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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

招致議論 未来につなげて 永瀬充  

2022-02-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/05 09:00
 2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を目指す札幌市は昨年11月、新たな大会概要案を発表した。実現すれば1972年以来2度目の五輪となり、パラリンピックは初開催となる。
 昨年の東京大会は五輪、パラリンピックとも64年に続き2度目の開催だったが、なぜ札幌のパラリンピックは初めてなのか。それはパラリンピックが夏季は60年から始まったのに対し、冬季は76年が第1回大会だったからだ。
 しかし、初開催となるからといって心配する必要はない。日本として見ると東京で2度、長野で1度と、すでに計3度もの実績がある。現時点で、米国と並び世界最多。世界的には日本はパラリンピック開催先進国なのだ。
 パラリンピック開催は、少なからず日本社会に変化をもたらした。64年東京大会では障害者が施設や病院ではなく地域で生活するという考えを後押しした。98年長野大会ではバリアフリーの考えが進んだ。そして2020東京大会では「共生社会」という言葉がクローズアップされた。
 札幌大会を招致する場合、2030年にどのような社会を目指すのかというビジョンをより明確にするべきだ。大会概要案からも読み取れるが、多様性をより尊重し、共生社会をさらに進展させることはとても重要だと思う。
 招致を検討する現段階から、障害者や先住民族のアイヌ民族など大多数ではない立場の人たちの声を丁寧に聞く姿勢は欠かせない。招致の可否にかかわらず、そうしたプロセスの積み重ねが社会の変化につながるだろう。
 市民の関心が高まっていないと言われている招致活動。多様な声を聞き、誰にもわかりやすく納得できる形で進めていってもらいたい。
(バンクーバー冬季パラリンピック・パラアイスホッケー銀メダリスト、北海道新聞パラスポーツアドバイザー)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/642216

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<函館>アイヌ文様入りマスクを制作 箕浦有望さん(39)

2022-02-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/05 05:00

 函館市北方民族資料館(末広町)で販売するオリジナルマスクを制作する。マスクの左上にきらきらと光るアイヌ文様が特徴。新型コロナウイルス対策でマスク着用が日常化する中、「ぱっと目を引く格好いいアイヌ文様入りのものを使ってもらえたら」。
 北斗市内の歯科医院に勤務する歯科衛生士。同館の知人を通じて制作の依頼を受けた。文様は、肌にデザインを施す「ボディージュエリー」用のラメを使い、ラベンダーや黒、白など8色あるマスクに合わせて色を変える。
 昨春から同館で販売を始めたところ、たちまち人気商品に。デザインは2種類あり、今後、増やしていく予定だという。同館のみの販売で1枚650円。(足立結)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/642209

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アイヌ楽器の奥深さ 感銘 紙・松橋両氏が製作者訪問

2022-02-06 | アイヌ民族関連
赤旗 2022年2月5日(土)
北海道釧路
 日本共産党の紙智子参院議員と松橋ちはる参院北海道選挙区予定候補は3日、釧路市を訪ねアイヌ民族に伝わる竹製楽器、口琴(こうきん)ムックリ製作と演奏の第一人者、鈴木紀美代さんと懇談しました。
 削った竹にくくり付けた綿糸を引き、震わせて音を出すムックリ。唇や舌の触れ具合で音色を変化させます。
 アイヌ工芸品職人だった祖父の秋辺福治さん、父の福太郎さんのムックリを手伝い、1988年に独立。観光の最盛期には年間6万本、いまは3万本を作製し、夫の政昭さんは「100万本以上作っています。ギネスに申請したい」と言います。
 2011年、ロシアで開かれた第7回「国際口琴大会」で紀美代さんのムックリが最優秀賞に選ばれました。
 同席した滝地良子さん(白糠=しらぬか=町)は「アイヌでもアイヌ語を話せるわけではなく、アイヌの言葉を残していきたい」と話します。
 松橋氏は「アイヌ語をはじめ、アイヌ文化を公教育に位置付けることが大事ですね」と応じ、昨年4月、アイヌ語の話者の育成を国会で取り上げた紙氏は「ムックリの奥深さを学びました。アイヌ文化の伝承を訴え続けます」と表明しました。
 紀美代さんは「紙さん、松橋さんに思いが伝わってうれしい」と語ります。村上繁党市議が案内しました。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2022-02-05/2022020514_02_0.html

