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アイヌ民族めぐる不適切な投稿…批判を受けた北海道大学教授「侮辱する意図はなかったが反省している」

2023-01-25 | アイヌ民族関連
HBC1/24(火) 21:03配信

 北海道大学の教員が、SNSでアイヌ民族に関する不適切な投稿をしていた問題で、投稿した教員が、HBCの取材に答え、「侮辱する意図はなかったが反省している」と話しました。
 問題となったのは、去年9月から10月にかけてツイッターへの投稿で、「アイヌは先住民族ではないことは確かです」「まず民族と言えるのかも、徹底的にしらべたい」などと、北海道大学の男性教授の実名のアカウントでつぶやかれました。
 今月11日、ヘイトスピーチに反対する市民団体がこのツイートを見つけました。「アイヌとしての存在、人間としての存在そのものを、抹消する差別的な言説であると私は思う。民族であること、先住民族であることを否定するということが」と、市民団体・クラックノースの青木陽子さんは訴えます。
 2008年、アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議が国会で採択されました。
 国は、アイヌ民族を日本の先住民族と位置づけています。
 クラックノースの青木陽子さんは「私たちは政府の見解と違うから批判しているわけではく、歴史的事実と違うから批判している。(投稿は)アイヌの人々の、人間としての存在を傷つけ、抹消するという言説だ」と批判します。
 市民団体は、12日に北大に対して指摘を行い、その後、申し入れ書を提出。男性教授にはアイヌ民族への謝罪を求め、北大に対しては大学としての見解と教授の処分について問いました。
 これを受け、20日、北大の寳金清博(ほうきん・きよひろ)学長は、ホームページで次のようなコメントを発表しました。
(北大のコメント・一部抜粋)
「本学教員がSNSにおいて、本学とは関係のない個人的な見解としながらも、先住民族であるアイヌ民族をはじめとする民族的マイノリティに関する不適切な発言や、排外主義的な発言を繰り返していたことを把握いたしました」
 北大は、発言は「不適切」で「誠に遺憾」だとして、男性教授に多様性を受け入れることへの理解や社会的責任を自覚するよう指導したということです。
 男性教授は、ツイッターのアカウントを削除しました。
 HBCは、24日、投稿した男性教授を直接取材しました。男性教授は「いろいろな本を読むなどした中で、自分なりに理解したことだった。ヘイトや、侮辱する意図はなかったが、反省はしている」と話しました。
 アイヌ民族の権利回復に取り組む「コタンの会」代表の清水裕二(しみず・ゆうじ)さんは、「北海道の歴史を考えもしないで大学教授になっていることは驚きだ」と述べました。
 清水さんは、自身も、学校や職場で差別を受けた経験についても語ります。
 「小学生の頃、友達としゃべっていて、『あ、犬がきた』と言われた、後ろを振り向いたが犬は見えない、友達は笑いながら遠くへ行った。家に帰っておふくろに話したら、おふくろは気を狂ったようにして怒った。おふくろの言葉を今でも思い出す、泣けてくるよ。先住民族としてのアイヌがいた、そこに、君たちの何世代か前の連中が入ってきて勝手にアイヌを追い出したのが実態だろう、以後、アイヌは悲惨な歴史を踏まえてきているんだよ、その状況を理解も考えもしない」「私は、すべての北海道民に、自ら北海道に住んでいるということを自覚するのであれば、北海道の歴史、先住民族のアイヌがどんなつらい思いをしていたか考えてほしい」
 ツイートを指摘した市民団体、クラックノースは、男性教授への申し入れ書の中で、ツイッターアカウント上でアイヌ民族に真摯に謝罪するよう求めています。
 クラックノース青木陽子さん「個人として、しっかり責任をとったうえで、再発防止の仕組みを作ることが大切だと思う」と訴えます。
 北大は、教授への処分について「今後適切に判断する」としています。
1月24日(火)「今日ドキッ!」午後6時台
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b37821aa4c21c7fdd0ac3df2bd0680ada8ceb21
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