アイヌ語の解説など知識欲も満たしてくれる。作品は多くのファンをつかみ、〝金カム〟の愛称で親しまれる。単行本の累計発行部数は1千万部を超えた。影響は漫画の枠を超えて広がっている。(共同通信=石嶋大裕)
 作者の野田サトルさんが取材で訪れた北海道平取町二風谷地区。アイヌ民族の血を引く人が多いこの地域は、アイヌ民芸店や博物館、伝統的なかやぶき家屋「チセ」を再現した集落「コタン」などが密集している。文化にじかに触れることができ、金カムファンも多く訪れているという。
 その一角にある「北の工房 つとむ」の店主貝沢徹(かいざわ・とおる)さん(61)は、野田さんから注文を受けたある工芸品が漫画に描かれた。出会いをこう振り返る。
 「突然だったよ」。2016年6月のある日の昼下がりのことだ。木彫りのお盆やクマの置物など、貝沢さんの作品が並ぶ工房の窓の外。ふと見ると一台のタクシーが駐車場に止まり、中肉中背の男性が降りてきた。野球帽にリュック姿。入ってくると店内をぐるりと見回す。観光客かな? いつもの接客のつもりで話し掛けた。
 「どちらから来たの? 何してる方?」
 気さくな貝沢さんに野田さんは答える。
 「東京です。漫画を描いてます」
 漫画と聞いて思い出したのは最近流行しているというゴールデンカムイのことだ。
 「へー。漫画家って大変なんでしょ。今アイヌを題材にした漫画があるみたいだね」
 「実は僕の漫画なんです。命を削って描いてます」
 「そのときは読んでいなかったんだよね」と明かす貝沢さん。野田さんの印象は「漫画家には見えなかったけど…」。「僕は木は削るけど、命は削るほどじゃない。すごい覚悟だと思ったね」
 それから野田さんは二風谷に何度か足を運んでいるという。貝沢さんも連絡を取り合っており、工房は、あれからすっかり〝ゴールデンカムイ色〟が強まった。
 多数の受賞歴がある貝沢さんの作品に負けない存在感を示すのは、ゴールデンカムイのグッズコーナーだ。主人公の元陸軍兵「杉元佐一(すぎもと・さいち)」とアイヌの少女「アシリパ」がカラーで直筆された色紙、サイン入り単行本、作者の野田サトルさんから届いた手紙の数々。ゆかりの品が木製の棚にずらりと陳列されている。
 こう書かれた手紙がある。
 「作っていただいたマキリを漫画に描くことができました」
 マキリは、あの日、野田さんが注文した工芸品だ。サケの解体や彫り物などに幅広く使われるアイヌ伝統の小刀。木製のさやに彫られた文様が特徴になっている。「ほら、これ」。貝沢さんが棚からおもむろに取り出したのは、登場人物「キロランケ」のマキリだ。単行本第7巻の表紙に大きく描かれた。
 漫画に取り上げられた影響は? 「想像もしなかったけど、すごい効果だよ」。貝沢さんは笑顔を見せる。
 一番の変化は客層だ。これまでは中高年の観光客が立ち寄る程度だったが、グッズコーナーの〝お宝〟を目当てに訪ねてくるファンは、若い女性が中心だ。コスプレをしてくる人も少なくない。
 マキリも売れている。制作に半月かかり、1本10万~15万円もする品だが、登場人物が使うものと同じ文様の購入が相次いでいる。
 「アシリパのマキリをください」「キロランケのを」。年に2、3本だった注文数は5倍以上に。受け取りは1年待ちという人気ぶりだ。沖縄や米国など遠方からも訪れ、自作のマキリを見せに来る人もいる。「読者が文化に触れるためにわざわざ来てくれる」と影響を実感している。
 貝沢さんはゴールデンカムイを好意的に捉えているアイヌの一人。「虐げられたさみしいアイヌじゃなくて、北の大地で生き生きと生きる姿を描いている。和人(アイヌ以外の日本人)とも対等だよね」。漫画に期待している役割は、未来を担う若者がアイヌと出会う入門書だ。
 ▽一口メモ
 ゴールデンカムイ 「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で2014年から連載中。マンガ大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞などを受賞した。18年にアニメ化し1~2期が放送され、3期も制作決定している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200213-00000002-yonnana-soci
ANAトラベラーズ  まだ見ぬ日本のその先へ、旅の好奇心はとまらない ~「日本を旅しよう 上質な旅VOL.5」発売開始!~
時事通信2月14日(金)
ANAセールス株式会社(代表取締役社長:宮川純一郎、本社:東京都中央区)は、本日より国内旅行「日本を旅しよう 上質な旅 VOL.5」を発売いたします。今しか見ることができない景色、希少な乗り物や食べ物、体験、好奇心を満たす周遊型6コースと、上質な宿に宿泊する滞在型6コースの計12コースを設定いたしました。
<周遊型コースの商品トピック>
