能正明 会員限定記事
北海道新聞 2025年3月13日 4:00(3月13日 10:20更新)
「円かなる大地」で大藪春彦賞を受賞し、あいさつする武川佑さん(能正明撮影)
第27回大藪春彦賞(選考委員会主催)の贈賞式が7日、東京都内で開かれ、小説「円(まど)かなる大地」(講談社)の武川佑さん(43)に賞状とトロフィー、副賞300万円が贈られた。
「円かなる大地」は、16世紀半ばの北海道と北東北が舞台。アイヌ民族と和人の争いに終止符を打つため、蠣崎(かきざき)氏当主の姫が仲間とともに、主筋に当たる出羽国の安東氏に和睦の仲介を求めるロードノベル。・・・ 武川さんは「この話は歴史小説だが、過去の話ではなく、アイヌ民族へのヘイトスピーチがまん延する現在につながっている。差別は許さないという立場で書いたと思っているし、そう読んでほしい」とあいさつした。
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