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マクンベツアイヌ文化伝承保存会 「アイヌ文化奨励賞」を受賞

2022-02-06 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2022/02/05 10:38
 【幕別】マクンベツアイヌ文化伝承保存会(廣川昌嘉会長)が今年度のアイヌ文化奨励賞を受賞した。4日、幕別町役場で表彰の伝達式が行われ、関係者は「今後の活動の励みになる」と喜んでいる。
 同保存会は、前身の「マクウンベツアイヌ文化保存会」として1984年に設立。活動休止を経て、2005年に現名称に変わった。現在は、ガマやオオウバユリ、オヒョウなど希少な植物の採取、樹木の皮を使ったア...
●この記事は会員限定です。勝毎電子版に登録すると続きをお読みいただけます。
https://kachimai.jp/article/index.php?no=553529

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「水銀入りの魚と知っていても食べざるを得ない」“ブラジルの水俣”アマゾン環境破壊の現場を独自取材【報道特集】

2022-02-06 | 先住民族関連
TBS 2022/02/05 15時54分
世界最大の熱帯雨林、南米のアマゾンで環境破壊が加速しています。私たちは先住民が住む地域を特別な許可を得て取材。アマゾンで起きている問題の深刻な実態が明らかになりました。
■1年間に東京都6個分の森林が消失
南米大陸に広がるアマゾン。熱帯雨林は日本の国土面積の15倍に及び、大量の酸素を生み出すため「地球の肺」とも呼ばれます。先住民の居住地域など広い地域で開発は厳しく規制されていますが近年、森林の違法伐採が加速しています。アマゾンの樹木は海外向けの木材として高値で取引されるほか、農地としての開拓も進み、1年間の森林伐採面積は約1万3000平方キロメートル、東京都の面積の6倍にも相当します。
ブラジル政府は「2028年までに、森林の違法伐採をゼロにする」という目標を掲げますが、ボルソナロ大統領はアマゾンの開発に積極的な発言を繰り返しています。
ブラジル ボルソナロ大統領:
アマゾンは大変豊かな場所だ。例えば、生態系や鉱物資源、広大な空間、天然ガス、石油、水資源がある。
現在、議会には先住民の居住地域を変更し開発を進めることを目的とする複数の法案が提出されています。
■先住民の殺害も 横行する違法伐採
現場では何が起きているのか。
特別な取材許可を得て、ブラジル北部タパジョス川沿いにある、先住民ムンドゥルク族の集落を目指します。ムンドゥルク族は広大なアマゾンに太古の昔から暮らし、今はジャングルのなかに約1万人が80の集落を作っているとされます。
この地域一帯の首長を40年近く務めるジュアレス氏。強い危機感を抱いています。
ムンドゥルク族 首長 ジュアレス氏(61):
これほどまでに多くの違法業者が入ってきているのは過去に見たことがありません。森や清流、あらゆるところで違法な業者が土地を荒らしていくのです。
多くの違法業者がムンドゥルク族の土地に侵入し、環境を破壊しているというのです。さらに違法業者を監視・告発していた先住民のリーダーが命を奪われる事態にまで発展しました。
ムンドゥルク族 首長 ジュアレス氏:
違法な伐採業者が地域のリーダーを殺害しています。いつも最前線で土地を守っている人たちが犠牲になっているのです。
