日本経済新聞 2025年5月27日 5:00
天井からつり下げられた渦巻き状のスクリーンが目を引く大阪万博の北欧館(14日、大阪市此花区)
大阪・関西万博の北欧館はアイスランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドの北欧5カ国が共同出展するパビリオンだ。
展示室でひときわ目を引くのは、天井からつり下げられた渦巻きのようなスクリーンだ。廃棄予定の米を原料にしたライスペーパー約700枚でできており、一部に北欧の人々の日常などの写真がプリントされている。スキーや犬ぞり、オレンジ色の屋根の家々といった映像が投映され、最後はオーロラも現れる。
北欧の伝統的な納屋をモデルに自然の風を館内へ取り込む造りのため、展示室の空気は爽やかだ。ソファなども充実し、座ってゆっくり鑑賞できる。まるでデンマーク語で「心地いい空間」を意味する「ヒュッゲ(Hygge)」のようにも思えてくる。
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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJD1738C0X10C25A5000000/