◆【NEW】 世界遺産「知床」、幻の橋「タウシュベツ川橋梁」、アイヌ文化にふれる知床・十勝・白老4日間(出発日:6月14日、24日、30日、7月9日)
世界自然遺産「知床」で、知床五湖(1湖木道)散策やネイチャークルーズなど大自然を満喫。また、先住民族アイヌの歴史・文化を学べる「ウポポイ(民族共生象徴空間)」や旧国鉄士幌線としてかつて木材を運ぶ鉄路として使われていた「タウシュベツ川橋梁」がご覧いただけるタウシュベツ展望台へご案内します。初夏の北海道の絶景と歴史と文化を体感するコースとなります。
◆【NEW】 世界遺産 白川郷・五箇山の合掌造り集落と和倉温泉・金沢をめぐる周遊の旅3日間(出発日:5月8日、11日、6月1日、15日、7月4日)
世界遺産 白川郷や兼六園、国宝・瑞龍寺などの観光名所を巡ります。1日目の五箇山相倉では合掌造りの宿を1棟貸切でご宿泊。2日目の鋳物製作体験では、高岡銅器の伝統と職人の志を五感でお楽しみいただけます。懐かしい日本の原風景、昔ながらの生活が息づく山間集落と伝統的な文化が体感できるコースとなります。
◆プライベートガイドと行く 白神・奥入瀬トレッキングと北東北の旅3日間(出発日:7月1日、3日、4日、6日、8日、9日、12日、13日、15日、16日)
プライベートガイドが案内する白神山地、奥入瀬トレッキング、青池ガイドウォーク。自分のペースでゆったりと安心してトレッキングが楽しめます。トレッキング以外にも、日本海が眼前に広がる絶景露天風呂が有名な秘湯「不老ふ死温泉」、弘前城や禅林街、明治・大正期のハイカラな洋風建築など、見どころ満載の弘前市内の自由散策を観光タクシーでゆったり安心して観光いただけるコースとなります。
◆ジャパンエコトラックを歩く 熊野古道・伊勢路と熊野三山・お伊勢参り4日間(出発日:5月24日、6月1日、14日、7月1日、5日)
世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道の地、「熊野古道、熊野三山、高野山」を巡り、お伊勢さん観光案内人同行で伊勢神宮を参拝いたします。熊野古道 伊勢路では、ジャパンエコトラック(注1)登録ルートの一部である「松本峠」をプロのガイドとともに歩き、伊勢と熊野を結ぶ旅をお楽しみいただけるコースとなります。
注1:ジャパンエコトラックとは、トレッキング・カヤック・自転車といった人力による移動手段で、日本各地の豊かで多様な自然を体感し、地域の歴史や文化、人々との交流を楽しみながら旅をする、新しい旅のスタイルです。
◆「屋久島」の神秘にふれ 緑あふれる大自然を感じる旅3・4日間(出発日:6月3日、7日、10日、14日、17日、21日、24日、28日、7月1日)
初日はウミガメの産卵で有名な栗生浜のナイトツアーから始まり、中日はトレッキングコース・観光コース・ホテル滞在コースから、お好きなコースを選択いただけます。また、トレッキングコースでは公認ガイドが白谷雲水峡や縄文杉トレッキングに同行します。緑あふれる屋久島の大自然を満喫いただけるコースとなります。
◆ドラマティックな日食観測と星空観賞 八重山の自然と文化を楽しむ4日間(出発日:6月19日、20日)
大規模な日食を日本で観測できるのは2012年の金環日食以来8年ぶり。天体観測の専門家が説明いたします。また、世界でも高い評価を受けている石垣島の星空を専門ガイドがご案内します。なかなか見ることができない天体ショーと満天の星空をお楽しみください。その他にも西表島・由布島・竹富島の3島巡りや石垣島の定番観光に加え、夕食では郷土料理とともに歌三線をお楽しみいただけます。八重山の自然と文化を堪能いただけるコースとなります。
滞在型コースは、往復の航空券と上質なホテルや旅館にお泊りいただくプランで、北海道・九州・沖縄・四国 計6コースをご用意しており、コースによって送迎タクシーや観光タクシーが付いています(一部コース除く)。いつもより優雅に贅沢なひとときをお過ごしください。
予約方法:ANAウェブサイトもしくはANAトラベラーズ国内ツアーデスク 0570-022-860
注意事項:コースにより出発地が異なります。各コースの詳細は以下をご覧ください。
URL:https://www.ana.co.jp/ja/jp/domtour/theme/recommend/luxetravel/
ANAトラベラーズは、お客様に寄り添い、これまで培ってきた「安心と信頼の品質」に更に磨きをかけ、今後もお客様にとって価値ある商品やサービスをご提案してまいります。
企業プレスリリース詳細へ (2020/02/13-15:45)
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000133.000029572&g=prt
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