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アイヌ舞踊とCG融合の新演目 阿寒湖イコロ、リハーサル公開

2019-03-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/05 02:22 更新
 【阿寒湖温泉】アイヌ古式舞踊などを上演する劇場「阿寒湖アイヌシアターイコロ」(釧路市阿寒町)は4日、コンピューターグラフィックス(CG)とアイヌ舞踊などを融合させた新演目「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」のリハーサルを報道陣に公開した。19日から上演する。
 アイヌ民族が狩猟の神「ホロケウカムイ」とあがめたエゾオオカミの絶滅を題材に、自然との共生のあり方を問う物語。上演時間は約40分。阿寒アイヌ工芸協同組合(同)が公演を担う。
 リハーサルでは、アイヌ音楽、雨や風の音、動物の鳴き声などを組み合わせた曲が流れ、舞台上にCGで阿寒の森などを立体的に投影。その中でエゾオオカミを表現した現代舞踊や、アイヌ民族の古式舞踊が披露された。
 16、17の両日には、午後2時からと同4時からの2回、無料のプレ公演が行われる。19日からは毎日午後9時15分開演、入場料は一般2200円、小学生600円。(佐竹直子)
◆イコロとホロケウカムイのロは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/282812

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阿寒アイヌ工芸協同組合と阿寒観光協会まちづくり推進機構、デジタルアートとアイヌ古式舞踊が融合した作品「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」を3月19日から上演