■自警団のパトロールに密着“侵入者”の痕跡が
ある朝、若い男たちがボートに乗り込みました。違法業者を監視するためにムンドゥルク族が組織した“自警団”です。
萩原 豊 記者:
違法な侵入者がいないか、集落の若者達が見回りをしています。手には銃にナタ。緊張感が漂います。
同行した先住民の若きリーダーの一人、アンデルソン氏が異変に気付きました。
先住民協会 会長 アンデルソン氏(31):
この痕跡は今日ついたものですよ。きっと、夜の間に動いているのでしょう。
泥のなかに残った轍。それほど時間が経っておらず、木材を運び出すためのトラクターのものとみられます。
先住民協会 会長 アンデルソン氏:
この道の木を切って、切り拓いて、持ち去っている。私たちの土地から盗んでいるんですよ。許可もなく、勝手にね。他にも道があるから、必ず奴らを見つけてやる。
■アマゾンに迫る新たな危機 “違法なゴールドラッシュ”
アマゾンの破壊は違法伐採だけではありません。ムンドゥルク族の先祖がいた場所だという「聖地」の近く。川の中央あたりにいくつもの船が不自然に停泊しています。これらは「金」を違法に採掘する業者の船です。川を進むと、次々と違法採掘船が現われました。
業者の目的は川底の土砂を掘り返し、砂金をさらうこと。これ以上船に近づくと「銃撃される」おそれもあるといいます。この川の上流では300隻以上が、列をなしていたことも確認されています。関係者の協力を得て採掘船の内部へ入ると、長期生活に備えてか大量のガスボンベなどが積まれていました。業者たちはこうした船の上で生活しながら、金の採掘を続けるといいます。
■えぐられた大地 違法採掘は川以外にも
違法採掘の現場は川だけではありません。川岸からジャングルの細い道を分け入ると、人の手によって掘り返されたとみられる地面が数か所見つかりました。
先住民協会 会長 アンデルソン氏:
違法採掘がこの先も続いていますが、これ以上、奥まで歩いて行くと危険です。危ないのは違法業者と出くわすことです。私たちは少人数ですから身に危険が及ぶかもしれません。
萩原記者:
違法な金の採掘現場にやってきました。ここから地面が大きくえぐられています。大規模なジャングルの破壊が起きています。
この地域だけで3万から5万人の採掘業者がいるとされ“違法なゴールドラッシュ”と呼ばれています。国際NGOなどの調査では、金の採掘による川の破壊は600キロ以上にわたり、2500以上の違法な採掘鉱山があるとされます。
■違法な採掘が人をも蝕む
さらに、こうした採掘によって先住民の身体も蝕まれていることが明らかになりつつあります。ムンドゥルク族の集落に一つだけある教室で学ぶウェンディさん。将来の夢は大学に進学し、歴史家になることです。
5年前、13歳のときに突然、右脚の状態が悪くなりました。それまでは健康そのものだったといいます。
ウェンディさん:
当時は、足を全く動かせませんでした。感覚すらありませんでしたから。
足の感覚を失い2年もの間、寝たきりに近い状態に。原因は分かりませんでした。
ウェンディさん:
魚を食べたら足が腫れるようになりました。母も同じような症状になって、歩くことができなくなりました。その母に『水銀の影響じゃないか』と言われたんです。
実は、金の違法採掘に水銀が大量に使われているのです。砂金を含んだ泥に水銀を混ぜると金が吸着します。この塊を熱して水銀を蒸発させると、金だけを取り出すことが可能になります。金が吸着しなかった大量の水銀はそのまま川に捨てられ、この地域では2年間で100トン以上もの水銀が使われたと推計されています。