2019-03-05 | アイヌ民族関連
観光経済新聞2019年3月4日

 阿寒アイヌ工芸協同組合と阿寒観光協会まちづくり推進機構は、デジタルアートとアイヌ古式舞踊が融合した作品「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」を3月19日から上演する。
アイヌ文化の普及啓発活動に取り組む阿寒アイヌ工芸協同組合(北海道釧路市阿寒町 代表理事:西田正男)と日本版地域DMOとして観光地域づくりに取り組むNPO法人 阿寒観光協会まちづくり推進機構(北海道釧路市阿寒町 理事長:大西雅之)は、アイヌ文化への国内外からの注目が集まる中、より多くの方々にアイヌ文化に触れ、より深く理解してもらうために阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ*」の演目を一新し、デジタルアートとアイヌ古式舞踊を融合した新プログラム、「阿寒ユーカラ**『ロストカムイ』」を制作、2019年3月19日(火)より一般上演を開始いたします。
「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」ディーザー動画
https://www.youtube.com/watch?v=DnDYucmevCE
このプログラムは、阿寒湖温泉のアイヌの人々が継承してきた歌や踊りなどの伝統x文化を、国内外から同地を訪れる多くの人々に知ってもらうために企画されたもので、ヨシダ ナギ、Kuniyuki Takahashi、UNO、WOW inc.、坂本大輔(JTBコミュニケーションデザイン)といった、写真やデジタルアート、サウンドデザインなどの分野で注目を集めるクリエイターが阿寒湖に集結し、アイヌ古式舞踊、現代舞踊、3DCG、7.1chサラウンドを組み合わせ、5台のプロジェクターで舞台を立体化した新演目、「ロストカムイ」を制作しました。
同作では、「アイヌとエゾオオカミとの共生」をテーマとした物語がデジタル技術と舞踊で立体的に再現され、自然を尊び共存してきたアイヌの人々の暮らしの中から生まれた歌や踊りなど、アイヌの世界観を存分に体感することができます。加えて、「アイヌ古式舞踊」と「イオマンテの火まつり 」の演目もリニューアルし、伝統的かつ斬新な演出でアイヌ文化をご紹介します。
* 「イコㇿ」はアイヌ語で「宝物」の意味。小さい「ㇿ」はアイヌ語音を表現したもの。(英語表記はIkor)
** 「ユーカラ」はアイヌ民族に伝わる「叙事詩」を意味する言葉(英語表記はYukar)
■新演目の概要
阿寒ユーカラ「ロストカムイ」
公演開始日:2019年3月19日(火)
公演時間:3~4月は21時15分より1公演
5~6月の土日祝日、7~10月は15時、21時15分の2公演
上演時間:約40分
当日入場料:​大人2,200円、小学生600円
阿寒ユーカラ「古式舞踊(新版)」
公演開始日:2019年3月19日(火)
公演時間:3~4月は20時15分より1公演
5~10月は11時より1日3公演
上演時間:約30分
当日入場料:大人1,080円、小学生600円
阿寒ユーカラ「イオマンテの火まつり(新版)」
公演日:4月21日~11月30日
公演時間:20時15分より1公演
上演時間:約30分
当日入場料:大人1,200円、小学生600円
※上演会場はいずれも阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」
※公演時間の詳細は、下記の年間公演スケジュールをご覧ください。
■ チケット購入方法
購入場所:阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」窓口および阿寒湖温泉街の旅館、ホテルのフロント
※15名以上は団体予約(10%引)も承ります。詳細は下記までお問い合わせください。
阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」(阿寒湖温泉アイヌコタン内)
TEL: 0154-67-2727 / FAX: 0154-67-2657 / Email: akanainu@gmail.com
阿寒ユーカラ「ロストカムイ」の物語
アイヌは「動物にも、草木にも、水や火や風にもカムイ(アイヌ語で神様の意味)が宿る」と信じています。特にエゾオオカミは狩りをする神「ホロケウカムイ」と呼ばれ、カムイの中でもアイヌに狩りを教え、時に助ける特別なカムイとされてきました。しかし、エゾオオカミは明治時代から減少し、現在では絶滅に至ってしまいました。失われたカムイ、ホロケウカムイを、かつてアイヌの人々と共に生きた阿寒の森とともに舞台に再生。アイヌが畏怖し敬まってきたカムイを、伝統的な古式舞踊と現代舞踊によって再現する「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」として舞台化しました。今日までアイヌの人々が口承文芸として伝えてきたユーカラ(叙事詩)の世界が、ここ阿寒湖で描かれます。
阿寒ユーカラ「ロストカムイ」プレオープンのご案内
阿寒湖アイヌシアター イコㇿでは、3月16日(土)・17日(日)に新演目、阿寒ユーカラ「ロストカムイ」の
プレビュー公演を行います。予約不要でどなたでもご参加いただけます。
(※入場者数には制限がございますので、満席の場合はご入場いただけない場合がございます。)
プレビュー公演日時:3月16日(土)・17日(日)各日14:00~、16:00~の2回公演
上演時間:約40分
入場料:無料(予約不要)​
年間公演スケジュール
上演会場 阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」概要
日本初のアイヌ文化専用屋内劇場として2012年にオープン。国の重要無形文化財・ユネスコ世界無形文化遺産である「アイヌ古式舞踊」等を上演し、年間約6万人の観客を動員しています。
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阿寒アイヌ工芸協同組合と阿寒観光協会まちづくり推進機構、デジタルアートとアイヌ古式舞踊が融合した作品「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」を3月19日から上演
2019年3月4日
NEW!
 阿寒アイヌ工芸協同組合と阿寒観光協会まちづくり推進機構は、デジタルアートとアイヌ古式舞踊が融合した作品「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」を3月19日から上演する。
アイヌ文化の普及啓発活動に取り組む阿寒アイヌ工芸協同組合(北海道釧路市阿寒町 代表理事:西田正男)と日本版地域DMOとして観光地域づくりに取り組むNPO法人 阿寒観光協会まちづくり推進機構(北海道釧路市阿寒町 理事長:大西雅之)は、アイヌ文化への国内外からの注目が集まる中、より多くの方々にアイヌ文化に触れ、より深く理解してもらうために阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ*」の演目を一新し、デジタルアートとアイヌ古式舞踊を融合した新プログラム、「阿寒ユーカラ**『ロストカムイ』」を制作、2019年3月19日(火)より一般上演を開始いたします。
「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」ディーザー動画
このプログラムは、阿寒湖温泉のアイヌの人々が継承してきた歌や踊りなどの伝統x文化を、国内外から同地を訪れる多くの人々に知ってもらうために企画されたもので、ヨシダ ナギ、Kuniyuki Takahashi、UNO、WOW inc.、坂本大輔(JTBコミュニケーションデザイン)といった、写真やデジタルアート、サウンドデザインなどの分野で注目を集めるクリエイターが阿寒湖に集結し、アイヌ古式舞踊、現代舞踊、3DCG、7.1chサラウンドを組み合わせ、5台のプロジェクターで舞台を立体化した新演目、「ロストカムイ」を制作しました。
撮影:ヨシダ ナギ
同作では、「アイヌとエゾオオカミとの共生」をテーマとした物語がデジタル技術と舞踊で立体的に再現され、自然を尊び共存してきたアイヌの人々の暮らしの中から生まれた歌や踊りなど、アイヌの世界観を存分に体感することができます。加えて、「アイヌ古式舞踊」と「イオマンテの火まつり 」の演目もリニューアルし、伝統的かつ斬新な演出でアイヌ文化をご紹介します。
* 「イコㇿ」はアイヌ語で「宝物」の意味。小さい「ㇿ」はアイヌ語音を表現したもの。(英語表記はIkor)
** 「ユーカラ」はアイヌ民族に伝わる「叙事詩」を意味する言葉(英語表記はYukar)
■新演目の概要
阿寒ユーカラ「ロストカムイ」
公演開始日:2019年3月19日(火)
公演時間:3~4月は21時15分より1公演
5~6月の土日祝日、7~10月は15時、21時15分の2公演
上演時間:約40分
当日入場料:​大人2,200円、小学生600円
阿寒ユーカラ「古式舞踊(新版)」
公演開始日:2019年3月19日(火)
公演時間:3~4月は20時15分より1公演
5~10月は11時より1日3公演
上演時間:約30分
当日入場料:大人1,080円、小学生600円
阿寒ユーカラ「イオマンテの火まつり(新版)」
公演日:4月21日~11月30日
公演時間:20時15分より1公演
上演時間:約30分
当日入場料:大人1,200円、小学生600円
※上演会場はいずれも阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」
※公演時間の詳細は、下記の年間公演スケジュールをご覧ください。
■ チケット購入方法
購入場所:阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」窓口および阿寒湖温泉街の旅館、ホテルのフロント
※15名以上は団体予約(10%引)も承ります。詳細は下記までお問い合わせください。
阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」(阿寒湖温泉アイヌコタン内)
TEL: 0154-67-2727 / FAX: 0154-67-2657 / Email: akanainu@gmail.com
阿寒ユーカラ「ロストカムイ」公演映像より
阿寒ユーカラ「ロストカムイ」の物語
アイヌは「動物にも、草木にも、水や火や風にもカムイ(アイヌ語で神様の意味)が宿る」と信じています。特にエゾオオカミは狩りをする神「ホロケウカムイ」と呼ばれ、カムイの中でもアイヌに狩りを教え、時に助ける特別なカムイとされてきました。しかし、エゾオオカミは明治時代から減少し、現在では絶滅に至ってしまいました。失われたカムイ、ホロケウカムイを、かつてアイヌの人々と共に生きた阿寒の森とともに舞台に再生。アイヌが畏怖し敬まってきたカムイを、伝統的な古式舞踊と現代舞踊によって再現する「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」として舞台化しました。今日までアイヌの人々が口承文芸として伝えてきたユーカラ(叙事詩)の世界が、ここ阿寒湖で描かれます。
撮影:ヨシダ ナギ
阿寒ユーカラ「ロストカムイ」プレオープンのご案内
阿寒湖アイヌシアター イコㇿでは、3月16日(土)・17日(日)に新演目、阿寒ユーカラ「ロストカムイ」の
プレビュー公演を行います。予約不要でどなたでもご参加いただけます。
(※入場者数には制限がございますので、満席の場合はご入場いただけない場合がございます。)
プレビュー公演日時:3月16日(土)・17日(日)各日14:00~、16:00~の2回公演
上演時間:約40分
入場料:無料(予約不要)​
年間公演スケジュール