■基準の4倍の水銀が検出された10歳児も
水銀の被害について、ムンドゥルク族は「徹底的に調査して欲しい」と手紙で訴えました。
ムンドゥルク族が水銀調査を訴えた書簡:
『子ども達が汚染されること、川が滅びることを心配しています。私たちは、この件を徹底的に調査してもらいたいのです』
これをきっかけに専門医ら15人による国立研究機関の調査団が始動。約200人の先住民から聞き取りを行い、全員の髪の毛を採取して水銀の量を分析したところ…。
調査団責任者 パウロ・バスタ医師:
何と言えばいいのでしょうか。驚きの結果でした。200人の髪の毛を調べましたが、全ての髪の毛から水銀が検出されました。
その濃度も問題でした。WHOが定めた安全基準を6割の人が超えていたのです。基準の4倍の水銀が検出された10歳児もいました。
調査団責任者 パウロ・バスタ医師:
結果を分析すると明らかになったのは、水銀濃度が高い人たちには、神経系の症状が現われているということです。
調査団が面談したムンドゥルク族の子ども達には視野の変動や筋萎縮などの症状があったほか、近年は問題を抱えて生まれてくる乳児も増えているといいます。
右脚が突然悪くなったウェンディさんも診察を受けていました。
調査団責任者 パウロ・バスタ医師:
ウェンディさんは調査したなかで、水銀被害が最も大きい集落で生活していた人でした。
ウェンディさんは毛髪の水銀濃度が高く、感覚機能にも問題があり、水銀による影響の可能性が高いとされました。また、別の子ども達には記憶障害や言語、学習能力の遅れも確認。
調査団が地域の川で捕れた88種類の魚を分析したところ、全ての魚から高い濃度の水銀が検出されたのです。
集落の看護師ルシエーニ・サウさん:
釣った魚は、毎日食べます。みんな、魚に水銀が含まれていることを、知っていても食べざるを得ないんです。
■“ブラジルの水俣”「助けてほしい」
アマゾンでの水銀汚染は、日本の水俣病に重ねられ、“ブラジルの水俣”とも呼ばれ始めています。
調査団責任者 パウロ・バスタ医師:
水銀問題の対応について日本はブラジルに多くのことを伝えられるはずです。健康被害を解決に導く方法や『政府がどう対応すべきか』といったことです。
ブラジルは、水銀の汚染から健康や環境を保護するための「水銀に関する水俣条約」を批准しています。ところが…。
先住民を支援する弁護士 バニュード・ペレーラ氏:
ブラジル政府は、いまこのアマゾンで起きている全ての環境犯罪を重く見ていません。単に無視しようとしているのです。
現在、アマゾンの開発を目的とした複数の法案が議会で審議されています。先住民は採掘などが“合法化”されるとして抗議を続けています。ムンドゥルク族の首長は、こうしたブラジル政府の姿勢に憤ります。
ムンドゥルク族 首長 ジュアレス氏:
ボルソナロ大統領は、きっと、アマゾンを殺したいのでしょう。私たちにとって大切なのは、お金ではないのです。世界中の人々が、生きていける環境です。
アマゾン先住民の“闘い”。世界は、どう対応するのでしょうか。
先住民協会 会長 アンデルソン氏:
日々、脅迫を受けています。皆さんに助けてほしい。ここは、私たちだけのものではなく世界中の人たちのものなんです。
動画の全編はTBS NEWS公式YouTubeへ
(報道特集1月29日放送より抜粋・編集)
※情報提供は番組ホームページへ
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6001341.htm