上演会場 阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」概要
日本初のアイヌ文化専用屋内劇場として2012年にオープン。国の重要無形文化財・ユネスコ世界無形文化遺産である「アイヌ古式舞踊」等を上演し、年間約6万人の観客を動員しています。​
阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」
名称:阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」
所在地:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-84
座席数:332席 + 後部立見観覧数:120人
HP: https://www.akanainu.jp​
阿寒湖温泉とアイヌ
阿寒湖温泉は、火山と森と湖が織りなす豊かな原生的景観を有する「阿寒摩周国立公園」内に位置し、日本の先住民族であるアイヌの人々と日本人がともに暮らしてきた歴史があります。現在も約120人が暮らす北海道最大規模のアイヌコタン(集落)があり、自然と共存してきたアイヌの人々の暮らしやそこから生まれた音楽や歌、踊りを継承してきました。また、阿寒湖温泉地域は2016年より訪日外国人観光客を地方へ誘客する取組みの「観光立国ショーケース」(観光庁)や「国立公園満喫プロジェクト」(環境省)の先行地域の1つに選定され、地方創生のモデルケースとして様々な取り組みを進めています。​
国内外から注目を集めるアイヌ文化
いま、アイヌ文化が国内外から注目を集めています。明治後期の北海道を舞台にアイヌ民族が登場する冒険活劇マンガが幅広い世代から人気を集め、アイヌ文化に関心を寄せるきっかけとして話題となっています。国外においても数ヵ国語で出版され、今年開催予定の大規模な漫画展のシンボルにアイヌ民族の少女を起用しようという海外の博物館も登場するなど、国内外からアイヌへの関心が高まっています。
アイヌとクリエイターによるコラボレーション​
阿寒ユーカラは、阿寒湖畔のアイヌの人々とクリエイターとのコラボレーションによって生まれました。
参加クリエイター
アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影し発表。唯一無二の色彩と生き方が評価され、TVや雑誌などメディアに多数出演。講談社出版文化賞【写真賞】を受賞。待望のアイヌの人々の撮影を、冬の結氷した阿寒湖で実施。(HP: http://nagi-yoshida.com)​
Kuniyuki Takahashi / サウンドデザイナー、プロデューサー、DJ
北海道札幌市を拠点に活動。国境を問わず常に独特の世界観を持つ音楽は、世界各国のプロデューサー、DJから高い評価を得る。今回、アイヌの歌声と阿寒の自然の音をミックスしたディープなサウンドをシアターに響かせる。
UNO / ダンサー、ライブディレクター、イラストレーター
抜群のスキルとイマジネーションで見る者を魅了し続け、クリエイターの振付やファッションモデル、イラストレーターなど多岐に活躍するソウルフルなFemale dancer。安室奈美恵、EXILEなど国内外のクリエイターとの共演、演出も多数。
WOW inc.
デザイン、アート、テクノロジーを統合したモノ、コトを生み出すクリエイティブ集団。CG Design・VFXを中心に、映画/ドラマ、CM、イベントなど、高品質な3DCG映像制作、演出を手掛ける。
床 州生 / 阿寒アイヌ工芸協同組合 理事
阿寒湖温泉在住。阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」の舞台監督を務め、永年継承してきたアイヌ古式舞踊に込められた想いを現代舞踊、デジタルアートで伝える。
坂本 大輔 / クリエイティブディレクター(JTBコミュニケーションデザイン)
コピーライター、プランナー、クリエイティブディレクターとしてアーティストのブランディングや広告を中心に活躍。本プロジェクトの企画・原作・クリエイティブディレクションを担う。
2019年7月 阿寒湖の夜の森に「KAMUY LUMINA / カムイ ルミナ」がオープン​
阿寒湖温泉では、国立公園の夜の森を舞台に、アイヌ伝説に基づいたストーリーを体験し、自然との共生の大切さを体感するもう一つのデジタルアートプログラム「KAMUY LUMINA / カムイ ルミナ」が2019年7月にオープンします。「カムイ ルミナ」は、カナダ・モントリオールに拠点を置くデジタルアート集団、「Moment Factory(モーメント・ファクトリー)」が、その土地の文化と自然をもとに創り上げたデジタルアート体験「ルミナ・ナイトウォーク」シリーズのひとつとして制作した作品です。環境省、前田一歩園財団のご協力のもと、夜の自然の森を舞台にアイヌ伝説をもとにした物語を歩きながら体験する、自然にも十分配慮したデジタルアートプログラムで、国立公園では世界的にも初の試みとなります。阿寒ユーカラ「ロストカムイ」とともに、是非ご体験ください。
参照情報
阿寒湖について(釧路・阿寒湖観光公式サイト:http://ja.kushiro-lakeakan.com/area/area_akanko/)
周辺の観光スポット(http://ja.kushiro-lakeakan.com/things_to_do/todo_category/spot/?s_tax=area&s_term=akanko​)
阿寒摩周国立公園について(環境省:https://www.env.go.jp/park/akan/)​
阿寒湖温泉へのアクセス(http://ja.kushiro-lakeakan.com/travelinfo/)
たんちょう釧路空港から阿寒エアポートライナーまたは阿寒バス乗車で約60分
https://www.kankokeizai.com/阿寒アイヌ工芸協同組合と阿寒観光協会まちづく/

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<SDGs 持続可能な未来へ>地球の課題 より身近に 国連が17の目標提唱 福祉・人材育成に重点

2019-03-05 | アイヌ民族関連

北海道新聞03/04 17:00
 国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs=エスディージーズ)」。その言葉を耳にしたり、掲げる17の目標のカラーをあしらったロゴを目にすることが増えてきた。道内でも自治体や企業が動き、市民向けの講演会が相次いで開かれ、大学や高校、中学など教育現場にも取り入れられ始めた。地球の課題を身近に考え、地域の未来につなげる取り組みが広がりつつある。
 SDGsは2030年までに達成すべき世界共通の目標だ。すべての国連加盟国が15年に合意した。地球温暖化で多発する異常気象、生態系の破壊、途上国での水や食料、エネルギーの不足、先進国の少子高齢化や国内格差の拡大など、このままでは地球が「持たない」、日々の暮らしが「続けられない」という危機感が背景にある。「持続可能」とは、50年後、100年後、あるいは千年後の未来の世代に、きちんと地球や地域を手渡せることだ。
 そのために、環境を守り、貧困や格差をなくし、福祉や教育を充実させるなど17の大きな目標を作った。
 17の目標の下には169の具体的な目標を設定している。例えば、目標1の「貧困をなくそう」には「30年までにあらゆる貧困状態にある人の割合を半分にする」、目標12の「つくる責任、つかう責任」には「30年までに世界全体の1人当たりの食料の廃棄を半減させる」などが示されている。他に30年までのエイズ、結核、マラリアの根絶や、20年までの交通事故死傷者の半減なども挙げる。
 日本語で「開発」と言うと、政府開発援助(ODA)や開発局の行うハード面の整備を考えがちだが、SDGsは教育や福祉、人材育成などソフト面に重点を置く。また、これまでの国連の開発目標と違い、途上国への支援だけでなく先進国が国内で取り組む課題を多く盛り込んだ。貧困や飢餓についても、アフリカやアジアの貧しい人の話でなく、「相対的貧困」や「子どもの貧困」などを含め道内にも身近な課題だ。
 北海道は、自然エネルギーや生物多様性の宝庫とされ、食料生産の拠点でもある。一方で、開発に伴う自然環境の破壊やJR北海道の路線廃止問題に表れる過疎化、アイヌ民族の人権など独自の課題も多くある。
 そうした中、政府が昨年6月に選んだ全国29の「SDGs未来都市」には、道と札幌市、後志管内ニセコ町、上川管内下川町の4自治体が入り、都道府県別で最多となった。道は昨年末、「環境エネルギー先進地」や「安全、安心を実感できる社会」など五つの地域目標を掲げる「北海道SDGs推進ビジョン」を策定した。
 15年からSDGsを道内課題に引きつけて活動する市民団体「RCE北海道道央圏協議会」やNPO法人さっぽろ自由学校「遊」は、地域目標を作る市民ワークショップを開き、冊子にまとめている。RCE副代表の山中康裕・北大地球環境科学研究院教授(54)は「地域での行動の積み重ねが地球規模の課題解決につながる」と、道内で取り組みが広がることを期待している。