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祭りや料理だけじゃない...航海術や竹馬まで、世界の「多様」な無形文化遺産

2022-02-06 | 先住民族関連
ニューズウィーク2/4(金) 19:08配信
<グローバル化が進む現代になっても、世界各地には地元で大切に受け継がれてきた多様で豊かな伝統文化がある>
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「無形文化遺産」リストは、グローバル化が急速に進むなか、世界には多様な文化があること、またそれぞれの土地に伝わる慣習や知識、技術、芸術が現代世界にどのように息づいているかを教えてくれる。2021年にも数々の魅力的な無形文化遺産がリストに加わった。その一部を紹介しよう。
01. アワフンの陶器づくり
ペルー
ペルー北部の先住民族アワフンはこの1000年間、動植物や地形、天体などに基づく精巧な幾何学デザインの陶器を作ることを通じて、自然界とつながってきた。とりわけ女性たちにとって、陶器作りは自己表現の手段でもある。年長の女性たちが若い世代に陶器作りの技術を教えることにより、民族の文化的価値観を伝えてきた。
02. 聖体祭
パナマ
キリスト教のカトリック教会の伝統と、地元の文化的慣習、伝承が合わさった聖体祭のお祭り。バーレスクダンサー、劇団、ドラァグクイーン、聖職者が一緒になって祭りを盛り上げる。人々はカラフルな衣装と仮面で行進し、路上で踊ったり、互いの家を訪ねたりする。子供たちも自分の仮面を作ったり、踊りの教室に通ったりして、祭りを楽しむ。
03. チェブジェン
セネガル
チェブジェンとは、セネガルの漁村で母親から娘へと伝えられてきた魚とコメと野菜の料理のこと。料理のレシピだけでなく、さまざまな文化的慣習も世代を超えて受け継がれてきた。例えば、食べるときは左手でボウルを持たなくてはならず、コメを1粒たりとも床に落としてはならないとされている。料理の中身は、その日のイベントをどのくらい大切だと思っているか、その日の客のことがどのくらい好きかによって変わる。
04. トゥブリダ
モロッコ
モロッコの馬術パフォーマンス、トゥブリダでは、何世紀にもわたり口伝えで脈々と受け継がれてきた伝統にのっとり、騎兵と軍馬の集団が昔の戦いで実践されていた戦い方を再現する。騎兵はその時代の衣装と装身具を身に着け、軍馬も伝統的なデザインの馬勒(ばろく)と鞍(くら)で着飾って登場する。
05. ナミュールの竹馬騎馬戦
ベルギー
ベルギー南部に位置する都市ナミュールでは、15世紀初頭にルーツを持つ竹馬騎馬戦が今日も町の文化を象徴するイベントとして続けられている。試合はチーム対抗で行われ、伝統的な衣装を着て竹馬に乗った参加者たちが戦う。相手チームの全員を竹馬から落とせば勝ちだ。長い歴史を通じて男性しか参加が許されていなかったが、2018年から女性にも門戸が開放された。
女神の像を川に沈めるインドの祭り
06. トリュフ狩り
イタリア
イタリアの多くの村落では何世紀もの間、トリュフ狩りの技術が継承されてきた。トリュフ狩りには、高度な知識と技術が不可欠だ。まず、トリュフを見つけることが容易でない。これは、専門的な訓練を受けた犬の力を借りて行う。そして、土壌に関する深い知識を基に、トリュフが育つ環境を破壊しないように細心の注意を払って採取しなくてはならない。
07. トルコのアラビア書道
トルコ
トルコには、「ハット」と呼ばれるアラビア書道の長い伝統がある。書家が伝統的な道具を使って、独特の書体でアラビア文字を描き上げる。これは情報伝達の手段であり、視覚芸術でもある。もともとはイスラム教の聖典コーランなどを書き写すために用いられていた。今日では、宗教的な文書やモスク(イスラム礼拝所)、公衆浴場などで見ることができる。
08. バフシ
ウズベキスタン
熟練の弁士が伝統的な弦楽器を片手に、地元に伝わる民話や伝説に基づく古い叙事詩を語り聞かせる語りの芸、バフシは、ウズベキスタンの大人にも子供にも愛されているパフォーマンスアートだ。取り上げられる物語のテーマは、愛と友情、郷土愛、絆など。弁士たちは、長大な叙事詩を全て完全に暗記し、何も見ずにそらんじなくてはならない。
09. ドゥルガー・プージャの祭り
インド
ドゥルガー・プージャは、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを供養する10日間のお祭りだ。祭りの数カ月前から、人々はガンジス川の粘土を集めてドゥルガーの像を作り始める。そして、初日に女神像に目が描き入れられて、祭りが始まる。期間中は、職人が作品を展示したり、伝統的な太鼓の演奏が行われたりする。祭りの最後の日、粘土の女神像が川に沈められる。こうして、ドゥルガーが川に帰っていくのだ。
10. ノーラー
タイ
タイ南部で500年以上の歴史を持つ舞踊。踊り子はテンポの速い音楽に合わせてアクロバチックな踊りを披露し、ブッダにまつわる物語や地元の伝承を踊りで表現する。カラフルで手の込んだ衣装に、見る者は息をのまずにいられない。
11. カロリン諸島の航海術とカヌー作り
ミクロネシア連邦
ミクロネシア連邦のカロリン諸島の人々は歴史を通じて、地元の木材で頑丈なカヌーを作り、海図や機器を用いず、卓越した航海術を駆使して長距離航海を行ってきたことで知られる。高度な航海技術により、この土地の人々は太平洋のさまざまな島に移り住んできた。環境の悪化などにより、近年はその伝統も廃れつつある。ユネスコはこれを「緊急に保護する必要のある無形文化遺産」と位置付けた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9390d2dde09491998964f993108a4fdf2b40698

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グルメ漫画じゃないのに「食レポ」が絶妙な3作品 「沁みこんできやがる……」