 6日から、道内のSDGsの取り組みを紹介する「身近にSDGs 持続可能な未来へ」を4回連載します。(関口裕士)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/282733

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「先住民族」周知図る契機に 文化振興は地域活性化にも

2019-03-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/04 16:00
年度内成立目指すアイヌ新法案 阿寒協会、広野会長に聞く
 アイヌ民族の誇りの尊重や共生社会の実現を掲げたアイヌ新法案が2月15日、閣議決定された。釧路・根室管内でも多くのアイヌ民族ゆかりの人が暮らし、各地でアイヌ文化を生かした教育、観光関連の取り組みが進む。政府が本年度中の成立を目指す同法案への評価と期待を、北海道アイヌ協会(札幌市)理事で阿寒アイヌ協会(釧路市阿寒町)会長の広野洋さん(54)に聞いた。(聞き手・佐竹直子)
 ――アイヌ新法案をどう見ていますか。
 「アイヌ民族が法律で初めて先住民族と明記された意義は大きい。今後は、教育や観光の現場でも『アイヌ民族は日本の先住民族』と説明してほしいです」
 ――新法案には、自治体のアイヌ文化振興計画を、交付金で後押しする方針が打ち出されています。
 「アイヌ文化を広げるチャンス。阿寒湖温泉の阿寒アイヌ工芸協同組合は、観光客に祈りの儀式『カムイノミ』を体験してもらうツアーを計画しています。儀式は通常、アイヌ民族と関係者のみで行いますが、観光客にアイヌ文化への理解を深めてもらうのが目的です。市の観光振興にもつながるはずで、国に応援してほしい。市と連携し、計画を進めていきます」
 ――新法案は、アイヌ民族にゆかりのない人たちにも関わりがありますか。
 「アイヌ文化振興の波及効果は、地域に広がります。例えば、阿寒アイヌ協会では、2017年から阿寒湖原産のヒメマスにちなんだ『ヒメマス祭』を開いています。ヒメマスに感謝の祈りをささげる儀式『カパチェプ(ヒメマス)ノミ』を行い、阿寒町商工会青年部や阿寒湖漁協の協力でヒメマス料理などの出店が並びます。アイヌ文化に親しんでもらいつつ、温泉街の集客やヒメマスの販売につなげるのが目標です」
 「アイヌ民族と各種団体が一緒に取り組めば、成果も分け合え、地域活性化につながります。新法案は、アイヌ民族のためだけのものではない。自治体は、地域ぐるみでアイヌ文化を振興しようと、呼び掛けてほしいです」
 ――アイヌ文化を広げるための課題はありますか。
 「継承者がいなければ、広げることはできません。阿寒湖温泉では、アイヌ民族の古老が若手にアイヌ料理や祭壇作りなどの伝統技術を教える講座が行われていますが、若手の大半は休日の少ない観光関連の仕事をしています。講座に参加するためには仕事を休むしかない。アイヌ文化振興の催しも、仕事を休んで協力してくれるため、文化継承に励むほど収入が減ってしまいます。国に対しては、アイヌ文化復興に励む人への経済的支援も要請していくつもりです」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/282728

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先住権の保障を アイヌ民族団体が集会

2019-03-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/04 11:29 更新

先住権の保障などを訴えてデモ行進するアイヌ民族や支援者ら
 アイヌ民族や研究者らでつくるアイヌ政策検討市民会議(札幌)は3日、政府が今国会に提出したアイヌ新法案について考える集会「アイヌによるアイヌのための法律を!」を札幌市内で開いた。市民ら約100人が集まり、アイヌ民族の先住権や自己決定権の保障を求める声が相次いだ。
 集会ではリレートークを行った。樺太アイヌ協会の田沢守会長は、新法案について「多様なアイヌの意見が反映されていない」と指摘し、アイヌ民族の自立した協議機関の設立を呼び掛け、国には憲法で主権を保障するよう求めた。少数民族懇談会の清水裕二会長は、同化政策や差別の歴史を国民に広く伝える重要性を訴えた。
 集会後は新法案の撤回などを求めて、市内中心部の約2キロをデモ行進した。
 新法案は、アイヌ民族を先住民族と位置づけ、差別の禁止やアイヌ文化による地域、産業振興などを掲げる一方、先住権に基づく資源権や自己決定権は明記されず、評価が分かれている。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/282580