2022-02-06 | アイヌ民族関連
マグミクス 2/5(土) 20:10配信
犯罪的すぎる「ビールの名場面」
 食事は生きるために必須なもの。グルメマンガでなくても、食事のシーンは多く描かれます。今回は、グルメマンガ以外でも食事の描写や「食レポ」が秀逸な名作を振り返ります。
●『ゴールデンカムイ』
 日露戦争後の北海道・樺太で繰り広げられる、アイヌの金塊を巡るサバイバルバトルを描いたマンガ『ゴールデンカムイ』。かなりエグい描写や、極限状態での頭脳戦も描かれていますが、それと同じくらい魅力的なのが、アイヌ文化に関しての細かな説明や北海道の大自然の描写、そしてその自然の恵みとしてのグルメシーンです。
 序盤から主人公・杉元と行動をともにするアイヌの少女・アシリパ(リは小文字表記)が、リスやウサギを獲ってはチタタプ(山刀で叩いて骨ごとひき肉にする調理法)にして鍋にして食べたり、カワウソの頭丸ごと煮を作ったりと、北海道のアイヌ料理ならではのメニューが目白押し。その他、エゾカジカのオハウ(汁物)、シャチの竜田揚げ、ラッコ鍋など、本土で暮らしていたらまず食べられない珍味がどんどん出てきます。
 日露戦争で「不死身」と恐れられた歴戦の男・杉元が、食べている料理がなぜ美味しいのかを的確に分析して説明する「食レポ」も見事。また、アシリパが時折食事中に見せる何とも言えない表情(「オソマ(ウンコ)」と呼んでいた味噌を初めて食べる時など)や、白石の素直すぎる反応なども面白く、食事シーンだけでもずっと見ていたいくらいです。また、作中で使われるアイヌ語の「ヒンナ」という言葉には、「いただきます」や「美味しい」「食材への感謝」などいろんな意味があり、汎用性があります。
●『カイジ』
 言わずと知れたギャンブルマンガの金字塔「カイジ」シリーズの「食レポ」シーンと言えば、なんといっても『賭博破戒録カイジ』での、帝愛の地下送りになったカイジがビールを飲む場面でしょう。
 地下独自の通貨「ペリカ」を貯めて、「1日外出券」を手に入れようと決意するカイジでしたが、地下労働者のE班班長・大槻が「無理は続かない……」と「キンキンに冷えた」ビールを置いていったことがきっかけで、欲望のタガが外れてしまいます。
 カイジが一気にビールを飲み干すと「犯罪的だっ……!」「沁みこんできやがる……」「本当にやりかねない……っ!ビール1本のために……強盗だって……!」と、福本節全開の「酒テロ」コメントが飛び出しました。そして、誘惑に負けたカイジは、高額で売られているビールや焼き鳥などに「ペリカ」を使って、「豪遊」してしまうのです。
 それにしても、どこにでもある普通の缶ビールで、ここまで美味しそうに見せるのはさすがです。アニメだと、カイジの声を担当する萩原聖人さんの名演もあって、余計たまりません。
 その他、帝愛・兵頭会長のワイン直舐め、ステーキわしづかみ描写や、「24億脱出編」でのカイジ、マリオ、チャンのさまざまな飲酒、食事シーンなども印象的です。そして、地下でカイジをビールで堕とした大槻のスピンオフマンガ『1日外出録ハンチョウ』では、悠々自適な地下労働者大槻たちのさまざまなグルメライフ、休日の過ごし方が描かれており、飯テロが止まりません。
不良高校生から飛び出すまさかの語彙
●『ジョジョの奇妙な冒険』
 作中のセリフのほとんどが独特な言語センスで彩られている『ジョジョの奇妙な冒険』は、たまにある食事シーンまで独特です。特に有名なのは、第4部で仗助と億泰がイタリア料理店「トラサルディー」を訪れた際の、億泰の一連の「食レポ」。
 億泰は食前の「キリマンジャロの雪解け水」からデザートの「プリン」まで、あまりの美味しさに「ゥンまああ~いっ」と叫び続けます。また、料理を例える際に「アルプスのハープを弾くお姫様が飲むような味」や「たとえるならサイモンとガーファンクルのデュエット! ウッチャンに対するナンチャン!」「大して好きでもねェ豆をフト気づいてみたら一袋食ってたっつーカンジ」など、不良高校生とは思えないワードセンスを駆使していました。
 散々食事を楽しんだ挙句、店主・トニオのスタンド「パール・ジャム」の効能で、健康まで手に入れるなんて羨ましい限りです。
『ジョジョ』では他にも、ジョセフがイタリアで食べる「イカ墨パスタ」や、花京院の「さくらんぼレロレロ」、ブチャラティチームの食卓、ヴェルサスがプッチ神父のために行うテイスティング、ジャイロが淹れるコールタールみたいな「イタリアンコーヒー」、豆銑礼が追っ手が来ているにもかかわらず作る「ロマノフ」など、多岐にわたる奇妙な食事シーンが思い出されます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72ab96c41186c25609a8e87db83f9bcc26c4bf72

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