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世界を舞台に活躍する人をフォーカスする スペシャルコンテンツ『本気人-電気に本気-』を公開

2019-03-05 | 先住民族関連
高知新聞 2019.03.04 15:00

電源開発株式会社
電気に本気のJ-POWERグループが世界を舞台に活躍する人をフォーカスするスペシャルコンテンツ『本気人-電気に本気-』を公開
第一弾は、フォトグラファー ヨシダナギさん
幼い頃に憧れたアフリカの姿とは?ヨシダナギさんが、自身のユニークな活動の裏側にある背景や本音を語り尽くす。
電源開発株式会社(以下、J パワー、本社:東京都中央区、社長:渡部肇史)は、世界を舞台に活躍する人が自身の本気について語るスペシャルサイト『本気人-電気に本気-』を公開中です。
第一回の本気人は、単身アフリカに渡り少数民族や先住民族を撮影するフォトグラファーのヨシダナギさんです。他の人では真似できない大胆な撮影手法で、常にユニークな作品を生み出し続けるヨシダナギさんの大胆な行動と、柔和な性格との間にあるギャップ、そしてヨシダナギさんにとっての本気とは?ヨシダナギさんの想いのすべてが詰まったインタビューは、必見です!さらに撮影は、Jパワーの佐久間ダム・発電所にて行いました。普段では見ることのできない発電所の内部や、ドローンなど最新の撮影技術を駆使した迫力の映像とともに、ぜひお楽しみください。
スペシャルサイト『本気人』 http://www.honkijin.jpower.co.jp/
インタビュー動画は、Jパワー『本気人』サイト、または公式YouTubeチャンネルでもご覧いただけます。
https://youtu.be/gVVauXo1ajc
【コンテンツ紹介】
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903043824-O3-26F47Akb 】
本気人#001 フォトグラファー ヨシダナギ
佐久間ダム・発電所を背景に、ヨシダナギさんが自身の本気について語ります。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903043824-O4-Ak6M8XTQ 】
―少数民族や先住民族を撮影するようになったきっかけは?
そのきっかけは、意外や意外。幼少期のある勘違いだったとのこと。しかし、その勘違いが今の作品のオリジナリティにもつながっているそうで・・・
ー実際に少数民族や先住民族を撮影するようになって感じていることは?
日本人が少数民族や先住民族に抱くイメージと、彼女がアフリカで触れ合う彼ら彼女たちとの現実には、大きなかい離があるのだそう。そのことが、彼女の行動にも大きな影響があるようで・・・
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903043824-O5-gw4KdoKJ 】
―ヨシダナギにとって、美しさとは? 人間とは? 人生とは?
自分に正直に生きる彼女。彼女にとって、美しさとは?人間とは?人生とは?彼女の生きるスタンス、まっすぐな眼差しを垣間見ることができます。
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903043824-O6-d2E6OqwM 】
―ヨシダナギにとって、本気とは?
彼女の決して飾ることのないスタンスから話すストレートな視点。
とても素直で、それでいて納得のいく答えがそこにはありました。
電気に、本気 #001 佐久間ダム/発電所
【画像: https://kyodonewsprwire.jp/img/201903043824-O7-qZQ1Lj6g 】
今回の“本気人#001フォトグラファー ヨシダナギ”篇の撮影場所でもある、佐久間ダム・発電所についての動画です。こちらの動画では、J-POWERグループにとって「本気の原点」である佐久間ダムを紹介しながら、60年以上「電気に本気」で取り組んできた想いを伝えています。普段はなかなか見ることができない施設の内部から、周囲の豊かな自然まで、佐久間ダム・発電所の様々なエピソードを交えてご紹介しています。
【証券コード】:9513
【業種】:電気・ガス業
【URL】:https://kyodonewsprwire.jp/release/201903043824
カテゴリー: プレスリリース
https://www.kochinews.co.jp/article/258484/

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